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2010年1月22日 (金)

いっかくじゅう座の散光星雲

昨日のぎょしゃに比べれば楽勝。

でも淡かった。バラがとび気味ですが、これくらいにしないと周囲の星雲と調和しません。

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EF135mmF2L ->F3.5 EOS 5D MARK2 ISO3200
5分×12枚(うち8枚はR64フィルター F2.8 L成分に加算)

この手法ですが、R64の比率が多くなるにつれ、星が小さくなり、輝度も彩度もおち、星が奥にひっこみ、星雲が浮き出してきます。星雲写真ならこれでもいいのでしょうが、星を重視する星野写真としてはちょっと、という感じです。まぁ、好みの問題というより、テーマの問題でしょうか。星を重視するならR64の比重はあまり大きくしない方がいいかもしれません。

今週は結局ずっと画像処理でした。しばらく休眠。

今週末はみんな遠征行くのかな、月が沈むころは冬の対象はすっかり傾いて、狙いは春の系外銀河。星野写真派はしばらく休眠。といっても、来月は早くもさそりか。

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2010年1月21日 (木)

ぎょしゃ座の星雲星団(撮り直し)

淡い。。。

レムナントだけでなく、勾玉の周りのもやもやとか、レムの上の星雲なんか超あわ。ここを存在だけでもわかるようにと強調すると、レムナントがとんでしまう。それほど淡い。

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EF135mmF2L->F4 EOS 5D MARK2 ISO3200
5分×20枚(うち12枚はR64フィルターF2.8 L成分に加算)

淡いためか、苦労の割には美しくない。。。もうこの領域は二度と撮りたくないです。

それより、微光星が小さすぎ! 縮小表示だと星があるのかないのかわからないほど。R64の枚数の方が多いためか、色収差の影響が少ないとこうも星はシャープになるのか。ここまで小さいと、もうモザイクなんてやる気がおこらん。今までの苦労はなんだったのかと思ってしまう。

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2010年1月20日 (水)

オリオン座中心部

M78から魔女まで一網打尽。これぞ中望遠星野写真のだいご味。

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EF135mmF2L->F4  EOS 5D MARK2 ISO3200
5分×24枚(うち8枚はR64フィルターF2.8、L成分に加算)

つぎは、ぎょしゃの星雲でもやるか。

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2010年1月18日 (月)

おおいぬ座

星野写真は3月のさそり座から始まる。さそり座からスタートし、天の川下りが始まります。いて、たて、あたりの天の川が見ごたえあります。季節が進むにつれ、夏にはわし、はくちょう、秋はケフェウス、カシオペア、ペルセウス。そして冬はぎょしゃ、オリオンを撮って、最後におおいぬ座でゴールです。季節はもう一月。2月は短いオフシーズンです。

そのおおいぬ座ですが、毎年撮っていますが、カシオペアと同じでうまく撮れたためしがありません。高度が低いこと、長い撮影時間が撮れないことが難しさの一因です。

今年は、ちょっと納得の出来です。R64フィルターの効果ですね。

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Hasselblad FE Planar 110mmF2 EOS 5D Mark2 ISO3200
R64: 7分×2コンポ×4モザイク F2.8
RGB: 7分×2コンポ×4モザイク F4 自作ソフトフィルター

おおいぬの腰あたりの赤い星雲ですが、あまり狙われることがありませんね。高度が低いからでしょうか。 画像処理した印象としてはそれほど淡いとは思いません。大きい星雲なので、望遠レンズ、あるいは望遠鏡でモザイクで狙ってみると面白いかもしれませんね。だれか撮影してみてくださいよ。。。gentaさん。

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2010年1月17日 (日)

週末遠征大成功

金曜、土曜夜と連チャンで遠征してきました。

金曜夜は伊豆。土曜夜は八千穂高原。

うす雲にやられた先週とは打って変わって、両晩とも快晴。雲の心配なし。

特に八千穂高原では素晴らしい透明度に恵まれ、こぼれるような星空を堪能してきました。

得られた写真は4つ。

久々に素晴らしい作品に仕上がりそうです。

●伊豆の成果

1 おおいぬ座全景 ハッセル110mmF2  7分4枚×4モザイク

2 バラ~コーン EF135mmF2 7分12枚

●八千穂高原の成果

3 オリオン座下部 EF135mmF2 5分24枚

4 ぎょしゃ座の星雲星団(先週の撮り直し) EF135mmF2 5分20枚

合計72ショットの大漁でした。

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2010年1月12日 (火)

ぎょしゃ座南部の星雲星団

連休の遠征写真完成しました。早っ!

