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2008年12月 4日 (木)

「デジタル星野写真入門9」撮影に行こう

さぁ、機材も揃い、準備もオッケー。いよいよ撮影です。

天気予報

 天文屋は天気予報が気になります。それに最近天気予報あたりませんね。悪い予報はあたるのですが。。。、それに天気予報の晴れマーク。あれは雲が7~8割あっても晴れですから。。。 衛星画像見ましょう。衛星画像見て自分で判断します。

現地に到着したら

 明るいうちに撮影現場に到着するのが理想です。周りを見回しましょう。できるだけ開けた場所を探します。特に赤道儀の極軸をあわせるため北極星の見える場所でなければなりません。電線などにも要注意です。地面が平らで、なるべく硬い場所を見つけたらセッティングです。

準備

 一通りセッティングしたら、カメラの設定を確認しましょう。ISO感度、RAW最高画質にします。ノイズリダクションはOFFです。 それから赤道儀のバランスもチェックです。レンズにはヒータを巻いておきましょう。温度が変わるとピントがずれますので、早めに暖めておいて熱平衡の状態にしておきます。

 暗くなって北極星が見えたら、赤道儀のモータードライブの電源を入れます。極軸望遠鏡を覗いて極軸をあわせます。次にレンズのピントを合わせます。レンズの絞りを開放にし、ピントを合わせます。方法は前回説明しました。

撮影

 いよいよ撮影です。その前に、撮影対象の高度が低い場合は高くなるまで待ちましょう。それか既に高度の高い別の対象を狙います。

 対象が決まったら構図合わせです。広角レンズの場合、ファインダーを覗いても、何も見えません。(明るいレンズなら一等星くらいなら分かる)だいたいこのへんだろうと勘で合わせ、実写して確認します。ここがデジタルの良いところですね。標準レンズ以上だとファインダーでもわりと見えます。

 いずれにせよ、構図合わせは慎重に行い、実写して確認することが大事です。

 構図が決まったらいよいよ撮影です。まず、絞りを絞り込みます。そして、タイマーリモートコントローラで露出時間、インターバル時間、コンポジット枚数(連続撮影枚数)をセットしてシャッターONです。

撮影中

 とりあえず、最初の一枚が撮影できたら液晶を見て確認しましょう。画面が真っ白な場合は露出オーバーです。よさそうなら、コンポジット枚数すべて終わるまで待ちです。

 撮影中は暇です。ご飯食べるもよし、車で寝るもよし、双眼鏡で星空観望するもよし。けっこうこの時間は至福の時です。

撮影終了

 一つの対象の撮影が完了したら、とりあえず、すべてのコマを確認しましょう。飛行機の通過はないか、ぶれていないかなどです。問題があったら撮り直します。

 良ければ、どんどん次の対象を狙いましょう。

すべての撮影が終了したら

 最後にダーク減算のために、ダーク画像を撮影しておきます。赤道儀は追尾を停止してかまいません。レンズにキャップをします。ISO感度と露出時間は本撮影の時とまったく同じです。変えてはいけません。この状態で撮影します。撮影枚数はコンポジット枚数と同じくらいが目安です。

 ダーク画像は真っ暗な画像で、ノイズだけが写された画像です。これを本画像から減算するのです。

 ダーク画像は本撮影時となるだけ同じ気温条件下で撮影することが重要です。撮影時間が長く気温変化が大きい場合は、一番最後ではなく、途中で撮影する場合もあります。

後片付け

 ダーク撮影が終了したら後片付けして終わりです。気をつけてお帰りください。

次回はいよいよ画像処理編へ突入です。

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