「天文屋のためのマイコン入門」データメモリとは
本日2つの目の記事アップです。
プログラムで使うデータを保存しておく物理的な領域をデータメモリといいます。その基本単位はバイトですが、もちろん1バイトだけではありません。たくさんのバイトの集合体がデータメモリです。
これらのバイトを区別するために各バイト(部屋)には番地が割り当てられれています。したがって、メモリ上のデータを指定するには(アクセスするには)番地を指定しなければなりません。
さて、以前LEDを点灯させるプログラムを出したました。それを見てみましょう。
MOVLW 255
MOVWF 5
この命令は255をワーキングレジスタに転送し、それを5番地のデータメモリに転送しています。図で表すと以下のようになります。
データメモリの5番地は実際にはポートであって、メモリの機能はありません。ただ、命令によるアクセス方法はまったく同じですから同一視してかまいません。
レジスタファイル
今まで、データメモリという言葉を使ってきましたが、PICマイコンではレジスタファイルというらしいです。バイトの何らかの対象物をすべてレジスタといいます。ワーキングレジスタ、ポート、プログラムで使うデータ。これらはすべて1バイトのアクセス単位で、命令はすべてこれらを対象物にします。これらをまとめてレジスタといいます。
で、レジスタがたくさん集まったということで「レジスタファイル」といいます。従って、以後、レジスタファイルということにします。
レジスタの中で番地がないのはワーキングレジスタだけです。あとのすべては、レジスタファイルの中にあり、番地が決まっています。命令でそのレジスタにアクセスするには、この番地を指定します。
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