その前に、ほんまかの撮影システムをご紹介。

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中望遠レンズを使う上で大切なのはバランス。光軸方向にスライドできるのはもちろん、

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それと直角方向にもバランスとれます。デジカメはグリップ側の方が重いので、これも重要ですね。バランスにこだわるのは、ガイド精度もありますが、一番は構図です。バランスが合っていれば、クランプフリーでも停止し、微妙な構図合わせができます!

今回、淡いレムナントも対象になっているので、初めてフラット撮影してみました。

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こんなんで、いいのかな? RAP2のカラーのフラットは難しそうなので、ステライメージの簡単なフラット処理をしてみました。

そのかいあって、レムナントが出てきました。どうぞご覧ください。

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EF135mm F2L EOS 5D MARK2 ISO1600
RGB: F3.5 7min*7comp
R64:  F2.8 7min*8comp
(L+R64)RGB合成

素晴らしいですね。このレンズ。T-Fixさんの報告では赤ハロが出るとありましたが、そんなものどこにもありませんでしたよ。真っ白なまんまるい星像でした。空がもっとすっきりしていれば、もっと詳細を出せたかも知れません。それは残念です。

キャノンのレンズはEF35F1.4Lに続いて2個目ですが、どれも素晴らしいですね。でも一つだけ文句言わしてください。このペラペラで付けにくいレンズフードだけは、なんとかしてください!

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2010年1月11日 (月)

週末遠征記

この3連休、遠征に行かれた方も多いことでしょう。私も行ってきました。結論から言うと、

「ほとんど成果なし。」

うす雲にやられた。

その前に新兵器登場。ほんとはずっと先に買う予定でしたが、この週末の遠征でどうしても使いたくなり、急遽新宿の中古屋へ。。。

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EF135mmF2Lです。T-Fixさんの情報で、とてもいいレンズということで、これに決めました。

中望遠。星座を収めるには長すぎる、星雲星団を狙うには短すぎる。この中途半端な焦点距離。いいですね~。写真家心をくすぐります。宇宙をどう切り取るか? 今年のほんまかのテーマはズバリ、中望遠です。

で、一日目はいつもの伊豆に行ってきました。

が、雲が多く、2時間粘りましたが、この日はあきらめ翌日に期待です。もうちょっと南下すれば晴れてたかな? とにかく機材セットすらすることなく撤退です。

で、翌日は静岡観光。

こんなところや、

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こんなところ、向こうに見えてるのは伊豆半島。

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二日目、やはり伊豆で撮影しようとしましたが、夕方伊豆半島の方を見ると、どんより雲の下、天気予報も良くありません。そこで、急遽、長野県川上村に大移動を始めました。

川上村、着いてみると晴れ。川上村、久しぶりです。2年ぶりかな。とにかく寒い。この寒さに我慢できず、冬の遠征地を伊豆に変えたのでした。

それにしても川上村の空は明るい。すぐ近くの八千穂高原に比べてもかなり明るい。見た目だけでなく、実際撮影してもすぐ飽和してしまう。そこでいつもより感度を下げて撮影しましたが、もう川上村は天体撮影地としては適切ではなくなりましたね。

こんな明るいので、撮影できるのは天頂付近のぎゃしゃ座くらいです。

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EF135mmF2L->F3.5   EOS 5D Mark2 ISO1600 7min

勾玉とレムナントを狙いましたが、、、レム。。。写ってない。そこで最大限強調してみると、

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これだけ強調して、やっと存在が確認できる程度。

こりゃ、大変だぁ。これは生まれて初めてフラット撮影することになりそうだ。

では、R64フィルターを付けて、

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EF135mmF2L->F2.8 ISO1600 7min

