完成そして、挫折。。。
完成しました。勾玉星雲とその周辺。
FS-60CB 0.72RD(255mm F4.2)
EOS 5D Mark2 ISO3200 8min×32枚
スカイキャンサー+ペンシルボーグ25+LodeStar+PHD Guiding
本格的な画像処理は実に一年ぶりだったので、時間がかかってしまいました。FS-60CBの能力からすると、もうちょっと詳細が出せても良かったと思います。
ちなみに最初に画像処理したバージョンはこれです。
4時間以上露出したのにこれでだけ? って感じだったので、再度時間をかけてやり直したのが最初の画像です。画像処理の感が戻るまで時間がかかりました。
さて、気になるタイトルの挫折ですが、、、いやぁ~フルサイズだと周辺減光が大きくて、フラット補正が決まりませんでした。特にこの望遠鏡が周辺減光が大きいということではなく、カメラレンズでも開放ならこの程度の周辺減光と思います。ただ、私は、今までカメラレンズでしかも絞ってやっていたので、フラット補正に慣れていないだけです。
これがフラット補正後の画像です。
で、いろいろフラット撮り直したりしたのですが、結局補正できず、仕方がないので、手作業で補正しました。しかも、コンポ前に補正しました。コンポ前なら補正ムラがコンポによって平均化されるからです。しかし、それでもムラが残り、それをさらに手作業で補正するという繰り返しでした。
最終的にはちゃんと補正できましたが、正直、
こんなこと毎回やってられません。
それと、仮にフラットがばっちり決まったとしても、何か釈然としないものがあります。というのは画像処理していて思ったのですが、F4.2にしてはなぜか写りがいまいちということです。感覚的にはF5.6くらいの感じです。それもそのはずです。山型の周辺減光ですから、F4.2というのは中心部だけです。際周辺部は半分くらいの光量ですからF5.9くらいでしょうか、平均するとF5くらいですが、画像処理するときは、一番悪い部分を基準にしますから、それで暗いと感じたわけです。
結局、周辺部の光量が重要なわけですから、それなら最初からカメラレンズで絞って撮った方が良いというのが私の結論です。
というわけで、望遠鏡による直焦点撮影はあっさり挫折しました。カメラレンズに戻りたい。
焦点距離が500mmとかだと、カメラレンズの選択はほとんどなく望遠鏡になりますが、200~300mmくらいの焦点距離だと、カメラレンズと望遠鏡のどちらも選択できますが、カメラレンズの方が効率がよさそうということです。最近はカメラレンズも性能がいいですからね。
で、実際どのレンズを買うかまだ先の話ですが、BORGの67FLも気になり、これを試してからダメだったら、カメラレンズの方に行こうかなという気もあります。
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コメント
ご無沙汰しております。
フルサイズならではの悩みですね、APS-Cなら60CB+0.72RDでも問題ないはずです。積分球フラットを使うほどの焦点距離でもないはずですし…
67FLはどうでしょうね、71FLでさえとんでもないじゃじゃ馬ですし、純正RDの7870は青ハロ番長ですから、フラットナーはともかくどうなんだろと思いますよ。まだ天体写真の作例も出ていませんし、良くてAPS-Cまでかなと。
投稿: hana | 2013年11月10日 (日) 08時46分
hanaさん、おはようございます。
67FLはフラットナーの使用で考えています。
確かに71FLより明るいので、とても71FLより性能がいいとは思えませんが、あのコンパクトさは魅力です。
カメラレンズに行く前に、ダメ元で試してみたい気はします。
幸い、ボーグはリセールバリューが高いので、ダメだったら、すぐ売ろうかと。
投稿: ほんまか | 2013年11月10日 (日) 09時04分
はじめまして。いつもすばらしい作品で癒やされています。
私は現在200ミリのカメラレンズで天体の撮影をしているのですが、LPS-P2のゴーストに悩まされ、望遠鏡に移行しようかと考えているところです。メーカーに問い合わせたところ、光学系の前にフィルターを置くより、カメラの直前に置いた方がゴーストが少ないということなので、望遠鏡の方が有利かなと考えたからです。
色々調べるとボーグのシステムが柔軟性もあり良いのかなとも思えます。周辺減光や像面の収差も、他社の望遠鏡にはない「絞り」がシステムにあるというのがちょっと気に入ってます。カメラレンズで撮っていると星像が気に入らなくて絞り込むのが普通なのですが、フラット処理が楽になるという事の方がメリットとして大きいように思えますよね。
ん? ということは、お使いのFS60にボーグの「絞りリング」を導入してみるとか、もっと単純に絞りを自作してみるというのはどうなのでしょう? その分、露光時間は長くかかってしまいますが、レンズそのものの素性は良いわけですし。
投稿: えんどう | 2013年11月10日 (日) 21時43分
えんどうさん、はじめまして。
人を癒すほどの写真を撮ってないので、お恥ずかしい限りです。
ゴーストの問題は難しいですね。カメラの直前でも出るときは出ますから。
FS60に絞りは、それも一つの手ですね。カメラレンズの性能に満足できなければ、この手しかないです。
ただ、私は200mmF2.8くらいのレンズをF4で使いたいと面ます。
FS60に絞りを使って仮にF5.6だとします。そうすると露出時間が倍になります。
普段露出が1時間くらいの人は、それが2時間になるだけです。
でも私の場合露出時間は4時間とか5時間が普通ですから、倍になると8時間、10時間になってしまいます。
この差は大きいです。
なるだけ明るい光学系で撮りたいです。
ただ、星像が最優先であることには変わりありませんが。
投稿: ほんまか | 2013年11月10日 (日) 22時54分