「ワンランクアップの星野写真その16」シャープ系フィルター処理
天の川の広角写真などはあまり必要ではないが、星雲写真などは多少シャープ系のフィルター処理をした方が、引き締まって見えます。ただ、やりすぎると荒れた感じになるので注意が必要です。
正直言うと、私は、シャープ系のフィルター処理はいまいち、良く分かりません。なかなかこれと言う方法を見い出せないで、うまく行く時もあれば、うまく行かないときもあります。だから、まだ研究途中ということご勘弁願いたいです。
ただ、はっきり言えることは、画像全体にフィルターをかけてはいけないということは分かります。星を排除したマスクを通すか、星雲だけを選択したマスクを通すか、あるいは両方か。私は境界、エッジにだけシャープ系のフィルターをかけるのが良いと思っているんですが、そのようなマスクを未だ作成できていないです。
さて、ここではもっとも簡単な方法として、星雲選択マスクを通して、シャープ系フィルターをかける方法を紹介します。星雲選択マスクの作り方は以前説明しました。
まず、背景レイヤーを複製します。
次に(レイヤー)→(レイヤーマスク)→(すべての領域を表示)でレイヤーマスクを作ります。
ALTキーを押しながら、白いマスク画面をクリックし、コピーした星雲選択マスクを貼り付けます。(星雲選択マスクはαチャンネルにコピーしておくと便利ですが後で説明します)
レイヤー画面をクリックし、ピクセル等倍表示にします。そして、(フィルター)→(シャープ)→(アンシャープマスク)で適応具合を確認しながら、パラメーターを設定します。
フィルターが効き過ぎなら、不透明度を落として効き具合を調整します。
以上で完了です。あまりかけすぎないように注意しましょう。
補足
マスク画像のような、いろいろなところで使いまわすものはαチャンネルに保存しておくと便利です。
チャンネルパレットにします。
右下の「新規チャンネルを作成」のマークをクリックします。
これで、αチャンネルが追加されました。ここにマスク画像を貼り付けます。
そして、αチャンネルは非表示にしておきます。他のチャンネルは表示です。
必要な時に、このαチャンネルからコピーして使うと良いでしょう。
今回をもって画像処理の一連の流れの説明は終了です。次回は、説明を省略した「トーンカーブについて基本事項を説明します。既にトーンカーブを利用している人は、ありきたりの話で面白くないでしょう。ただ、今回初めてCSを買ってトーンカーブを使う人もいるでしょうから、詳しく説明したいと思います。
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