« FS-60CB+0.72RDを絞ってみる | トップページ | 新遠征地の開拓、朝霧高原編 »

2013年12月16日 (月)

BORG67FLピンボケ問題、定量的な評価

M57ヘリコイドには目盛りがついていますので、どれくらいピントがずれているか測ることができます。

そこで、周辺部でどれだけピントがずれているか計測してみました。測定方法は、例のごとく鉄塔を4隅にもってきてピントを合わせ、目盛りからピンズレ量を測定しました。同じことを3回繰り返し、平均をとりました。結果は以下の通りです。

1312161_2

最大で120ミクロンもずれていました。直径に直せばF4.8ですから25ミクロンです。1ピクセル5ミクロンとすれば、5ピクセルボケることになります。テスト撮影するまでもなくこれではダメですね。

上の数値を見ると、右下の値だけ異常です。どうもスケアリングの問題も絡んでいるようです。

そこで、フラットナーとカメラマウントの間に紙で作ったスペーサーを入れ、カメラを180度回転させて同じ測定をしました。結果は以下の通り。

1312162

4隅のズレ量が均等になりました。また、値も小さくなりました。鏡筒とカメラのスケアリングのズレが相殺されたのでしょうか? とりあえず結果オーライです。

この状態で、フラットナーのバックフォーカスを変えながら、ピントのズレを測定しましたが、値はだいたい50μ~から100μで、これ以上は良くなりませんでした。

まぁ、これがこの望遠鏡の能力なのでしょうか。後は実際に星を撮ってみて、許容できるかどうかですね。

(紙のスペーサーじゃ、なんともこころもとないので、次の遠征までちゃんとしたものを作らねば)

|

« FS-60CB+0.72RDを絞ってみる | トップページ | 新遠征地の開拓、朝霧高原編 »

コメント

度重なるテストお疲れ様でした。
流石にこれだと星では厳しい様な気がしますね、BORGでフルサイズでも使えるのは77EDⅡ+7704しかないということでしょうか。
これだとAPS-Cでも厳しい様な気もしますね、ちょっとF値が明るすぎたのかもしれません。

投稿: hana | 2013年12月16日 (月) 23時22分

hanaさん、
確かにこれだずれていると厳しいかもですね。
Fも明るいうえに、焦点距離も短いですからね。
マルチフラットナーとの相性は悪いようです。

ほんとに疲れてきました。

投稿: ほんまか | 2013年12月16日 (月) 23時43分

自分も67FL買ったんですが、天気が悪くてまだ何もしてないんですよ。フラットナーもあるし。ハズレなのかな。取り敢えず天気が良くなったら自宅の庭からでも撮ってみます。

投稿: higurasias | 2013年12月18日 (水) 21時35分

higurasiasさん、
APS-Cなら4隅が多少ボケる程度でいけるんじゃないでしょうか? それにAPS-Cなら0.85レジューサーという手もありますし。(性能に関しては未知数ですが)

いずれにしても、天体の作例ってあまり見ないのですよ。はやく試して、私にも見せてください。楽しみにしてます。

投稿: ほんまか | 2013年12月18日 (水) 21時47分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« FS-60CB+0.72RDを絞ってみる | トップページ | 新遠征地の開拓、朝霧高原編 »