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2010年9月 2日 (木)

「ワンランクアップの星野写真その10」星雲選択マスクを作る

ちょっと合い間が空いてすみません。仕事が忙しいもんで。前回までの画像処理でここまで、できました。

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もう、これでほぼ完成と言っていいのですが、ちょっと物足りません。もう少し星雲を強調したいのと、星雲の彩度が低いので、もうちょっと色をコントロールしたいです。そこで星雲だけを選択するマスクを作ることにします。

星雲選択マスクの作り方はいろいろあるのですが、私は、ほとんどすべて白黒フィルターを利用して作っています。これは以前、赤い星雲写真で有名な某Gさん、がブログで紹介していて、これはいいやと思って今も使い続けています。

しかし、せっかくなので、今日はいろいろな作り方を試して見たいと思います。一般に星雲選択マスクに求められることは次のようなことと思います。

1 マスク自体に星雲の階調が保持されていること
 マスクは白か黒の二者択一ではなく中間(グレー)の部分は存在します。これが星雲を強調するうえで重要です。

2 星を排除できること
 強調したいのは星雲だけです。星雲選択マスクに星があってはいけません。なお、星を排除する方法は後で説明します。

3 作りやすく、再現性があること
 マスクに限った話ではありませんが、重要です。「たまたま出来た」では、手法とはいえません。

以上3つ観点で、4つの星雲選択マスクの作り方を紹介します。

1 白黒フィルターを利用する。
(イメージ)→(色調補正)→(白黒)で作ります。出来きたマスクは次の通り、

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私はこの方法を多用しています。階調の保存性も良く、星も排除しやすいです。またどんな星雲には適用しやすいです。このマスクを使って強調したのが、

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ハイライト部が飽和しやすいのですが、階調はかろうじて保っています。

2 色域指定
(選択範囲)→(色域指定)で作ります。

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北アメリカ星雲の中の階調がおかしいです。サドル付近もつぶれています。色域指定はどちらかというと、選択か非選択の二者択一で階調の保持という意味ではあまり向いていません。これを使って強調してみると

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微妙な階調がつぶれています。分かりやすい方法ではあるんですが、星雲の強調という意味ではちょっと???

3 チャンネル減算を利用
詳しい方法は省略しますが、画像の赤チャンネルから緑チャンネルを減算して作ります。赤い星雲だけ選択できます。オリジナルは最近フルサイズ冷却CCD買って、ウハウハな某Yちゃんさんです。

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☆を排除できる意味では完璧です。背景は真っ暗。階調の保持も十分。ちょっと白黒しすぎているかもしれません。これで強調したのが、

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マスクどおり、はっきり星雲を強調できます。ただ淡い部分が出しずらいのと、特定の色の星雲しか利用できないのがちょっと。と感じます。

4 レベル補正
 最後はもっとも簡単なレベル補正を利用する方法です。レベル補正で赤チャネルだけ選択し、レベルを適当に切り詰めます。

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意外といけてます。私はこの方法はダメな方法として紹介しようとしたのですが、意外や意外。けっこういいです。

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トーンカーブによる強調もしやすいです。ただ再現性や汎用性はどうでしょうか。

結論を言うと、「色域指定」以外はどれもいいと思います。

さて、次回からは、この中からいくつか、実際の作り方を説明します。

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コメント

こんばんは。
この白黒フィルターによるマスク作成というのは可能性を感じる処理ですよね。具体的にどんな感じで使っているのかまた教えて下さい。
星雲の天体写真にとってコントラストを高める処理というのは切り離せない存在ですね。

投稿: よっちゃん | 2010年9月 2日 (木) 23時19分

よっちゃんさん、書き込みありがとうございます。

白黒使ったマスク作成は次回説明します。
なんのことはないのですが。。。

投稿: ほんまか | 2010年9月 3日 (金) 00時18分

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