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2012年12月25日 (火)

「スカイキャンサーオートガイド化計画」スカイキャンサーのオーバーホール

スカイキャンサーをオートガイド化して、長い焦点距離(300mmとか)で天体写真を撮りたいのですが、私のスカイキャンサーにはいくつか不安要素があります。

1 赤経軸にガタがある。
ウォームギアの締め付けをきつくすると、このガタはとれるのですが、微動がすごく固くなります。ちょうど良い締め付け具合を探して、なんとか調整したのですが、撮影中モーターが止まってしまうアクシデントがありました。結局、また緩めて使っていますが、このガタはなんとかとりたいです。

2 極軸望遠鏡が赤経軸に対して偏心している(レクチルの中心がずれている)
オートガイドの精度を上げるには赤緯方向の修正を減らすことが大事です。それには極軸を正確にあわせる事が第一歩ですが、私の赤道儀はけっこうずれています。

ということで、スカイーキャンサーを分解して、グリスを交換しオーバーホールすることにしました。これで上の問題が解決する保障はないのですが、いずれにせよ30年も前に買ってそのままですから、もうオーバーホールも必要でしょう。

まな板の上のスカイキャンサー。

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まずは、ウォームギアをはずします。

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次に、銘板の下の穴から、中のいもネジを緩めます。4箇所あります。

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矢印の穴にドライバーをさし、反時計回りにぐるぐる回せば、赤経軸を止めているリングがはずせます。

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このリングさえはずしてしまえば、バラバラになります。

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ボロ雑巾でグリスをふき取り、台所用の洗剤で洗います。

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気持ちいいくらい綺麗になりました。またグリス付けるのがもったいないくらい。

次に、極軸望遠鏡の接眼部をはずします。赤い矢印のネジ2箇所を外せばとれますが、ものすごく固かったです。力まかせに回すとネジ山をつぶしますから、極軸を万力で固定し、精密ドライバーを上から押し当て、ペンチでドライバーを回し、やっと外れました。

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レチクルです。上の写真の青い矢印のネジでレチクルを移動できます。ここまで分解して、初めてスカイキャンサーがレチクルパターンを移動できることを知りました。ほんと今まで動かせないものと思って、あきらめていました。

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接眼レンズも裏側が汚れていたので、分解して綺麗にしました。カビはなくまだまだいけます。

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さて、新しいグリスを塗って、オーバーホールが完了となりますが、注文しておいたグリスがまだ届きません。届き次第作業します。今日はこれまで。

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コメント

いつも楽しく拝読させてもらってます。これだけいじってくれると機材冥利に尽きますね。今年もよろしく御願いします。

投稿: アントン | 2013年1月13日 (日) 00時42分

アントンさん始めまして。
このスカイキャンサーは子供のころバイトしてやっと買ったものです。一生使い倒すつもりです。
これからも、面白い記事をたくさん書くように頑張ります。

投稿: ほんまか | 2013年1月13日 (日) 07時56分

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