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先々週の八千穂遠征の写真。薄雲にやられてボケボケの画像ですが、無理やり処理してみました。
Hasselblad CF Planar 100mmF3.5->F5.6
EOS5D ISO1600 5分×10モザイク
フルサイズ10枚モザイクとは思えないこのボケボケ感。あまりにも眠いのでシャープ系フィルターかけたらザラザラ感も加わってしまった。薄雲に光害が反射して、すっきりしないバック。おまけに輝星の処理を間違えて、中心部を潰してしまった。
ボツかな。
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こんばんは。 星が幾分大きめに見えますが、私にはそれでも素晴らしく良く見えますが・・
一つお聞きしたいのですが。 モザイクの撮像でイメージシフトと回転ステージはどういうふうに組み合わせて移動させるのでしょうか? やはりイメージシフトを使わなければうまくモザイク撮影 できないのでしょうか?
投稿: 中途半端 | 2008年7月14日 (月) 23時51分
中途半端さん。こんばんは。
モニタの画面ではそれほどではないですが、プリントすると、あらがよーく見えるのですよ。雑誌に掲載されたりなんかするとさらに強調されるのですよ。
イメージシフトと回転ステージの組み合わせ方法ですが、 まず、イメージシフトで4枚分の撮影をします。このとき回転ステージは動かしません。4枚分撮影し終わったら、回転ステージをずらして、次の写野に移します。そしてまたイメージシフトで4枚分撮影します。さらに回転ステージをずらして、というように4枚ごとに、回転ステージをずらしていきます。
もし、イメージシフトを使わないのであれば、モザイク枚数分、回転ステージで小まめに写野をずらしていきます。
イメージシフトを使うか使わないかの判断ですが。 もし、中途半端さんが今お持ちの100mmレンズか、それ以上の焦点距離のレンズしか使わないならイメージシフトはまったく不要です。イメージシフトを使えば、回転ステージによる写野のずらしは減らせますので、楽になりますが、なくても問題はおきません。
もし、もっと広角のレンズ、例えば50mmレンズを使いたいなら、イメージシフトを使わないと難しいでしょう。なぜなら湾曲収差が大きくなるからです。フォトショップによる画像の変形で、合わせるのは無理があります。ただし、2~3枚のモザイクなら可能かもしれません。4枚以上になると、画像がタイル状に並ぶので、左右の画像と上下の画像を同時に合わせなければならず、画像の変形では無理があります。
ですから、50mm以下の広角レンズで、4枚以上のモザイクをやろうとすると、イメージシフトは必須といえます。
私の場合は、魚眼や超広角撮影が大好きなので、イメージシフトを利用しています。
投稿: ほんまか | 2008年7月15日 (火) 00時16分
プリントするとですか・・その辺が難しいんですねわかるような気がします。
イメージシフトと回転ステージ、良くわかりました。 でもイメージシフトの4コマ撮影とありますが、中判レンズ の八ッセルといえどもイメージサークルはそれほど大きいとは思えませんが。結構重ね合わせの部分を大きく取るのでしょうか? イメージシフトの記述を拝見しましたが、すっごく良く作られていますね。ピントを狂わさないで移動するのなんて神業 みたいですね。 かなり難しそうですがもう一度勉強してみます。
投稿: 中途半端 | 2008年7月15日 (火) 01時05分
ハッセルは6×6判カメラですから、少なくとも60mm×60mmのイメージサークルはカバーします。私の場合は、横の重なりは10mm、縦の重なりは、5mmとっています。これで撮像サイズは62mm×43mmになります。横がちょっとはみ出しています。そのため際周辺はちょっと暗くなります。 ミラーボックスのケラレの問題もあるので、これ以上広くするのは、(つまり重なりを小さくするのは)無理でしょう。
ピントがずれないか心配のようですが、それは大丈夫です。よほど粗悪なものを作らない限り、イメージシフトでピントがずれる事はありません。
イメージシフトの利点ですが、 モザイク結合するのに、湾曲補正が要らない、フラット補正が要らない、写野の切り替えが楽、広角でも使えるなどがあります。
一方欠点は、 結像性能が悪く、色収差のある中判レンズしか使えない、光害カットフィルターなど干渉フィルターが使えない、光がC-MOSに斜めからあたるので、輝星が端にくるとハレーションを起こす、などがあります。
欠点の最初の2つは深刻です。4枚くらいのモザイクなら、最新のシャープなレンズで一枚撮りした画像と比べても劣るくらいです。 欠点の最後も深刻で、私はローパスフィルターを交換ではなく完全に外しています。そしてイメージシフト装置の中に赤外カットフィルターを入れています。こうしないと、C-MOSとローパスフィルターの間で起こるハレーションで輝星が醜くなります。
