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2008年9月 1日 (月)

夏休みの自由研究その3

次は彩度アップ、ダウンです。

まず、レイヤーを複製します。

M31fig6

ここで彩度を上げたい、下げたい場所を、「色の置き換え」コマンドで指定して、彩度を上げたり、下げたりします。そして、レイヤーの合成方法を「比較明」にします。この時点で輝度もアップします。彩度は上げても、下げても、輝度は上がります。なぜ輝度が上がるのか説明します。

まず、次のようなカラーグラデーションをつくり、レイヤーをコピーして彩度を上げて見ます。

Color1

Color2

左が元の画像のヒストグラム、右が彩度を上げた画像のヒストグラムです。青の山が全体的に暗いほうへ寄っています。黄色の山が全体的に明るい方に寄っています。なお、エレメンツ3の場合は山の形が変わることなく山が平行移動します。エレメンツ3の方が分かりやすいです。つまり明るい色はより明るく、暗い色はより暗くなるわけです。彩度アップですから当然ですね。しかし、青色が暗くなるので全体の輝度はあまり変わりありません。

Color3

次にこれを元画像と比較明合成したのが、右のヒストグラムです。青い山はそのままに、黄色の山が明るい方へ移動してます。つまり彩度をあげつつ、全体の輝度も上がっています。

それでは彩度ダウンの場合はどうでしょう。

Color4

元画像に対して、青い山が明るい方へ、黄色の山が暗い方へ移動しています。つまり明るい色は暗く、暗い色は明るくなります。

Color5

次にこれを比較明合成すると、黄色の山は元画像のまま、青い山が明るい方へ移動します。つまり、彩度を下げつつ、全体の輝度がアップすることになります。

このように彩度と比較明(暗)組み合わせで次の4通りの画像コントロールが可能です。

1 彩度を上げつつ輝度を上げる → 彩度アップ+比較明合成

2 彩度を下げつつ輝度を上げる → 彩度ダウン+比較明合成

3 彩度を上げつつ輝度を下げる → 彩度アップ+比較暗合成

4 彩度を下げつつ輝度を下げる → 彩度ダウン+比較暗合成

この4種類の方法を使って、画像にメリハリをつけていきます。ただ、彩度上げたり輝度を上げたりするだけではだめです。落とすところはしっかり落とします。

ここまでくればほぼ完成で後は仕上げです。

まず、M31の青カブリを補正します。レイヤーをコピーして、Bの成分をレベル調整で落とします。こうするとM31はちょうど良くなりますが、背景がニュートラルでなくなってしまいます。そこで

M31fig7

レイヤーの合成方法を比較明にして、コントラストを少しだけアップさせます。そうすると背景がちょっと暗くなりますので、背景だけ、明るい元画像の色合いになります。このへんの調整は微妙です。

M31fig8

最後にアンシャープマスクをかけます。レイヤーを複製して、ちょっと強めにアンシャープマスクをかけます。

M31fig9

アンシャープマスクをかけると、画像が少し荒れます。特にエッジ部分が暗く落ち込みます。しかし、元画像と比較明合成すると、多少改善されます。この方法はぼかしでも有効で、星の中心の輝度を保ったままぼかしをかけることができます。

以上で画像は完成です。

この次はアイリス星雲の予定ですが、ちょっと息切れ。

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