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2008年10月26日 (日)

湯の丸高原へ遠征

土曜夜に湯の丸高原に遠征してきいました。というより、「よっちゃんさんに会ってきました。」

金曜までは天気予報良かったのですがね。私は湯沢あたりに行こうかと思っていたのですが、よっちゃんさんから電話があり、「長野に居るから、ご一緒しませんか」ということで行ってきました。

場所は「湯の丸高原」、天体撮影で行ったことはないのですが、紅葉の撮影で、2回ほど行ったことがあります。それにここは志賀高原方面から混んでる軽井沢を避けて上信越道に入れる通り道でなじみの場所です。

ここは天体遠征地としては非常にいいですね。なによりアクセスが良い。良く行く川上村や八千穂高原より近いです。空の暗さもまずまず。ただスキー場があるので冬は駄目ですね。

で、肝心の天気ですが、「ドン曇」

まぁ、最初から「晴れればラッキー」と思っていたので、それほどショックはないのですが。で、結局、よっちゃんさんと、深夜まで天文談義に花を咲かせてきました。

初めてお会いしたのですが、「ブログ」の通りの方ですね。そのまんまです。だから、初めてという感覚がまったくなかったです。それに電話ではけっこう話をしていたので。

それで、よっちゃんさんから宿題をもらってきました。

壊れた明視野照明装置の修理。これ、けっこう壊れるんですよね。

Photo1841 

まずは分解。原理がわかれば、修理はわけない。。。のはずが、

Photo1842

一番の難問は矢印の部分のはんだ付け。ステンレスなので着かない。で、熱伝導接着剤でつけてみたが、これも駄目。結局ネジを差し込んでそこにはんだ付けしました。

Photo1843

壊れる原因は黒い部分。ここを回して外してしまうと、コードがねじり切れます。ここは絶対に外してはいけません。もしネジが緩んだら、電池を外してからそっと締め付けます。あっ、よっちゃんさんが壊したのではなく、最初から壊れていたみたいです。

それから超密集構造なので、あちらこちらでショートし易い構造です。それで、ビニールテープを小さく切り、ショートし易い部分を絶縁しました。これでだいぶ丈夫になりました。

Photo1844

直った。

よっちゃんさん、送るから新しい住所、教えてくれ~。

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2008年10月22日 (水)

今日の工作

週末遠征に備えて、R64フィルターを作っていました。買えばいいじゃん、とお思いでしょうが、86mm径のがないんですよね。私のメインレンズのディスタゴンは馬鹿デカイんです。

Photo183

それで、フジのアセトなんとかというシート状のフィルターを丸く切って、プロテクターに貼り付けました。

夏に撮ったR64の白鳥座が思いのほか良かったので、この冬もR64で攻めたいと思います。R64を使う利点としては赤い星雲の強調というよりは、対光害のS/Nが良くなることですね。バックが滑らかでヌケの良い作品に仕上がります。そう考えると、640nmにこだわる必要はなく、R60くらいでもいいのかも知れません。

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2008年10月13日 (月)

石川町スターライトフェスティバル帰還

Photo1811

行ってきました、石川町。初参加です。二日目の日曜から参加です。お昼ごろついて天気は晴れ。でも風が強かったです。寒い。

Photo1812

私の愛機、マーキュリー。25cmのドブです。

Photo1813

隣にはワンちゃん。

Photo1814

おなじみ、アクアマリン。リハ中。

Photo1815

ディープな世界です。

Photo1816

夜を待つ。。。

で、肝心な夜ですが、雲多かったですね。月は雲越しに見ました。明るさが調節されていいかんじ。木星はたまに切れる雲間から見ましたが、いまいち。

私はテント群を前景に星景写真を撮りたく、晴れ間を待ったのですが、夜半すぎにドン曇。1時半に寝ました。3時半ごろに晴れたそうですが、しょうがないですね。

でも、いろんな方とお話できたし、いろんな望遠鏡みさせてもらいました。

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2008年10月 8日 (水)

秋の星空

先週の遠征の2作品目完成です。

美しい秋の星空をご堪能くださいませ。

Photo180

Hasselblad Distagon FE 50mmF2.8->F4.5

EOS 5D ISO800 4min×4コンポ×4モザイク LEE ソフト1 SC42フィルター

青ハロ対策としてはじめてSC42フィルターを使いました。このフィルターは420nm以下の波長をカットしますので、L41フィルターより効果が高いです。また見た目も少し黄色みががっていますので、いかにも効果ありそうです。

しかし、L41フィルターとあまり変わらないですね。私は青ハロ対策としては、430nmがちょうど良いのではないかと思っていますが、写真用で430nmのフィルターはないんですよね。工業用ならあるみたいですけど。

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2008年10月 6日 (月)

勾玉星雲やり直し

前回の処理は荒々しすぎだったので、ソフトタッチでやり直しました。コンポジットからやり直した結果。

Photo179

だいぶ良くなったぞ。

データ。

Hasselblad Sonnar 250mmF5.6スーパーアクロマート

EOS 5D ISO1600 3min×16コンポ×2モザイク

3分露出のノータッチでこれだけ写れば楽しいですね。

中望遠の星野写真。しばらくはまりそう。

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2008年10月 5日 (日)