イメージシフトはこのように、長所も欠点もありますから、使いようしだいですね。ただ、超広角モザイクやるなら、イメージシフト方式しか選択の余地はありません。
投稿: ほんまか | 2008年7月15日 (火) 09時05分
補足 「4枚くらいのモザイクなら、最新のシャープなレンズで一枚撮りした画像と比べても劣るくらいです。」 とありますが、この傾向は望遠ほど顕著です。 逆に言えば広角はそれほどレンズの性能差は感じません。 この事からもイメージシフトは広角に向いたモザイク方式といえます。 それとPlanar100mmは最新レンズと肩を並べられるくらいシャープでいいです。
投稿: ほんまか | 2008年7月15日 (火) 09時33分
いろいろ貴重なことも教えていただき感謝いたします。 少しずつ実戦して行こうと思っています。 ほんまかさんの記事を見てARSATやMamiya645などのレンズも買ってテストしています。でも八ッセルにはかないませんね。後で50mmも欲しくなりそうです。
投稿: 中途半端 | 2008年7月15日 (火) 23時53分
Distagon FE 50mmF2.8はお勧めです。なにより明るい。FEとFレンズ2種類ありますが、どちらも性能は同じです。(両方使ったことある) でも、ハッセル地獄にはご注意を。そのうち、Sonnar 250mm スーパーアクロマートがほしくなりますよ。あるいはDistagonの魚眼とか。マニアックなところではUV Sonnar 105mmとか、100万円くらいするそうです。私、ほんとに購入を検討しました。
それにしてもお仲間が増えて嬉しいです。デジタル星野写真って、星雲星団やる人とかが暇つぶしにやる感があって、なんか星像とか本気で研究している人少なく。。。今まで孤軍奮闘でしたが、心強いです。
ところで、中途半端さん、ブログお持ちでないのですか?できればお互い情報交換したいですね。
投稿: ほんまか | 2008年7月16日 (水) 00時22分
100万円ですか・・凄いです・・これ買ったら中途半端じゃなくなるかもです(笑い) 私ほんとに中途半端なんです、なにごとも・・・ブログも途中までやってなげだしちゃったし、 機材も持ってるわりには使いこなしていないしです。 なのでこれからは中途半端に終わらずに頑張ろうと思っているところなんです。 ほんまかさんに少しでもちかずけるように頑張りたいと思いますのでよろしくお願いいたします。
投稿: 中途半端 | 2008年7月16日 (水) 00時56分
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こんばんは。
星が幾分大きめに見えますが、私にはそれでも素晴らしく良く見えますが・・
一つお聞きしたいのですが。
モザイクの撮像でイメージシフトと回転ステージはどういうふうに組み合わせて移動させるのでしょうか?
やはりイメージシフトを使わなければうまくモザイク撮影
できないのでしょうか?
投稿: 中途半端 | 2008年7月14日 (月) 23時51分
中途半端さん。こんばんは。
モニタの画面ではそれほどではないですが、プリントすると、あらがよーく見えるのですよ。雑誌に掲載されたりなんかするとさらに強調されるのですよ。
イメージシフトと回転ステージの組み合わせ方法ですが、
まず、イメージシフトで4枚分の撮影をします。このとき回転ステージは動かしません。4枚分撮影し終わったら、回転ステージをずらして、次の写野に移します。そしてまたイメージシフトで4枚分撮影します。さらに回転ステージをずらして、というように4枚ごとに、回転ステージをずらしていきます。
もし、イメージシフトを使わないのであれば、モザイク枚数分、回転ステージで小まめに写野をずらしていきます。
イメージシフトを使うか使わないかの判断ですが。
もし、中途半端さんが今お持ちの100mmレンズか、それ以上の焦点距離のレンズしか使わないならイメージシフトはまったく不要です。イメージシフトを使えば、回転ステージによる写野のずらしは減らせますので、楽になりますが、なくても問題はおきません。
もし、もっと広角のレンズ、例えば50mmレンズを使いたいなら、イメージシフトを使わないと難しいでしょう。なぜなら湾曲収差が大きくなるからです。フォトショップによる画像の変形で、合わせるのは無理があります。ただし、2~3枚のモザイクなら可能かもしれません。4枚以上になると、画像がタイル状に並ぶので、左右の画像と上下の画像を同時に合わせなければならず、画像の変形では無理があります。
ですから、50mm以下の広角レンズで、4枚以上のモザイクをやろうとすると、イメージシフトは必須といえます。
私の場合は、魚眼や超広角撮影が大好きなので、イメージシフトを利用しています。
投稿: ほんまか | 2008年7月15日 (火) 00時16分
プリントするとですか・・その辺が難しいんですねわかるような気がします。
イメージシフトと回転ステージ、良くわかりました。
でもイメージシフトの4コマ撮影とありますが、中判レンズ
の八ッセルといえどもイメージサークルはそれほど大きいとは思えませんが。結構重ね合わせの部分を大きく取るのでしょうか?
