オリオン-エリダヌス・スーパーバブル
ノーフィルター画像を64枚追加して、やっと色が出た。
EF35mm F1.4L->F3.5 EOS 5D MARK2 ISO3200
5min×64枚 R64フィルター F2.0
5min×16枚 ノーフィルター F3.5
3min×64枚 ノーフィルター F2.8
合計144枚コンポジット 総露出時間9時間52分
前回までの画像は、なんか赤と黒しかない2色刷りのような作品でしたが、これは同じ赤でも微妙なニュアンスがあります。
アルデバランから南西に広がる分子雲が今回新たに出てきました。R64フレームにはほとんど写っていませんので、これはHαではありません。おうし座分子雲でしょうか。
オリオンの腰から、アルデバランにかけてあると思われる青いガスはまったく抽出することができませんでした。広角レンズでは詳細がつぶれてしまい難しいでしょう。
まぁ、これが限界かな。これ以上コンポ重ねても、カブリムラばっかり強調されて、星雲を強調してるのか、カブリを強調してるのかわからなくなります。
これをもって完成とします。
色を出すなら、コンポで重ねるより、おそらくモザイクのほうが有効と思われます。またモザイクのほうが総撮影時間も短くてすみそうです。またモザイクのほうが分割して撮影できるので、一晩で撮れる時間も多くできます。(広角一枚撮りの場合は、全領域がカブリの影響を受けない時間が一晩で3時間くらいしかありません)
来年はモザイクでまた挑戦してみたいと思います。
今回この作品のために、また新たなコンポジット法を発見しました。でもすごい大変だった。たぶん、だれもやりたがらないでしょう。だから公開しませんが、効果はありました。
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コメント
1枚画像で10時間近い露出時間とは物凄いです、Hαや分子雲に星が浮かんでいるように見えるくらい淡い部分が出ていますね。モザイクでの作品も楽しみにしていますよ~。
新しいコンポジット法は気になっています。非常に大変だったということでちょっと尻込みしてしまいますが・・・
投稿: hana | 2010年12月 8日 (水) 11時32分
hanaさん、ありがとうございます。
モザイク作品は来年の冬ということで一年後です。
新コンポジット法ですが、強調したい階調の部分をだけを選択してコンポジットする方法ですが、このような特殊な写真だけに通用する方法で、あまり一般的ではありません。
それから、この冬はもう一つ大作があるのですよ。お楽しみに。
投稿: ほんまか | 2010年12月 8日 (水) 14時14分
ほんまかさん、夜空には淡い星雲がいっぱいあるのですね。H-alphaのナローの作品では見たことがあるのですが、他の色も含めた作品は見たことがありません。驚きです。
投稿: NIKON1957 | 2010年12月 9日 (木) 20時21分
NIKON1957さん、いつもありがとうございます。
以前までは、捉えることができなかった天体も、機材の進歩や画像処理法の進歩で写せるようになりました。
こうしてみると宇宙は雲だらけですね。
まだ未開の領域を探すのは楽しいです。
NIKON1957さんも、ガム星雲を狙うとのこと、条件が厳しいですが、ぜひ頑張ってください。
投稿: ほんまか | 2010年12月10日 (金) 01時13分