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2013年12月12日 (木)

あきらめきれないBORG67FL

BORG67FL+マルチフラットナーの周辺がピンボケになる件ですが、どうもボケ方が綺麗過ぎるんですよ。

整理すると。

1 中心部分は非常にシャープ
2 周辺はピンボケにはなるが、その他の収差を見られない。

つまり、光束はおそらく一点に集まっているが、焦点面が平面でないことが考えられます。それならば、マルチフラトナーのバックフォーカスで調整できるはずです。

ところで、マルチフラットナーに書かれた300mmの印ですが、このフラットナーが発売された時にはBORG67FLはなかったわけで、他にもBORGには焦点距離300mmの望遠鏡はなかったと思います。さらに、こういってはなんですが、BORGがそれほどレンズテストをしているようなメーカーには思えません。

ということは、この300mmの印はまったく信用できないわけです。そこでフラットナーのバックフォーカスを大きく変えてやってみました。次のことが分かりました。

1 バックフォーカスを縮めると急激に悪くなる。
2 しかし、バックフォーカスを伸ばす方向だと、像の悪化は少なく許容範囲が広い

したがって、バックフォーカスの最適距離は、300mmの印より相当程度対物レンズ側にあると思われます。

そこで、マルチフラットナーとカメラマウントの間に12mm延長筒を入れて、バックフォーカスを伸ばし、さらに微調整をしながらテスト撮影してみました。

まずは、300mmの印で合わせた画像をご覧下さい。

1312121

左側が中心部での撮影です。右側が右上隅にもってきての撮影です。

右上隅がピンボケしているのが分かると思います。これが星が肥大化する原因です。

次に、フラットナーとカメラの間に12mm延長筒を入れ、400mmの印あたりで撮影したのが以下の画像です。

1312122

外が暗くなり高感度で撮影したので、像が荒れています。

これを見ると右上隅の方のピンボケ感がなくなっているのが分かります。よーく見ると右上隅の画像の方が悪いのですが、これはピンボケによるものではなく、コマ収差によるものと思われます。

ちょっと外が暗くなってしまったため、これ以上のことは分かりません。明日、明るいうちにもう一度詳細なテストをしたいと思います。おそらく300mmの印から相当離れた場所に最適位置があるのは確実です。最終的にはもう一度星を撮って判断しないといけませんが、ちょっと希望が見えてきました。

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コメント

7870の青ハロの悪夢を思い出しました、人柱はつらいですよね…
私の場合は金銭的な問題で済みましたが(結構損をしましたけれど)、お忙しいほんまかさんにとって1日のロスは大きかったことと思います。

今まで使ってきたレデューサーやフラットナーはある程度目盛が役に立っていましたが、300㎜くらいになるとそうもいかないのでしょうね。フルサイズともなると余計に大変そうです。

あくまで目安ですが、偽星シートでのテストなんでどうでしょう。これを壁か何か並行になる場所に貼ると室内でもテストできます。
http://blogs.yahoo.co.jp/kawau2/15205800.html
http://blogs.yahoo.co.jp/t_fix01/63697371.html
私も晴れないときはお世話になりました。ご参考になれば。

投稿: hana | 2013年12月12日 (木) 20時42分

hanaさん、
そうですね。大切な遠征を一回無駄にしてしまいました。
青ハロのこともそうですが、BORGはちゃんとテストしていないのは明らかです。けして安いものではないので、もうちょっとなんとかしてほしいものです。

偽星シートありがとうございます。明日、鉄塔のテストが明るいうちに終わらなかった場合はこれを使ってみます。

投稿: ほんまか | 2013年12月12日 (木) 23時04分

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