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2008年12月20日 (土)

「デジタル星野写真入門17」はくちょう座付近の処理

前回の夏の天の川の処理いかがでしたか。一番最初に夏の天の川をもってきたのは、実は夏の天の川は簡単だからです。夏の天の川はガス状で広がりがあり明るさも十分なので、星野写真としては処理しやすいです。

天の川が小さな星の集まりになるはくちょう座あたりからちょっとレベルが上がります。今回のお題はこれ。

Photo2161

オリジナル画像はこちら。「sample2.jpg」をダウンロード

前回のお題からちょうど一年後に撮った写真です。改造したので赤い散光星雲が良く写っています。しかし、相変わらずコンポジットなしです。で、そのとき処理した画像がこれです。

Photo2162

へたくそですね~。まったく進歩がないです。ほんまか、この一年何をやっていたのでしょう?

でも、こんな画像でもちょっと手を加えれば見栄えが良くなるのです。ちょっとやってみましょう。

まず、フォトショップで開いて、ヒストグラムを見てみましょう。

Photo2164

ヒストグラムの山の左端が切れています。そしてブルーが強い。おそらくカブリを目立たせなくするためブルーを強めたのでしょう。そこで、天の川の色が最適になるようにブルーを弱めてみます。

Photo2165

天の川の色は良くなりましたが背景のカブリや色むら、ノイズなどが目立つようになりました。そこで、必殺技です。背景のカブリをとると同時にニュートラルにしてみます。

(画質調整)→(カラー)→(色の置き換え)を開きます。

Photo2166

カブリの部分(赤丸)をクリックして、彩度を-100にします。そして、許容量でかかり具合を調整してください。

これで完了です。僅か2ステップでこれだけ良くなりました。

Photo2167

カラーバランスの重要性を分かっていただけたでしょうか。

でも背景のザラザラはどうにもなりません。この画像はA4プリントには耐えられません。不用意にコントラストアップしてしまった代償です。

そこで、今回新たに処理しなおしました。その画像がこれ、

Photo2163_2

小さい画像では良く分かりませんね。大きくしてみましょう。

Photo2168

右側が再処理です。背景の滑らかさが全然違いますね。

では、この処理方法を次回説明します。

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