「理想のポタ赤を作る」3つのキーワード
さて、さて理想のポタ赤づくり。どんなポタ赤になるか、3つのキーワードで説明したいと思います。3つのキーワードは結論を先に言ってしまえば。
1 ドイツ式
2 2軸駆動
3 オールインワン
今日は、1のドイツ式について語ってみたいと思います。
ポタ赤といえば、赤経軸しかなく、それに自由雲台をつけたイメージが強いと思います。しかし、天体写真ベテランの方はもう常識と思いますが、この自由雲台が実に使いずらい。
「自由雲台は不自由雲台」という名句?もありましたね。
私は自由雲台は完全否定するつもりはありませんが、広角撮影や、地上を入れた撮影にはいいのではないかと思います。しかし、それ以外ではやはり使いにくいものと思います。
自由雲台の使いにくさですが、
1 構図を決めるのに両手を使う、しかもロックするまで手が離せない
2 バランスがとりにくい
3 ロックすると構図がずれる
4 構図の再現性がない(モザイクやコンポに不利)
5 構図を赤経、赤緯線に合わせにくい
最後の5ですが、意外と注目されませんが、天体写真って縦横が赤経、赤緯線に合ってないと、同じ写真でも下手くそに見えるんですよね。まぁ、慣れの問題なのですが、ぎゃくに合ってると、同じ写真でもうまく見えるんです。
私も以前は自由雲台を使っていましたが、これで一年は無駄に過ごしたと思っています。自由雲台をやめてから、ほんと天体写真のレベルが上がったと思ってます。
さて、それでは自由雲台は良くないとすれば、どうすればよいか。
私は、あらゆる赤道儀の中で、ドイツ式が一番良いと思ってます。まず、バランスが最高にいいです。クランプフリーでも動かない。ほんと構図合わせが楽です。
バランスだけで言えば、フォーク式も良いのですが、ただフォーク式は北側が覗きにくい。カメラのファインダーを使用しないなら、問題ないですが、ファインダーを覗くなら、フォーク式は万能ではないと思います。
ドイツ式の欠点は。
1 余計なウエイトを必要とする。
2 大きさのわりにかさばる。
これ、けっこう重要なんですよね。私はスカイキャンサーという小型の赤道儀を使っているんですが、これがすっぽり収まるケースを作るとなるとけっこう大きくなるんです。だからポタ赤向きではないんですね。
でも、今回私はなんとか、すっきり納まる形状にまとめたいと思っています。これさえ解決できれば、ドイツ式赤道のメリットははかり知れないです。
世の中いろんなポタ赤が販売されていますが、
結局、メーカやサードパーティーからドイツ式ユニットが販売されんですよね。
だったら、最初から「ドイツ式で設計」と思うんです。
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コメント
ほんまかさん、はじめまして
写真をいつも楽しみに拝見させて頂いております。
今回のポタ赤の企画に期待しております。
天体は全くの素人ですが、非常に興味があります。
今後とも宜しくお願いいたします。
投稿: たくちゃん | 2014年3月 2日 (日) 13時52分
いいですね~。理想的です。
投稿: 飛行犬撮影所 | 2014年3月 2日 (日) 16時04分
はじめまして
記事を興味深く拝見しています
ポタ赤がドイツ式と言う点に同意します
また、個人的には赤緯軸側に構図の微調整用に2or3ウェイの微動があると便利なのにと常々思っています
投稿: 駒止 | 2014年3月 2日 (日) 16時13分
たくちゃんさん、はじめまして。
期待していただいてありがとうございます。
今回のポタ赤はベテランが使っても満足するものを目指しますが、素人の方が使っても、そのまま機材を買い替えることなくステップアップできるような構成にしたいと考えています
投稿: ほんまか | 2014年3月 2日 (日) 23時25分
飛行犬撮影所さん、
話をもっと聞いていただければ、もっと気に入ってもらえると思います。
投稿: ほんまか | 2014年3月 2日 (日) 23時26分
駒止さん、いつも見ていただいてありがとうございます。
微動に関しては次回説明したいと思います。
投稿: ほんまか | 2014年3月 2日 (日) 23時27分