« 画像処理2点 | トップページ | 新兵器 »

2008年1月22日 (火)

デジタルディフュージョンフィルター

ほんまかの最近の星野写真は、輝星をディフュージョンフィルターで滲ませているのですが、大犬座の写真では、撮影時間の制約もあって、ディフュージョンフィルターは使いませんでした。しかし、これではちょっとさびしいので、画像処理でほんの少し滲ませています。普通にぼかしをかけると、微光星までぼけて、画像全体がぼやけてしまうので、輝星だけ滲ませる必要があります。その方法を紹介したいと思います。

要は、輝星だけのマスクを作ればいいだけなのですが。

Diff1

元画像です。青ハロも醜いです。

Diff2

まず、マスクを作るため、レイヤーを複製し、[フィルター]→[ガウスぼかし]で適当にぼかします。

Diff3

次に、ここが味噌ですが。[フィルター]→[表現手法]→[輪郭トレース]で、一定レベルの大きさの輝星だけの輪郭を抽出します。

Diff4

次に塗りつぶしツールで輪郭の外を黒く塗りつぶします。

Diff5

次に、再度ぼかしをかけ、さらに[レベル調整]で階調を圧縮し、黒白をはっきりさせていきます。このぼかしと[レベル調整]を繰り返して、程よい大きさにしていきます。

Diff6

これでマスクが完成したので、新規調整レイヤーの[レベル調整]または[明るさコントラスト]または[トーンカーブ]を作ります。

そして、マスクをコピーして、新規調整レイヤーのマスク部にコピーします。

Diff7

明るさやコントラスト、またはトーンカーブをいじって輝星の周りを明るくします。これで完成です。エレメンツでもここまではできます。ディフュージョンフィルターより自然な感じがします。

Diff8

上記処理だけでは星の芯が残ってしまいますが、もっとソフトにしたいなら、レイヤーマスクを同様に作ってぼかしをかける方法もあります。私は今回、ここまではしませんでした。ちょっとあまりにも作為的な感じがしたからです。ただディフュージョンフィルターを使うよりは、はるかに自然です。ディフはちょっと効果が大きすぎます。上の例のようにいい感じにぼけてくれます。

|

« 画像処理2点 | トップページ | 新兵器 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 画像処理2点 | トップページ | 新兵器 »