デジタルディフュージョンフィルター
ほんまかの最近の星野写真は、輝星をディフュージョンフィルターで滲ませているのですが、大犬座の写真では、撮影時間の制約もあって、ディフュージョンフィルターは使いませんでした。しかし、これではちょっとさびしいので、画像処理でほんの少し滲ませています。普通にぼかしをかけると、微光星までぼけて、画像全体がぼやけてしまうので、輝星だけ滲ませる必要があります。その方法を紹介したいと思います。
要は、輝星だけのマスクを作ればいいだけなのですが。
元画像です。青ハロも醜いです。
まず、マスクを作るため、レイヤーを複製し、[フィルター]→[ガウスぼかし]で適当にぼかします。
次に、ここが味噌ですが。[フィルター]→[表現手法]→[輪郭トレース]で、一定レベルの大きさの輝星だけの輪郭を抽出します。
次に塗りつぶしツールで輪郭の外を黒く塗りつぶします。
次に、再度ぼかしをかけ、さらに[レベル調整]で階調を圧縮し、黒白をはっきりさせていきます。このぼかしと[レベル調整]を繰り返して、程よい大きさにしていきます。
これでマスクが完成したので、新規調整レイヤーの[レベル調整]または[明るさコントラスト]または[トーンカーブ]を作ります。
そして、マスクをコピーして、新規調整レイヤーのマスク部にコピーします。
明るさやコントラスト、またはトーンカーブをいじって輝星の周りを明るくします。これで完成です。エレメンツでもここまではできます。ディフュージョンフィルターより自然な感じがします。
上記処理だけでは星の芯が残ってしまいますが、もっとソフトにしたいなら、レイヤーマスクを同様に作ってぼかしをかける方法もあります。私は今回、ここまではしませんでした。ちょっとあまりにも作為的な感じがしたからです。ただディフュージョンフィルターを使うよりは、はるかに自然です。ディフはちょっと効果が大きすぎます。上の例のようにいい感じにぼけてくれます。
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