ここでうす雲発生。

星がぼてぼて です。

一応強調してみるが、

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だめだこりゃ。この構図はレムが写っていないと意味ない。

続いて、バラとコーンを撮りましたが、うす雲はとれず。。。

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EF135mmF2L->F3.5 ISO3200 3min

画像処理やる気まったくおこらず。。。

とりあえず、フラット撮って、ぎょしゃをやってみるか。。。

ということで、すっきりしない中途半端な遠征でした。おしまい。

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2010年1月 8日 (金)

R64フィルターを使用したデジタル星野写真その4

いよいよ今日でラストです。L-RGB合成。まずはステライメージから。

ステライメージでL画像とノーフィルター画像を開きます。
(合成)→(LRGB/WCMY合成)を開きます。

ここでアクティブ画像を選択。

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次にLのところにL画像を選択、RGBにノーフィルター画像を選択します。(OK)を押してこれで終了です。

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次はフォトショップでのL-RGB合成です。最初にL画像を開きます。そして、グレースケールになっているので、カラーに直します。(イメージ)→(モード)→(RGBカラー)です。

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L画像には色がないので色をつけましょう。ノーフィルター画像を開き、コピーして、L画像に貼り付けます。

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そして、赤丸の部分を(カラー)にします。

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これで、画像を統合して完了です。

ほんのちょっと画像処理をしてみましょう。レイヤーを複製し、比較明にしてコントラストを上げます。この方法は「デジタル星野写真入門」で説明しました。それと、フィルターのノイズ軽減をかけて、最後にレベル調整で明るさを調整したのが、下の画像です。

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どうです。ほんのちょっとの画像処理で、これだけの画像になりました。ちょっとカブリが残っていますが、これくらいなら、グラデーションマスクで簡単にとれるでしょう。

R64フィルターを使った星野写真、画像処理が苦手な人には特にお勧めです。

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2010年1月 7日 (木)

R64フィルターを使用したデジタル星野写真その3

今日はいよいよ画像処理編、2回に分けて行います。最初はL画像の作成です。前提条件として、現像とノーフィルター、R64フィルター、それぞれのコンポジットは終わっているものとします。

まず最初にノーフィルター画像とR64画像をモノクロにしてコンポジットしますが、前回云ったようにピントを再調整すると合いません。その辺のことを中心にお話しします。

使用するソフトはだれもが持ってるフォトショップエレメンツです。

1 ノーフィルター画像を開きます。

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2(イメージ)→(モード)→(グレースケール)してください。また16bit画像なら、(イメージ)→(モード)→(8bit/チャンネル)します。

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3 R64画像を開いて、すべてを選択してコピーします。

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4そして、ノーフィルター画像に貼り付けます。(ペースト)

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5上の画像の不透明度を50%にします。

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6 位置合わせをします。まず画像の左上を合わせます。画像をピクセル等倍表示にして、左上を見ます。(イメージ)→(回転)→(レイヤーを自由に回転)をします。赤丸の部分の「基準点の位置」を左上にします。

あとは、矢印キーで位置合わせをしてください。位置が確定したらリターンキーです。

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7 次に画像の右下部分を表示してください。これだけずれています。R64画像の方が大きくなるはずです。

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8 そこで、縮小するために、(イメージ)→(変形)→(自由変形)を選択します。そして「基準位置」を左上にします。(あるいはレイヤーを自由に回転の状態から拡大縮小ボタンを押すと最短で移行できます。)

次にマウスで変形してもいいのですが、微妙な操作が要求されるので、数値で直接入力しましょう。上の赤丸部分、WとHのところに数値を入力します。たとえば99.9%と入力します。そうると画像が縮みます。

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画像がぴったり合ったら、リターンキーで確定です。

その後、レイヤーを統合((レイヤー)→(画像を統合))してL画像完成です。

L画像の作成で注意する点としては、必ずノーフィルター画像にR64画像を合わせてください。これが逆だと、後でL-RGB合成するときに、また位置がずれてしまいます。

次回は、L-RGB合成です。ステライメージまたはフォトショップエレメンツでL-RGB合成する方法を説明します。

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2010年1月 6日 (水)

