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2013年11月 9日 (土)

完成そして、挫折。。。

完成しました。勾玉星雲とその周辺。

1311091FS-60CB 0.72RD(255mm F4.2)
EOS 5D Mark2 ISO3200 8min×32枚
スカイキャンサー+ペンシルボーグ25+LodeStar+PHD Guiding

本格的な画像処理は実に一年ぶりだったので、時間がかかってしまいました。FS-60CBの能力からすると、もうちょっと詳細が出せても良かったと思います。

ちなみに最初に画像処理したバージョンはこれです。

1311092

4時間以上露出したのにこれでだけ? って感じだったので、再度時間をかけてやり直したのが最初の画像です。画像処理の感が戻るまで時間がかかりました。

さて、気になるタイトルの挫折ですが、、、いやぁ~フルサイズだと周辺減光が大きくて、フラット補正が決まりませんでした。特にこの望遠鏡が周辺減光が大きいということではなく、カメラレンズでも開放ならこの程度の周辺減光と思います。ただ、私は、今までカメラレンズでしかも絞ってやっていたので、フラット補正に慣れていないだけです。

これがフラット補正後の画像です。

1311093

で、いろいろフラット撮り直したりしたのですが、結局補正できず、仕方がないので、手作業で補正しました。しかも、コンポ前に補正しました。コンポ前なら補正ムラがコンポによって平均化されるからです。しかし、それでもムラが残り、それをさらに手作業で補正するという繰り返しでした。

最終的にはちゃんと補正できましたが、正直、

こんなこと毎回やってられません。

それと、仮にフラットがばっちり決まったとしても、何か釈然としないものがあります。というのは画像処理していて思ったのですが、F4.2にしてはなぜか写りがいまいちということです。感覚的にはF5.6くらいの感じです。それもそのはずです。山型の周辺減光ですから、F4.2というのは中心部だけです。際周辺部は半分くらいの光量ですからF5.9くらいでしょうか、平均するとF5くらいですが、画像処理するときは、一番悪い部分を基準にしますから、それで暗いと感じたわけです。

1311094

結局、周辺部の光量が重要なわけですから、それなら最初からカメラレンズで絞って撮った方が良いというのが私の結論です。

というわけで、望遠鏡による直焦点撮影はあっさり挫折しました。カメラレンズに戻りたい。

焦点距離が500mmとかだと、カメラレンズの選択はほとんどなく望遠鏡になりますが、200~300mmくらいの焦点距離だと、カメラレンズと望遠鏡のどちらも選択できますが、カメラレンズの方が効率がよさそうということです。最近はカメラレンズも性能がいいですからね。

で、実際どのレンズを買うかまだ先の話ですが、BORGの67FLも気になり、これを試してからダメだったら、カメラレンズの方に行こうかなという気もあります。

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2013年11月 6日 (水)

湯沢遠征

火曜の夜に湯沢に遠征してきました。実に3カ月ぶりの撮影です。一年がかりでスカイキャンサーをオートガイド化し、一回テスト撮影したあとは、それっきりでしたが、やっと本格的な撮影が始められます。

仕事が終わって、速攻でで出かけ、現地着が11時で、セッティング、極軸合わせ、ピント合わせ、構図合わせをすませ、11時15分には撮影を開始していました。超速写システムです。

狙った対象はありきたりですが、勾玉周辺を狙いました。薄明まで勾玉を撮影するつもりでしたが、3時ごろに、カメラが三脚にぶつかりそうになったので、止めました。

薄明まで、あと1時間半ありましたが、何を狙っても中途半端になるので、ガイドテストをすることにしました。というのは、ガイドは概ね良好でしたが、DECがRAに比べて若干、振幅が大きかったのです。

そこで、DECのモーター速度を半分に落としました。そうすると、なぜかPHDのキャリブが失敗します。普通、このような場合、キャリブレーションステップを長くすればよいのですが、そうするとRA側の移動が大きすぎてしまいます。

そこで、キャリブ中はDECのモーター速度は通常にして、ガイドが始まったら、速度を半分にすることにしました。

そしたら、ガイド中の振幅が少なくなり、ほぼ完ぺきなガイドになりました。

スカイキャンサーでここまで完ぺきなガイドができるとは、ちょっと嬉しかったです。

明日あたりから画像処理を始めたいと思いますが、今回はフラットのやり方も見直したいので、ちょっと時間がかかるかも知れません。

いずれにせよ、今回は自信作です。すごい作品をお見せできると思います。お楽しみに。なんちゃってね。

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