前人未到の星野写真完成
●カシオペア
Hasselblad CF Planar 100mmF3.5->F5.6
EOS 5D ISO800 5min×4コンポ×4モザイク 自作ソフトフィルター
秋の天の川をこんなにうまく表現できたのは始めてです。湯沢の北東の暗い空のおかげで、画像処理は恐ろしくシンプルでした。この作品のポイントは自作のソフトフィルターです。これがないと、どれがカシオペアか分からなかったでしょう。市販のソフトフィルターでは効果が大きすぎて、これほどシャープには表現できません。
コントラストはもっと低い方が、星が綺麗に表現でき、私もそちらの方が好きなのですが、何せ地味な領域なので、泣く泣くコントラストアップして見栄えを良くしました。
●はくちょう
大きいサイズ
Hasselblad CF Planar 100mmF3.5 EOS 5D ISO800
4min×4コンポ×8モザイク F5.6 自作ソフトフィルター
4min×4コンポ×8モザイク F4 R64フィルター
R64フィルターのよるフレームを加算してHαの写りを良くしています。また自作ソフトフィルターによって、星座を分かりやすく、星をソフトに表現しています。R64フレームをそのまま加算すると赤一辺倒な画像になってしまいますので、コンポジット法を工夫しています。そのうちこの手法を紹介したいと思います。光害カブリの影響があってちょっとムラっぽいのと、RGBフレームが露出不足なのが、ちょっと惜しまれますが、画像処理を駆使してなんとか仕上げました。最初のカシオペアと比べて対照的です。
この2作品はどちらも、自分が目指した理想の星野写真に近いものです。ほぼ最終型といってもいいくらいです。デジタル星野写真の様々な問題点を、フィルターワークや、画像処理でほぼすべて解決しています。これ以上どんな問題があるのでしょうか?
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コメント
ほんまかさん こんにちは
これは凄い としかい言いようがない作品です!
冷却デジに皆さん興味が行ってしまわれているようですが、無冷却の5Dの素晴らしさを具現化した最高の作品だと思います。
自作ソフトフィルターと難しいと言われているR64フィルターを見事に使いこなされましたね。
これから、この分野の第一人者と呼ばせていただきます。
投稿: genta | 2008年8月15日 (金) 12時56分
gentaさん、ありがとうございます。
作品としては、まだ不十分なところもありますが、手法としてはほぼ完璧です。
次回はさらに新しい手法を取り入れる予定です。
常に進化続けるほんまかの星野写真、今後も期待してください。
EOS 5Dですが、ノイズは多めですが、フルサイズのスケールメリットとシャドー部の階調の豊富さ、透き通るような自然な発色ですばらしいカメラです。
gentaさんもフォトコンと距離をおくそうですが、天体写真はバシバシたくさん撮って、どんどん発表してくださいね。楽しみにしています。
投稿: ほんまか | 2008年8月15日 (金) 14時09分
はくちょう座、これは素晴らしい作品ですね!
良い空に恵まれた傑作だと思いますよ。
ガンマ星右下の天の川がHαにまとわりついて混然となっている様子がよく描写されていて参考になります。
網状星雲右の暗黒もよく見てとれます。
赤の発色も良いですし、星の表現も見事ですね。
何といっても、自然な仕上げがほんまか調で心地良いです。
私もこういったワイドフィールドで撮影してみたくなりました。
…とは言っても、これだけ多数枚モザイクする根性はありませんが…^^p
投稿: よっちゃん | 2008年8月16日 (土) 01時52分
よっちゃんさん、ありがとうございます。
R64フィルターを使って、エクタクローム並みの写りを再現してみました。
良く見ると、亜鈴星雲がちゃんと亜鈴状に写っているのですよ。
A3プリントくらいにすると実に楽しい作品になると思います。
ワイドフィールドはいいですよ。まずはイプシロン4枚モザイクくらいからどうですか。
投稿: ほんまか | 2008年8月16日 (土) 07時55分