「めざせ10万円で入選」DECブレ問題解決
最優秀のお祝いのお言葉をいただいたみなさん、ありがとうございました。これからも頑張りますんで、よろしくお願いします。
さて、週末は、DECの突然のブレ問題を解決すべく、伊豆に遠征してきました。先週と違って、風も弱く過ごしやすかったです。
結論から申しますと、ガイドはうまくいきました。
1 いつも通りガイドを始めると、お約束通り、数分でDECが突然ブレます。
2 そこで、DECのモーター信号を外すと、ブレはなくなりました。よって、赤道儀の問題ではなくオートガイダーの問題とわかりました。
3 キャリブレーションの様子を見てみました。最初Wの方向に移動し、次にEに戻ります。RAのキャリブが終了します。そして次にNの方向に移動し、Sの方向に戻りますが、バックラッシュが大きいので、まったく動かず、ここでキャリブが終了し、オートガイドが始まります。したがって、DECは正確なキャリブは出来ていないはずです。
4 hanaさんのアドバイスに従い、DECアルゴリズムを"Lowpass"に変更します。そうすると、突然のブレがなくなりました。ただ、DECの修正がバックラッシュのため間に合わないのか少しづつずれが大きくなっていきます。
5 そこで、見かけのバックラッシュを少なくするため、モーター倍速を4倍から8倍に変更します。しかし、やはりずれが大きいほうに移動します。どうやら、変位に対して、実際の修正信号が短すぎるような気がします。これは3のキャリブがうまく行っていないためと思われます。
6 そこで、4倍速でキャリブをさせて、オートガイドが始まると同時に8倍速に変更しました。これでうまく行きました。
RAが最後のほうにブレていますが、これは最後に雲が出たためです。雲がないときは安定してガイドしていました。
赤道儀をいろんな方向に向けてやってみましたが、この方法で大丈夫のようです。
lowpassは、急激な変位に対しては無視をして、チビチビ修正信号を出すようです。バックラッシュの大きいモータにはぴったりなアルゴリズムと思います。
今回はガイドテストなので、撮影対象はなんでも良かったのですが、導入しやすいこと、沈むのが遅いことから、クラゲ星雲を撮影しました。15分4枚撮れたので、作品に仕上がるかもしれません。
15分 400mmF8 ISO1600
この冬はよく晴れますね。遠征の晴天率は11月からずっと100%です。天文ファンとしては喜ばしい限りですが、、、反動が怖い。。。
| 固定リンク
コメント
ガイドエラーがうまくおさまったようで何よりです、あのアドバイスはあまり自信が無かったもので・・・
バックラッシュが大きすぎるとPHDのバックラッシュ補正では完全には除去できないようですね。モーターの速度を変えることは思いつきませんでした。早く動きすぎるような気がしますが、これでうまく行くんですね。
そして遅ればせながら最優秀おめでとうございます!あれだけ淡い部分まで写しだされているオリオンは見たことが無く、物凄いインパクトでしたよ。
投稿: hana | 2011年2月 7日 (月) 16時05分
hanaさん、ありがとうございます。
PHDでも想定外のバックラッシュの大きさだったんでしょうね。
lowpassだと、ゆっくり少しずつ修正するみたいで、オーバーシュートは出にくいみたいです。
最優秀のお言葉ありがとうございます。
hanaさんもW入選おめでとうございます。すごいですね。
投稿: ほんまか | 2011年2月 7日 (月) 17時11分
はじめまして。
このところ似たような現象で悩んでます。
こちららにはGENTAさんに教わって見に来ました^^
対処方法参考にさせていただこうかと思ってます。
モーター倍速の設定というのはPHD Guidingではなくて赤道儀のほうの設定ですよね?
投稿: ぴんたん | 2011年2月 8日 (火) 13時37分
びんたんさん、はじめまして。
モーター倍速はもちろん赤道儀というかモーターコントローラーの設定です。スイッチで、2倍、4倍、8倍に切り替えられるようになっています。
ブログ拝見させていただきました。ちょっと長めの焦点で、どアップの素晴らしい写真の数々素晴らしいですね。
よろしくお願いします。
投稿: ほんまか | 2011年2月 8日 (火) 17時20分
拙ブログにもご訪問いただきましてありがとうございます。
なかなかPHDの不調を解決するのは大変そうな予感がしていますが、ガイドウォークで逃げる手があるのでボチボチいきます。
では今後ともよろしくお願いします^^
投稿: ぴんたん | 2011年2月 8日 (火) 21時40分