« 2012年11月 | トップページ | 2013年1月 »

2012年12月31日 (月)

今年一年を振り返る

今年も残すとこ5時間。

今年一年を一言で表すなら、「天文どころではない」

という一年でした。

それでも6月には金環日食。

夏に遠征一日だけできて、天の川の写真をちょっと撮れました。

そして、冬には、「おうし座分子雲」の大作をなんとか完成させることができました。

フォトコン的には、年初に「オリオン座」が入選しましたが、あれは昨年の作品ですから、実質的に成果ゼロの年でした。

機材的にはなんの進歩もなしでした。ただ、オートガイド化計画が始まったのはちょっと進歩ですね。

さて、来年ですが、「天文どころではない」状況は来年も同じで、

どれだけ活動できることか。

あらためて、

のんきに星見できることが、どんなに幸せなことか、と思います。

今年一年、ご来訪ありがとうございました。

来年もよろしくお願いします。

もうじき、100万アクセスですね。

| | コメント (4)

2012年12月25日 (火)

「スカイキャンサーオートガイド化計画」スカイキャンサーのオーバーホール

スカイキャンサーをオートガイド化して、長い焦点距離(300mmとか)で天体写真を撮りたいのですが、私のスカイキャンサーにはいくつか不安要素があります。

1 赤経軸にガタがある。
ウォームギアの締め付けをきつくすると、このガタはとれるのですが、微動がすごく固くなります。ちょうど良い締め付け具合を探して、なんとか調整したのですが、撮影中モーターが止まってしまうアクシデントがありました。結局、また緩めて使っていますが、このガタはなんとかとりたいです。

2 極軸望遠鏡が赤経軸に対して偏心している(レクチルの中心がずれている)
オートガイドの精度を上げるには赤緯方向の修正を減らすことが大事です。それには極軸を正確にあわせる事が第一歩ですが、私の赤道儀はけっこうずれています。

ということで、スカイーキャンサーを分解して、グリスを交換しオーバーホールすることにしました。これで上の問題が解決する保障はないのですが、いずれにせよ30年も前に買ってそのままですから、もうオーバーホールも必要でしょう。

まな板の上のスカイキャンサー。

Blog1212251

まずは、ウォームギアをはずします。

Blog1212252

次に、銘板の下の穴から、中のいもネジを緩めます。4箇所あります。

Blog1212253

矢印の穴にドライバーをさし、反時計回りにぐるぐる回せば、赤経軸を止めているリングがはずせます。

Blog1212254

このリングさえはずしてしまえば、バラバラになります。

Blog1212255

ボロ雑巾でグリスをふき取り、台所用の洗剤で洗います。

Blog1212256

気持ちいいくらい綺麗になりました。またグリス付けるのがもったいないくらい。

次に、極軸望遠鏡の接眼部をはずします。赤い矢印のネジ2箇所を外せばとれますが、ものすごく固かったです。力まかせに回すとネジ山をつぶしますから、極軸を万力で固定し、精密ドライバーを上から押し当て、ペンチでドライバーを回し、やっと外れました。

Blog1212257

レチクルです。上の写真の青い矢印のネジでレチクルを移動できます。ここまで分解して、初めてスカイキャンサーがレチクルパターンを移動できることを知りました。ほんと今まで動かせないものと思って、あきらめていました。

Blog1212258

接眼レンズも裏側が汚れていたので、分解して綺麗にしました。カビはなくまだまだいけます。

Blog1212259

さて、新しいグリスを塗って、オーバーホールが完了となりますが、注文しておいたグリスがまだ届きません。届き次第作業します。今日はこれまで。

| | コメント (2)

2012年12月23日 (日)

「スカイキャンサーオートガイド化計画」電子部品がそろいました。

久々のオートガイド化計画ねた。この写真は現在使っている電気関係のコントローラです。撮影に必要なすべての電気関係はこの中に納まっています。

Blog1212231

改良に改良を重ね、もう何年も使ってます。特にデジタルダイヤルのインターバルタイマーは暗い夜中でも使い勝手がよく気に入っています。しかし、スカイキャンサーをオートガイド化するにあたって、このままではダメです。赤緯モータには対応していませんし、もちろんオートガイドにも対応していません。

インターバルタイマーも使い勝手はいいのですが、欠点がいっぱいあって。
1 ノータッチガイド前提なので10分以上の設定ができない。
2 残り撮影時間、残り枚数が表示されない。
3 撮影枚数が撮影中に変更できない。

ということで、一から作り直すことにしました。一ヶ月前くらいから部品集めをしていたのですが、ようやく揃いました。

Blog1212232

フロントパネルだけは作りましたが、中身がまだです。これから中身をこつこつ作りますが、仕事が忙しくなってきたので、だいぶかかりそうです。

Blog1212233

上が、モータードライブコントローラで、下がカメラ電源、ヒーター、インターバルタイマーをまとめたカメラコントローラです。フロントパネルだけでも、相当な機能アップがうかがえます。