冷却D40が星ナビで紹介されました

私のCooled D40 Honmaka-Specialが星ナビで紹介されました。

Photo961

自作マニアにとって、自作機材が天文誌に紹介されるのはこの上ない幸せ。

取材風景です。

Photo1781

Photo1782

お二人のお話は面白かったです。天文のこと好きなんだなぁ~。と思いました。熱いです。

補足

記事にはありませんでしたが、結露対策として常に乾燥状態にしておくのも重要です。私の場合、シリカゲルを入れた密閉容器に、FFフィルターをつけ、レンズをつけたまま保管しています。

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元画像

中途半端さん。元画像をおいときます。参考にしてください

Photo177

2枚コンポした画像です。これ以上コンポすると、星が飽和しますので、星像を調べるにはこれくらいがわかりやすいです。

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スーパーアクロマートの実力

速攻で処理しました。

Photo1763

Hasselblad Sonnar  250mmF5.6 スーパーアクロマート

EOS 5D ISO1600 3min×16コンポ×2モザイク L41

比較明合成によるほんまか流画像処理法を使用。

中央部トリミング画像

Photo1764

ノータッチガイドなので、露出は短めの3分としました。もっと立体的に表現したかったのですが、露出不足なようで、平面的な絵になってしまいました。

色収差は僅かに出るようです。しかし、補正が必要なほどではありません。周辺減光は相当激しいです。ただ、中判レンズの開放はみんなこんなもんです。

星像は恐ろしくシャープで、元画像は微光星があるのかないのかわからないような画像です。

高性能望遠鏡と十分張り合えるレンズではないかと思います。

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2008年10月 2日 (木)

スーパーアクロマート詳細テスト

昨日簡単なテストをしましたが、写真がぶれていたのと、ピントが合っていなかったので、今日はちゃんとテストしてみました。

まずは、プラナー100mmとの比較

Photo1751

やっぱり、プラナーより解像度高いですね。100mm対250mmですから、あたりまえ。逆にプラナーの優秀さがわかります。スーパーアクロマートはまったく色収差ありません。

次は等倍画像

Photo1752

次は、周辺チェック。同じポイントをイメージサークルの4すみにおいて撮影しました。

Photo1753

ドアの上の四角い灯かりの周りに偽色が出ています。また外灯の光の滲み方が異なります。しかし、解像度はそのままでまったく乱れがありません。

結論、完璧なレンズです。

後は、星を撮ってみてどうかですね。

土曜の夜の天気がなんか怪しくなってきました。

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2008年10月 1日 (水)

きた~。ご神体。=訂正あり=

着ました。ご神体のスーパーアクロマート。

そういえば昔、スリービーチとかいう会社が同名の屈折望遠鏡売ってたなぁ。あれとは天と地獄ほどの差。スーパーアクロマートと言っても、アクロマートではありません。こちらはフローライト。

Photo1741

厳重な梱包で送られてきました。

Photo1742

おっ、結構美品。これは良いお買いものかも。ハッセルはいろんなタイプのレンズがあるが、このCFタイプが一番美しいと思う。

Photo1743

前玉。う~、手振れ補正付きのカメラがほしい~。前玉はフローライトです。プロテクターフィルターが付いていました。この下は柔らかいフローライト、怖くてはずせません。

前玉の直径は約45mm。焦点距離250mm F5.6 スペック的にはミニボーグ45ED+0.85レデューサーと同じ感覚かな。だったら、

ミニボーグでいいじゅん。

いえいえ、イメージサークルの大きさが全然違います。我らイメージシフターにとってイメージサークルの大きさは重要なのです。ミニボーグが小さなスプーンとしたら、こちらはシャベルなのです。この感覚わかるかな~。

Photo1744

∞の位置に注目! もの凄いオーバーインフ。温度差によってこんなに焦点位置がずれるのでしょうか。

Photo1745

後玉は小さい。テレセントリック性は悪そうです。

Photo1746

EOS 5Dをつけて、早速試写してみました。

Photo1747

とりあえず、問題はなさそうです。心配した周辺減光はまぁ、まぁです。これくらいなら許容範囲かな。

気になる色収差を見るため、灯かりのところを拡大してみます。手押しシャッターでぶれてるのはご容赦ください。

Photo1748

上が本レンズ。下が比較対象のSonnar 150mmF2.8をF5.6まで絞ったものです。150mmはF5.6まで絞っても色収差が残っていますが、スーパーアクロマートは、この画像だけ見れば色収差はまったく感じません。

まぁ、当然の結果です。

実際性能は星を撮ってみるまでわかりません。今週末、テスト撮影できるかな。

==訂正==

Sonnar 150mmではありませんでした。プラナー100mmでした。

でもこうして見るとプラナー100mmの解像度は凄いな、ぶれているとはいえ、250mmに匹敵する解像度。

ちなみにハッセルブラッド 三種の神器といえば、

ビオゴン38mm、プラナー100mm、でこのゾナー250mmスーパーアクロマートだそうです。

3つのうち、2つがそろいました。ビオゴンはバックフォーカスが短いので一眼レフでは使えません。

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