イメージシフトの記述を拝見しましたが、すっごく良く作られていますね。ピントを狂わさないで移動するのなんて神業
みたいですね。
かなり難しそうですがもう一度勉強してみます。
投稿: 中途半端 | 2008年7月15日 (火) 01時05分
ハッセルは6×6判カメラですから、少なくとも60mm×60mmのイメージサークルはカバーします。私の場合は、横の重なりは10mm、縦の重なりは、5mmとっています。これで撮像サイズは62mm×43mmになります。横がちょっとはみ出しています。そのため際周辺はちょっと暗くなります。
ミラーボックスのケラレの問題もあるので、これ以上広くするのは、(つまり重なりを小さくするのは)無理でしょう。
ピントがずれないか心配のようですが、それは大丈夫です。よほど粗悪なものを作らない限り、イメージシフトでピントがずれる事はありません。
イメージシフトの利点ですが、
モザイク結合するのに、湾曲補正が要らない、フラット補正が要らない、写野の切り替えが楽、広角でも使えるなどがあります。
一方欠点は、
結像性能が悪く、色収差のある中判レンズしか使えない、光害カットフィルターなど干渉フィルターが使えない、光がC-MOSに斜めからあたるので、輝星が端にくるとハレーションを起こす、などがあります。
欠点の最初の2つは深刻です。4枚くらいのモザイクなら、最新のシャープなレンズで一枚撮りした画像と比べても劣るくらいです。
欠点の最後も深刻で、私はローパスフィルターを交換ではなく完全に外しています。そしてイメージシフト装置の中に赤外カットフィルターを入れています。こうしないと、C-MOSとローパスフィルターの間で起こるハレーションで輝星が醜くなります。
イメージシフトはこのように、長所も欠点もありますから、使いようしだいですね。ただ、超広角モザイクやるなら、イメージシフト方式しか選択の余地はありません。
投稿: ほんまか | 2008年7月15日 (火) 09時05分
補足
「4枚くらいのモザイクなら、最新のシャープなレンズで一枚撮りした画像と比べても劣るくらいです。」
とありますが、この傾向は望遠ほど顕著です。
逆に言えば広角はそれほどレンズの性能差は感じません。
この事からもイメージシフトは広角に向いたモザイク方式といえます。
それとPlanar100mmは最新レンズと肩を並べられるくらいシャープでいいです。
投稿: ほんまか | 2008年7月15日 (火) 09時33分
いろいろ貴重なことも教えていただき感謝いたします。
少しずつ実戦して行こうと思っています。
ほんまかさんの記事を見てARSATやMamiya645などのレンズも買ってテストしています。でも八ッセルにはかないませんね。後で50mmも欲しくなりそうです。
投稿: 中途半端 | 2008年7月15日 (火) 23時53分
Distagon FE 50mmF2.8はお勧めです。なにより明るい。FEとFレンズ2種類ありますが、どちらも性能は同じです。(両方使ったことある)
でも、ハッセル地獄にはご注意を。そのうち、Sonnar 250mm スーパーアクロマートがほしくなりますよ。あるいはDistagonの魚眼とか。マニアックなところではUV Sonnar 105mmとか、100万円くらいするそうです。私、ほんとに購入を検討しました。
それにしてもお仲間が増えて嬉しいです。デジタル星野写真って、星雲星団やる人とかが暇つぶしにやる感があって、なんか星像とか本気で研究している人少なく。。。今まで孤軍奮闘でしたが、心強いです。
ところで、中途半端さん、ブログお持ちでないのですか?できればお互い情報交換したいですね。
投稿: ほんまか | 2008年7月16日 (水) 00時22分
100万円ですか・・凄いです・・これ買ったら中途半端じゃなくなるかもです(笑い)
私ほんとに中途半端なんです、なにごとも・・・ブログも途中までやってなげだしちゃったし、
機材も持ってるわりには使いこなしていないしです。
なのでこれからは中途半端に終わらずに頑張ろうと思っているところなんです。
ほんまかさんに少しでもちかずけるように頑張りたいと思いますのでよろしくお願いいたします。
投稿: 中途半端 | 2008年7月16日 (水) 00時56分