« 「デジタル星野写真入門22」複雑なカブリ処理 | トップページ | スカイキャンサーの改造その2 »

2009年1月16日 (金)

「デジタル星野写真入門23」赤い星雲の強調

今日のお題はこれ

Red1

カブリ補正など、下処理はだいたい終わっています。あと、星マスク作って、微光星を強調すればオーケーかな。私はそれで十分と思いますが、でも、もうちょっと赤い星雲を強調してみたいと思うのが天文屋の常。

そこで、まず、レイヤーを複製。いつもこのパターンです。

Red2

赤チャンネルだけ取り出します。前回の説明わかっていれば簡単ですね。そう、レベル補正で緑、青のチャンネルをつぶせばよいのです。

Red3

微光星を消すために、(フィルター)→(その他)→(明るさの最小値)を起動し、「半径」を1ピクセルにします。

Red4

微光星が消えましたね~。

次に、レイヤーの合成方法を「比較明」にします。下の赤丸の部分です。そして赤チャンネルの画像に対して、「明るさ・コントラスト」を調整して赤い星雲を強調して見ましょう。

Red5

ヒストグラムを見ながら、山の形が不自然にならないようにするのがコツです。

シリウスなど輝星の周りのハロが赤くなってしまいました。このような場合は、赤チャネルの画像の輝星の周りを選択し、色の置き換えコマンドど明度を低くすればオーケーです。

Red6

これでおしまい。応用として赤チャンネルの画像に「ぼかし」や「シャープ」をかけてみるのもいいです。お好きなようにどうぞ。

次回はソフトフィルターを使おうです。

|

« 「デジタル星野写真入門22」複雑なカブリ処理 | トップページ | スカイキャンサーの改造その2 »

コメント

緑と赤の調整法、とても参考になりました。
なるほど~こんな使い方もあるのですね。
私も最近になって明るさの最小値を使い始めました。
このコマンドは星を消してバックグラウンドや星雲のみを処理するのに重宝しますね。

投稿: コーチ | 2009年1月17日 (土) 09時27分

コーチさん、ありがとうございます。
この方法は、私自身は使っていなくて、CS3で星雲マスクを作ってやったり、あるいはトーンカーブでやったりしています。でもエレメンツでだれでも簡単に出来る方法としてこの方法を紹介しました。

明るさの最小値ですが、これはよっちゃんさんに教えてもらいました。最近流行っているようですね。

投稿: ほんまか | 2009年1月17日 (土) 10時09分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 「デジタル星野写真入門22」複雑なカブリ処理 | トップページ | スカイキャンサーの改造その2 »