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2010年1月 6日 (水)

R64フィルターを使用したデジタル星野写真その2

前回の復習

 R64フィルターを使う理由は赤い星雲の写りを良くするのではなく、カブリを軽減し、バックを暗くし、相対的に赤い星雲のコントラストを上げ、画像処理を楽にするのでした。
 そして、R64フィルターで撮影した画像とノーフィルターで撮影した画像をL-RGB合成することにより画像が赤くなることを避けるのでした。

 今日は撮影方法について説明します。

撮影方法

 当然ですが、ノーフィルター撮影とR64フィルターを付けての撮影の両方をします。順番ですが、撮影対象の高度が低いときにR64フィルターで撮影し、高度が高い時にノーフィルターで撮影します。R64フィルターを付けてる場合は光害の影響を受けにくいからです。

 これまた当然ですが、コンポジットしますので、それぞれ数枚撮影しておきます。たとえば、ノーフィルター4枚、R64フィルター4枚という具合です。

混合割合は

 難しいのが、ノーフィルターとR64フィルターの割合です。この割合は露光量(露出時間や感度、絞り)やコンポジット枚数のことです。

 光害の影響を少なくしたいなら、R64フィルターの割合を増やします。ただ、色情報がないのに輝度だけ上げても、星雲は赤くはならずグレーになるだけです。グレーの星雲はおかしいです。

 ですから、最初は1:1の割合で良いと思います。私もそうしました。露光量もコンポジット枚数も1:1の割合にします。

 ただ、R64フィルター画像は赤だけしか写りませんから、モノクロ化すると輝度レベルが1/3になります。ですから、R64フィルターはノーフィルターの3倍の露光量が必要です。

 露出時間を3倍にしてもいいのですが、私は露出時間を同じにして、絞りを一段くらい開けて調整しました。理由は次の通りです。

露出時間を同じにする理由

2つの画像をコンポジットするとき、ノイズレベルを最小にできるのは露出時間が1:1の場合です。どちらかの露出時間が長いと、短い方に比べてノイズレベルが上がってしまいます。また、露出時間が同じだとダークフレームを共用できます。これも大きいです。

絞りを一段開けてもいい理由

R64フィルターは赤い光しか写りませんから、色収差は関係ありません。ですから、それほど絞りこまなくても十分シャープです。

また、周辺減光も、そもそもカブリが少ない(バックが暗い)のでそれほど影響しません。ですから、R64フィルターで撮影する場合は、ノーフィルターの場合より絞りを開けて撮ってもいいのです。むしろ、効率の面から開けて撮るべきです。

ピントの再調整

 R64フィルターを付ける場合は、R64フィルターを付けた状態でピント合わせをしたほうがいいです。つまりノーフィルターのピント位置をそのまま使うのではなく、フィルターを付けて再度ピント合わせしたほうがいいです。

 もちろん光学系によりますので、一概には言えませんが、色収差の影響を受けやすいアポクロマートレンズや広角レンズはピントを再調整したほうがいいです。

 これは私も今年初めて気がついたのですが、去年まではピント位置固定でした。去年の画像と比べると、全然シャープさが違います。

 ただ、ピントを再調整すると拡大率が異なり、コンポジット時に画像が合いません。R64フィルターの画像をほんのちょっと縮小しないと一致しません。これについては次回説明しますが、それほど難しい作業ではありませんので、ピントは再調整したほうがいいと思います。

今日はここまで。次回は画像処理編。

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