R64フィルターを使用したデジタル星野写真その2

前回の復習

 R64フィルターを使う理由は赤い星雲の写りを良くするのではなく、カブリを軽減し、バックを暗くし、相対的に赤い星雲のコントラストを上げ、画像処理を楽にするのでした。
 そして、R64フィルターで撮影した画像とノーフィルターで撮影した画像をL-RGB合成することにより画像が赤くなることを避けるのでした。

 今日は撮影方法について説明します。

撮影方法

 当然ですが、ノーフィルター撮影とR64フィルターを付けての撮影の両方をします。順番ですが、撮影対象の高度が低いときにR64フィルターで撮影し、高度が高い時にノーフィルターで撮影します。R64フィルターを付けてる場合は光害の影響を受けにくいからです。

 これまた当然ですが、コンポジットしますので、それぞれ数枚撮影しておきます。たとえば、ノーフィルター4枚、R64フィルター4枚という具合です。

混合割合は

 難しいのが、ノーフィルターとR64フィルターの割合です。この割合は露光量(露出時間や感度、絞り)やコンポジット枚数のことです。

 光害の影響を少なくしたいなら、R64フィルターの割合を増やします。ただ、色情報がないのに輝度だけ上げても、星雲は赤くはならずグレーになるだけです。グレーの星雲はおかしいです。

 ですから、最初は1:1の割合で良いと思います。私もそうしました。露光量もコンポジット枚数も1:1の割合にします。

 ただ、R64フィルター画像は赤だけしか写りませんから、モノクロ化すると輝度レベルが1/3になります。ですから、R64フィルターはノーフィルターの3倍の露光量が必要です。

 露出時間を3倍にしてもいいのですが、私は露出時間を同じにして、絞りを一段くらい開けて調整しました。理由は次の通りです。

露出時間を同じにする理由

2つの画像をコンポジットするとき、ノイズレベルを最小にできるのは露出時間が1:1の場合です。どちらかの露出時間が長いと、短い方に比べてノイズレベルが上がってしまいます。また、露出時間が同じだとダークフレームを共用できます。これも大きいです。

絞りを一段開けてもいい理由

R64フィルターは赤い光しか写りませんから、色収差は関係ありません。ですから、それほど絞りこまなくても十分シャープです。

また、周辺減光も、そもそもカブリが少ない(バックが暗い)のでそれほど影響しません。ですから、R64フィルターで撮影する場合は、ノーフィルターの場合より絞りを開けて撮ってもいいのです。むしろ、効率の面から開けて撮るべきです。

ピントの再調整

 R64フィルターを付ける場合は、R64フィルターを付けた状態でピント合わせをしたほうがいいです。つまりノーフィルターのピント位置をそのまま使うのではなく、フィルターを付けて再度ピント合わせしたほうがいいです。

 もちろん光学系によりますので、一概には言えませんが、色収差の影響を受けやすいアポクロマートレンズや広角レンズはピントを再調整したほうがいいです。

 これは私も今年初めて気がついたのですが、去年まではピント位置固定でした。去年の画像と比べると、全然シャープさが違います。

 ただ、ピントを再調整すると拡大率が異なり、コンポジット時に画像が合いません。R64フィルターの画像をほんのちょっと縮小しないと一致しません。これについては次回説明しますが、それほど難しい作業ではありませんので、ピントは再調整したほうがいいと思います。

今日はここまで。次回は画像処理編。

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2010年1月 5日 (火)

R64フィルターを使用したデジタル星野写真その1

お待たせしました。今日から、最近私がはまっているR64フィルターを使用したL-RGB合成によるデジタル星野写真の作り方を説明したいと思っています。

といっても、R64フィルターを使った天体写真は太古の昔からあり、またL-RGB合成方法も冷却CCDユーザはいつも当たり前のようにやっていることのなので、目新しいことは何もありません。

