本栖湖遠征と課題
月曜の夜は、急遽都合がつき、本栖湖に遠征してきました。
夜10時に到着。広場に星屋以外の車が停まっていたので、邪魔にならないよう奥に陣取りました。
すぐ撮影を開始したいのですが、なかなかピントが決まりません。今日はピント合わせを確実にするためパーティノフマスクを用意していったのですが、これで合わせてもうまくピントがあわせられません。結局撮影を開始できたのが11時でした。
課題1 ピント合わせは再考。ヘリコイドも早くLⅢに変える。
オートガイドは、DEC側をハーモニックドライブに変えたので完璧です。いや~お金をかけただけのことはあります。これで安心して車の中で休めます。
ただ、今度はRA側の乱れが気になります。たまにパルス状に周期的にグラフが乱れることがあります。それが原因か、今回27枚撮ったうち5枚も下のようにぶれています。
赤経軸のウオームギヤのガタをとるためギアの締め付けを強くしたのが原因ではないかと見てます。グラフの乱れは周期的なのでウオームギヤが関係しているとは思うのですが。
課題2 ウオームギヤの締め付けを少しゆるくしてみる。
それと、もう一つ気になる点があります。今回コンポジット毎に1.5~2ピクセルづつ、ずれています。結局27枚でこれだけずれました。
オートガイドしているのに、何でこんなにずれるんでしょうか? 鏡筒またはガイド鏡のたわみしか、原因が思い浮かびません。他に理由があるでしょうか?
ズレの方向が課題2と同じ方向なので、何か関連性があるのでしょうか?
しかし、たわみが原因として、これだけずれるのはちょっと驚きです。とりあえず、三基光学製のこの細い鏡筒バンドは不安が残るので、K-ASTECさんのに変えてみます。
課題3 鏡筒バンドをK-ASTEC製に変える。その他たわみの原因を探す。
撮影は7分32枚の予定でしたが、オリオンが傾くのが早く2時半には撮影をやめました。27枚しか撮れませんでした。
薄明まで、まだだいぶ時間があったのですが、冬の星座が傾くともう、撮るもんがありません。名残惜しさを残しつつ、午前3時に撤退しました。
今回撮影したのは、オリオン座三ツ星付近です。レイヤー4枚で速攻強調処理したのがこれです。
これを基に、ちょこちょこ修正を加えて完成させたのがこの作品です。右側の星が片ボケです。にぎやかな星雲に隠れて目立ちませんが。
BORG67FL 1.08マルチレデューサー EOS 5D MARK2 ISO3200
スカイキャンサー+ペンシルボーグ25+PHDGuiding
7分×22枚
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コメント
遠征お疲れ様でした~。
M57ヘリコイドLⅢは悪くなかったみたいでほっとしました。ミニボーグ用の鏡筒バンドは諸事情により三基光学館かK-Astecのどちらかに交換しようかと考えていましたが、ほんまかさんの検証結果を待ってからにしようかと思います。
片ボケはほとんど目立ちませんが、それ以外が完璧なだけに惜しいですね。
投稿: hana | 2014年1月 8日 (水) 20時05分
hanaさん、こんにちは。
BORGに完璧なスケアリングを求めるのは、構造上、もう無理なような気がしてきました。これが限界でしょう。
鏡筒バンドは、これが悪さの原因か分かりませんが、三基光学製はやめた方がいいと思います。
細すぎです。それと上下のバンドが離れすぎているので、けっこうずれてしまうんですよね。
K-ASTECさんのは80φで使っていますが、素晴らしい作りです。絶対こちらがお勧めです。値段もそれほど変わりませんし。
投稿: ほんまか | 2014年1月 8日 (水) 20時38分
その後、撮影画像のブレは無くなりましたか?
実は私も年末に導入したSXDで同じような現象が出ました。
当初、私も有り合わせの鏡筒バンドで親子亀を組んだので、鏡筒バンドが悪かったのかと思いましたが、復旧したEQ6PROで同じように撮影してもブレは無かったです。
私が今、気になってるのはSXDの時のPHDの「OSC-Index」の値が低い事です。
SXDの時は0.07~0.15と低い値でしたが、EQ6PROの時は平均0.3前後で低い時でも0.2ぐらいでした。
この値は0.3~0.5ぐらいが良いみたいなので、今夜晴れたらもう一度パラメタを変えてみて、SXDのテスト撮影をしてみるつもりです。
投稿: ダイナ | 2014年1月23日 (木) 13時23分
ダイナさん、こんにちは。
残念ながらその後、撮影いけないので、検証できていないです。
ただ、ぶれ方が、強風が吹いたときのようなぶれ方なので、PHDは関係なく、鏡筒のガタが原因ではないかと見てます。
投稿: ほんまか | 2014年1月23日 (木) 23時28分