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2013年12月14日 (土)

BORG67FL VS FS-60CB

sazabiさんから、BORG67FL+マルチレデューサーとFS-60CB+RDでどちらが性能が良いか質問がありましたので、比較検証してみました。

まず、中心部の性能です。昨日も言ったとおり、性能評価は本気で処理しないとなかなか分かりません。短時間露出の撮ってだしのような画像では分からない部分もあります。そこで本気で処理してみました。

どちらの画像も8分×8枚のコンポジット、ダークもちゃんと引いて、中心部分の画像を切り抜き、2枚を合成した上で、かなりの強調処理をしました。したがって、どちらも条件は同じです。結果は以下の通り。

1312141

左がBORG67FL、右がFS-60CBです。FS-60CBは強調処理すると隠れていた青ハロが出てきます。BORG67FLの方はいいですね。これだけ強調しても色滲みはほとんどなし、星もシャープで、星の色が良く出ています。よって、中心部分の星像はBORG67FLが勝ちです。

FS-60CBは他の画像でもだいたいこんな感じです。私のピント合わせ方法に問題があるかも知れませんが、BORG67FLも同じ人がピント合わせてしていますので、そう違いはないと思いますが。

次は周辺部分。周辺部分も星で評価したいのですが、ご覧のとおり、マルチフラットナーのバックフォーカスの問題で、BORG67FLの周辺部分がひどいピンボケになってしまいましたので、星では評価できません。

バックフォーカスを調整した鉄塔の写真で比較します。まずは、FS-60CBです。

1312143 

素晴らしいですね。まるでコピーしたかのような平坦性。最周辺部もまったくシャープです。星では青ハロが出ましたが、解像度ではBORG67FLより上のような気がします。ただ、周辺減光が大きい。

次は、BORG67FLです。

1312142_2

FS-60CBに比べるとかなりバラつきがあります。周辺部ですが、APS-Cの領域から、もう崩れ初めています。バックフォーカスの問題だけでなく、スケアリングの問題もありそうです。これでも最適に調整したんですがね。FS-60CBと比べると。。。
私の今までの経験から言うと、鉄塔くらいの写真で差が出るようなら、星の写真ならはっきり差が出るはずです。

さて、

BORG67FLとFS-60CBの対決ですが、中心部ならBORG67FL、平坦性ならFS-60CBとなりました。

それにしてもBORG67FL、もったいないです。この中心部のシャープさが周辺まであったらなぁ~。なんとかなんないでしょうか?

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コメント

わざわざ検証までしていただいて有難うございます
並べていただいて分かりやすいです
僕の目には、FS60CBの微光星に芯があるというか、じゃっかんシャープに見えますが、仰るとおり青ハロはいただけませんね
ほんまかさんが最終的にどちらを選ぶのか興味津々です
(といいながら、カメラレンズになったりして!)

投稿: sazabi | 2013年12月14日 (土) 18時34分

sazabiさん、なるほど、そういう見方もありますね。言われてみればそのとおりですね。

最終的な判断は、もう一度、星を撮ってからですね。
私も、最後はどこに落ち着くか、楽しみです。

投稿: ほんまか | 2013年12月14日 (土) 22時26分

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