「デジタル星野写真入門3」他に何が必要なの
え~、皆様、こんちは。デジカメの冷却改造で一躍有名になった成り上がりのほんまかです。今日は、赤道儀以外に必要なもの。
デジタル一眼レフカメラ
星野写真撮ろうと思っている人は、もう既にデジカメもっていると思うから、いまさらデジカメは何がいいと言ってもしょうがないわけですが、、、
メーカですが、ノイズの面とかから言って、やっぱキャノンかニコンでしょうね。できればキャノン。なんか特に最近は天体写真の分野ではキャノン独走のような、ちょっと寂しい。最近の新しいやつはアンプノイズ(後述)出なかったり、ノイズが少なく、超高感度撮影も可能で、天体写真にとってはいいことばかり。
ところで、天体写真の分野では、デジカメのC-MOS直前についている赤外カットフィルターは邪魔者でこれがあると赤い星雲の写りが悪くなるため、これを他のフィルターに替える改造が普通に行われています。個人でやる人もいますが、普通は天文ショップなどに依頼するか、最初から改造されたものを購入します。先日紹介した「趣味人」でも扱っています。もちろんこのような改造機の方が完成した写真の見栄えはいいです。ただ、星野写真に限って言えば、すぐに改造しなければいけないものではありません。改造してしまうと、まず一般写真はカラーバランスが崩れますから使い物になりません。まぁ、様子をみながらいずれは、改造というくらいでいいと思います。
レンズ
普通星野写真といった場合、焦点距離は魚眼~200mmくらいでしょうか。最初はより広角の方が失敗が少ないです。新たに買う必要はないと思います。既にもっているレンズの中から広角レンズで試してみるのが良いと思います。
一般的に値段が高いレンズの方が写りはいいです。これは天体写真に限った話ではありませんが。ただ上を見ればきりがないですからね。最初は手持ちのレンズで十分かと思います。最近はズームレンズでもけっこう性能いいですしね。
レンズフード
星野写真においてレンズフードは必須です。露よけ対策にもなりますし。
外部電源
天体写真では当然ですが、電源が必要です。電源が必要なのは
●デジカメ
●赤道儀のモータドライブ
●結露防止のヒータ
この3つです。デジカメ、モータドライブは普通電池ですが、電池はすぐなくなります。特に冬場は氷点下になりますから電池の能力が落ち、あっという間なくなってしまいます。予備をたくさんもっていって、取り替えながら撮影することになりますが、継続的に天体写真を続けていくなら、車のバッテリーなどからとるようにした方が良いでしょう。なお、カーバッテリー買ったら、バッテリー充電器も必要です。
このとき必要になるのがカーバッテリーから、カメラやモータードライブの電圧に変換する電圧コンバーターです。天文ショップなどのでは、カーバッテリーからEOS電源に変換するアダプターなどを売っています。
あるいは、ちょっとした電子工作などできる人は作ってもいいでしょう。秋葉原の秋月電子通称などは、利用できそうなキットが売っています。私のブログのカテゴリー「天文屋のための電子工作」にも自作記事がありますので参考にしてください。
ちなみに↓は私が使っている密閉型の鉛蓄電池です。容量10Ahが2つで、一晩もちます。(10Ahというには1Aの電流で10時間もつということです)カーバッテリーより小型で軽量なので良いです。購入もとは「安川商事」
結露防止ヒーター
天体写真は寒い夜中にしかも長時間撮影しますので、まず間違えなくレンズが曇ります。そのための結露対策を考えなくてはいけません。レンズにオイルカイロを巻きつけたりしますが、やはりニクロム線などで作ったヒータを巻きつけるのが一般的です。もちろん天文ショップでも扱っています。たとえばこんなの。ヤフオクなどでも安いのが出てます。また、ニクロム線などで自作しても良いでしょう。
↓は私がニクロム線で自作したものです。
タイマーリモートコントローラ
天体写真は当然ですが、長時間露出ですから、バルブ撮影になります。リモートスイッチは必須です。しかし、それだけではなく、正確な時間の露出時間が必要な場合や、コンポジットと言って、同じ構図で連続して何枚も同じ写真を撮ることがあります。たとえば、露出8分を8枚連続撮影などということを頻繁に行います。ですから、タイマー機能がついたリモートスイッチ(レリーズ)があると便利です。
定番なのがキャノンで言えばTC-80N3。Kiss系は使えませんが、変換アダプターなるものが天文ショップで売ってます。 ニコンならMC-36があります。
なお、パソコンからコントロールする手もあります。
それ以外にあると便利なもの
L型ブラケット
カメラの縦構図、横構図を切り替えるためのものです。雲台を使って縦構図にすることもできますが、バランス悪くなります。L型ブラケットがあると便利です。ただ、日本の市販品だと、↓のようなちゃちいものしかないのがつらいところ。アルミ板で自作か。
デジカメ用外部モニタ
天頂付近の撮影ではカメラが真上向いちゃうことあるのです。そのとき、重心の低いポータブル赤道儀だとカメラの液晶モニタ見るのも大変なのです。そんなとき、外部モニタあると便利です。4~7インチの液晶モニタや小型テレビなどが使えます。パソコンと接続してパソコンで見る手もあります。
こうしてみると、必要なものけっこう多いですね。次回は必要なソフトウェアです。
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