入選作品の画像処理過程を全公開、最終回
前回までで、ほぼ完成なのですが。。。ここから先は完全に自己満足の世界です。
まず、ハイライト部の赤を強調するために、ハイライト部だけ選択するマスクを作ります。
作り方は、背景画像を複写して、レベル補正で下のスライダーをぐーっと右に寄せて作ります。マスクができたらコピーして、トーンカーブの調整レイヤーに貼り付けます。
で、トーンカーブで赤のレベルを持ち上げてやります。
ここで、画像処理になれた人なら疑問に思うかもしれません。トーンカーブでハイライト部だけ持ち上げているのですから、わざわざハイライト部だけ選択するマスクは不要なのでは?
まったくその通りです。画像処理過程を単純化するなら、領域の選択と輝度のコントロールだと思います。トーンカーブはそれを同時にできますが、マスクを使うことによって、それぞれ独立に扱うことができます。つまり、やりやすいからです。ただそれだけです。
次に、天の川ですが、IR改造デジカメで撮るとどうしても赤によってしまいます。そこで、天の川のグリーン成分を増やして、透明感を持たせます。
そこで、やはり次のようなマスクを作ります。
そして、レベル補正でグリーンを少し上げてやります。
これで完成です!
3回にわたって全過程を公開してきましたがいかだだったでしょうか?
そんな難しいことではないと思うのですが、、、どうでしょう。
ただ、この作品の良さは、画像処理にあるのではなく、絞りを十分絞ったこと、8枚コンポジットしたこと、フルサイズカメラであること、空が暗いこと、これに尽きると思います。画像処理でできることは限られています。
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