電気関連の工作以外にも、スカイキャンサーのオーバーホールもする計画です。どうしても赤経ギアのガタがとれないんです。こちらは月が大きいうちにやっておかなければなりません。スカイキャンサーをオートガイド化すると決めたのはいいのですが、いざはじめると問題がいっぱい出てきて大変です。

| | コメント (0)

2012年12月18日 (火)

「おうし座付近の星雲」バージョン2

「おまけ」の記事で予告したとおり、右上のコマを滑らかバージョンに差し替えました。
また、より自然になるように色を少し調整しました。

Blog121218

深夜まで、こんなことやってる自分がなんか。。。あきれる。。。

もう寝ます。

| | コメント (0)

2012年12月17日 (月)

おまけ

前掲の「おうし座付近の星雲」は4枚モザイクなのですが、右上のコマだけ単独処理してみました。

1212171EF85mmF1.2L->F2.8 EOS 5D Mark2 ISO3200
3min×86枚(うち30枚はR64フィルター使用)

右の方に先月よっちゃんさんが撮影した「NGC1333付近」が写っています。これ見るとほんと淡いですね。プレアデスですが、すこし赤みがかったガスが写っています。R64フィルター画像にもちゃんと写っているので、すこしHαが混ざっているのかもしれません。このへんの色合いは興味深いです。

これは、これでいいなぁ~。これも応募しようか。

追記
下の4枚モザイク作品と比べると、こちらの方が淡い部分がよく写っています。そりゃ、そうです。コンポジット枚数が違いますから、実は、4枚モザイクでは、他のコマと条件をそろえるため、わざわざコンポ枚数を落としたのです。しかし、よくよく考えると、モザイクですべての条件を同じにする必要もないわけで、この上の画像をモザイクに使ってもいいかなとも思います。今晩それで修正してみます。

| | コメント (2)

2012年12月16日 (日)

おうし座付近の星雲

報告忘れましたが、月曜夜、そして水曜夜に平日遠征してきました。そして3ヶ月ががりの大作がやっと完成しました。

Blog1212161EF85mm F1.2L->F2.8 EOS 5D Mark2 ISO3200
3min×48枚(うち16枚R64フィルター)×4モザイク

宇宙ってにぎやかだなぁ~って思える一枚です。

| | コメント (4)

2012年12月11日 (火)

伊豆遠征中

平日ですが、伊豆に遠征に来ました。

11時半 現地到着、良く晴れてます。撮影開始。

今日の目的はおうし座分子雲4枚モザイクの3枚目撮影と、新微動雲台の使い勝手、および赤経ギアのかみ合わせを調整したので、そのテストです。

12時 撮影順調。

| | コメント (0)

2012年12月 3日 (月)

「スカイキャンサーオートガイド化計画」微動雲台の製作

現在、スカイキャンサーの極軸調整用の微動雲台として、マンフロットのジュニアギアヘッド(#410)を2軸改造したものを使っています。これはポタ赤ユーザの定番アイテムですね。

しかし、この雲台、たわむんですよね。載せるものが軽い分にはいいのですが、ある程度重くなると、このたわみも無視できません。また焦点距離も長くなるので、オートガイド化計画と一緒に解決して置かなければならない問題です。

そこで、工業用の精密機器を使って、自作することにしました。用意した部品は、

1212031

左から、回転ステージ、ゴニオ(傾斜)ステージ。これらは定価だとびっくりするほど高価なのですが、中古で安く買うことができました。(それでも高かったけど)
そして、マンフロットのプレートアダプター(#394)、きりいた.comで切ってもらったアルミ円板です。

まず、回転ステージの底の台板を外し、代わりにアルミ円板を取り付けます。

1212032

さらに、ジッツオの三脚の底版をアルミ円板に取り付けます。

1212033

取り付けはM4ネジ穴4本を開けてつけました。

後は、ゴニオステージ、プレートアダプターを上に載せて完成です。

1212034

赤道儀を載せると。

1212035

今までとは、比べ物にならないくらいガッチリです。逆にスカイキャンサー自体の貧弱さが目立ってしまいます。

さて、使用感ですが、おそろしく滑らかです。水平微動はもちろん、上下微動もまったく荷重を感じないです。ただ、上下微動の動作が細かい。北極星を探すのに苦労しそうです。視野の広いファインダーが欲しくなります。

次はいよいよ電気系の製作に入りますが、これがまた大変だ。

| | コメント (0)

« 2012年11月 | トップページ | 2013年1月 »