これから説明することは、次の一行で、分かる人はわかります。

「R64フィルターで撮影した画像をノーフィルター画像と加算し、これをL画像とし、L-RGB合成する」

ただこれだけです。でも初心者に優しいブログを目指すこのブログの趣旨から言ってやらないわけにはいきません。。。というか。。。中途半端さんに後押しされて。。。

R64フィルターを使うわけ。

 赤い星雲の強調と、対光害対策です。そして、一番の恩恵は画像処理が楽になるということです。広角系の星野写真は写野が広いので、光害の影響を受けやすいです。だから、いつも画像処理はカブリの除去に悩まされます。私自身も今までカブリ除去には多くの時間を費やしてきました。しかし、R64フィルターを使うことによって、カブリ除去がほとんどいらなくなりました。

 それでは、いかに画像処理が楽になるか、その証拠写真をご覧頂きましょう。

まずは、ノーフィルターの元画像。これを1画像とします。

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次は、R64フィルターによる画像を加算した画像です。これを2画像とします。

1001052  

ここで重要なのは、赤い星雲の写りは、1画像も2画像も理論上同じです。(加算平均しているので)にも関わらず、2画像のバックが暗くしまっています。

1画像を画像処理するのと2画像を画像処理するのはどちらが楽ですか。決まっていますね、2画像が圧倒的楽です。

そう、R64フィルターを使う利点は赤い星雲の移りが良くなるのではなく、赤い星雲以外の写りが悪くなるのです。つまりカブリの影響を軽減できるのです。

そもそも光害対策とは

 従来より光害対策として、光害カットフィルターやLPS-V3フィルターなどが使われてきました。R64フィルターもそのうちの一つです。

 しかし、光害カットフィルターや、LPS-V3フィルターは干渉フィルターであり、広角レンズには使用できません。また使用できたとしても、色ムラが発生したり、緑成分が少なくなり、カラーバランスが崩れるという欠点がありました。

 広角レンズで使えるフィルターはR64フィルターだけです。ですから、いやおうなくR64フィルターを使うしかないのです。ところがR64フィルターは赤い光しか通しませんから、写すとこうなってしまいます。

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 これじゃカラー写真とはいえません。そこでノーフィルターで撮った画像と加算するのですが、普通に加算したのでは、やはり赤が非常に強い画像になってしまいます。

 そこで去年まで私は次のような方法で加算していました。

1 ヒストグラムの山の左半分をカットして加算。
2 または、比較明で加算。
3 加算するとき、明るさの最小値フィルターで微光星を消してから加算。

 ただ、いずれの方法でも不自然さは残り、それを画像処理でカバーしていました。ところが今年は、ノーフィルター画像とL成分だけ加算してL-RGB合成するようにしてから、うまく、しかも簡単に合成できるようになりました。

L-RGB合成とは

 L-RGB合成は、もともとモノクロ冷却CCDで、カラー合成するための手法です。ノーフィルターで撮影した画像をL画像といいます。そして、Red Green Blueフィルターで撮影した画像をそれぞれR画像、G画像、B画像といいます。

 通常はR,G,Bの三種類の画像でカラー合成はできます。ところがそれとは別に色の情報を持たないL画像を別に撮って合成する手法をL-RGB合成と言います。私も詳しいことは良く分かりませんが、L画像を別に撮った方が効率が良いみたいです。

 また、L画像はノーフィルターと言いましたが、Hαフィルターで置き換えたり、ノーフィルター画像に加算することは普通に行われています。今回HαではなくR64フィルターを使っただけのことです。 

 さて、デジカメでぱちりと撮るとすでにカラー画像です。ですから、RGB画像は既に得られいます。L画像ですが、これは色の情報をもたないのでRGB画像をモノクロモードにすればL画像になります。

 ここでL-RGB合成をすれば、元の画像が得られます。当たり前ですね。このとき、L画像にR64フィルターで撮影した画像を加算してやるのです。(実際は加算平均)

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 ここで重要なのはL画像は色の情報を持たない輝度だけの画像です。色の情報はすべてRGB画像になります。ですから、L画像にR64フィルターによる画像を加算しても色が赤くなることはないのです。

 今日はここまで、

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2010年1月 1日 (金)

あけましておめでとうございます

本年もよろしくお願いします。

2010年元旦

Take734

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