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2010年3月24日 (水)

北天の分子雲

この一カ月、ブログの更新もしないで、こいつの撮影と画像処理に専念していました。まだ納得の出来ではありませんが、これ以上いじくりまわしても全然良くならないし、締切も近いのでこれで完成とします。

まずは、GENTAさんの影響で最近ブーム?のM81/M82周辺の分子雲です。(3/27差し替えました)

Photo296 EF135mmF2L -> F2.8  EOS 5D Mark2 ISO3200
5分×56枚(うち24枚はLPS-P2使用L成分に加算)
2010/2/20 23:53~ 静岡県浜松市新宮池にて

淡いです。なかなか彩度が出てきません。まぁ、こんなもんかも知れません。GENTAさん命名の大王イカ星雲、鯉星雲とも良く写っています。

次の写真です。どこを撮ったかわかります? 

1003242 EF135mmF2L -> F2.8 EOS 5D Mark2 ISO3200
5分×37枚+7分×46枚(うち23枚はLPS-P2、15枚はR64使用L成分に加算)
2010/3/13 23:42~ 長野県霧ヶ峰高原にて
2010/3/19 22:12~ 長野県八千穂高原にて

真ん中の輝星は、天体写真やる人ならだれもが見る「北極星」

こんな星雲に囲まれていたなんて。。。

でもこんなところにこんな星雲があるなら、全天星雲だらけですね。全天撮りつくすには一生かかりそうですけど。

この作品は最初から2枚組の予定でしたので、2枚組写真として天文ガイドに応募します。間に合ってよかった。

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コメント

うわ~ これは凄いですね。
これは、最○○候補ですね。新宮池というのも最高
北天はやはり暗いみたいですね。
成功の秘訣LPS-P2を使ったところかもしれませんね。

北極星の上の部分も実は狙っていたんですよね。
小便小僧とネーミングしようと思っていたのですが、濃く写り過ぎて諸弁小僧には見えません。

完全に脱帽です。でも、狙う人が増えてきたのは良いことだと思います。

投稿: GENTA | 2010年3月24日 (水) 23時15分

GENTAさん、早速のコメントありがとうございます。
GENTAさんの活躍に刺激されて、私も頑張ってみました。

新宮池は確かに暗いですね。処理がこっちの方が楽でした。北極星の方は下部が相当カブっていてS/Nが低下してます。
LPS-P2はバック濃度の低減には効果ありますが、星雲の写り自体はノーフィルターの方が良いようです。

北極星の上の部分狙っていたんですね。小便小僧とは面白いネーミングですね。でもどこが小便小僧かわからない。。。(汗)

投稿: ほんまか | 2010年3月25日 (木) 00時04分

ほんまかさん、凄いです。
こんなところに、こんな分子雲が潜んでいるのですね。驚きました。これは、まさに○○○候補です。
ココログではポチができないのですが、ポチ連打の気持ちです。

投稿: NIKON1957 | 2010年3月25日 (木) 09時02分

NIKON1957さん、心のポチ、ありがとうございます。

私も、こんな広がった分子雲があるとは驚きです。
でもこういった分子雲は今年にテーマである中望遠の格好のターゲットですね。
今回、処理のコツをつかんだので、さらにいろんな領域にチャレンジしていきたいです。

投稿: ほんまか | 2010年3月25日 (木) 19時16分

ほんまかさん、これは凄いです。私もポチ連打!
私は大王イカはともかくM81,82周りはデジカメでは出ないのでは?と思っていました。
暗い空と何よりすばらしい処理技術があれば出るのですね!脱帽です。
北極星周りは海外以外の作例でははじめて見ました。
しかも反転画像以外は本当の初めて。
鮮やかに出るのですねー。本当に凄いです。
私もP2を使ったらどうかと思っていたのですがあまり効果はありませんか。
P2はフラットが決まりにくいという印象があったのですがいかがでしたか?

投稿: T-Fix | 2010年3月26日 (金) 10時17分

おおっ、これは本当に凄いです、M42周辺部の写真を見たとき以上の衝撃です!

北極星の周りにこんな分子雲があるとは驚きましたね、見たときはどこを撮影したのか想像もつきませんでした。色彩も豊かですし、複雑な構造をしていて素晴らしいです!
紙面で見ることを楽しみにしています、できればどちらの
作品も1ページずつ見開き2ページで見たいですね。

投稿: hana | 2010年3月26日 (金) 17時49分

T_Fixさん、心のポチ連打ありがとうございます。

私はデジカメの能力って、そんな低いと思っていませんよ。個人的な感想ですが、デジカメの4枚コンポが冷却1枚と同じと思っています。

海外で作例を探しましたがほとんど参考になるようなものがなく苦労しました。嘘の星雲を作り出さないように慎重にそして何回もやり直しました。

P2フィルターですが、L成分として加算しているので色ムラはありません。ただ輝度ムラはあり、ドーナツ状に明るい部分ができてしまいます。ここは手作業でフラットにするしかないです。

P2の効果ですが、P2だけのコンポジットでは星雲らしきものは出てきませんでした。全体としてどれだけ、貢献しているかはちょっとわかりませんね。
何しろ83枚コンポしてもまだ、うっすらとも出てこないんですよ。
ただ白黒フィルター通したら、かろうじて星雲の姿がでてきたんですよ。そこでそれをマスクに強調してみたら、けっこう階調が詰まっていて、自分でもびっくりしました。多数枚コンポのポテンシャルでしょうか。
とにかく淡かった。

投稿: ほんまか | 2010年3月26日 (金) 20時04分

hanaさん、いろいろお疲れ様です。

私も北極星のまわりにこんなに見事な星雲があるなんて驚きでした。ほんとに淡いのがうっすらとあるだけと思っていましたから。

2枚組の応募ですが、もしも掲載されるなら、北極星の方一枚だけと思いますよ。でも自分の中では2枚でひとつのプロジェクトなんですよ。

ほんと見開きで載ったらうれしいけど。

投稿: ほんまか | 2010年3月26日 (金) 20時10分

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