よっちゃんとのトーク解説その1
お久しぶりです。
なんだかんだ、忙しく、ブログの更新が開いてしまいました。そんな中、よっちゃんのブログのトークコーナーにめでたく?出演することができました。パチパチパチ。
私、自分から出せと言っておきながら、何のネタの準備もなく望んだため、ダラダラ会話してしまい、よっちゃんや、聞いてくださる方に大変ご迷惑をおかけしました。すみません。
次回は必ず、ネタを準備して望みます。っていうか、また出るきか?
さて、ダラダラ会話でしたが、多少有意義な議論がありました。2つほどあったと思います。
1 強調処理におけるトーンカーブVSレベル調整
2 カラーバランスについて
強調処理とカラーバランスという天体写真のおける重要なテーマについて議論できたことは良かったと思います。ベテランの方なら話している内容はわかってくれたと思います。残念ながら何を言ってるか分からなかった人はすみません。そこで2回にわたって、上記議論の内容を解説していきたいと思います。
●トーンカーブについて
よっちゃんは強調処理ではトーンカーブは使わないそうです。私はしょっぱなから使います。
●トーンカーブの問題点
トーンカーブは接線の傾きが重要で、傾きが寝ている部分はコントラストが低く、眠たい感じになる。
●ほんまか反論
階調は256段階というように決まっており、どこかのコントラストを高くすれば、どこかが低くなるのはしょうがない。トーンカーブはそのことがはっきりわかって、分かりやすい。
で、トーンカーブを使わない場合、レベル調整を使用しますが、
●レベル調整の利点は
リニアで調整しやすく、コントラストが低くなることはない、高輝度部のトビはマスク併用で抑える。
●ほんまか反論
レベル調整だと全体的に均一に明るくなる(特に淡い部分だけというのではなく)、マスクとマスクのない部分で不連続になる。
さて、言葉で説明してみても分からないと思いますので、実際にやって見ましょう。お題の絵はこちら。
まず、私流にトーンカーブをかけてきます。かなりきついS字カーブです。
トーンカーブで重要なのはその傾きです。傾きが大きいとコントラストが高く、傾きが小さいと、コントラストが低くなります。これを寝かせるといいます。
ピクセル等倍画像です。トーンカーブが寝ているのは、星の回りのボーとしたところ、それから燃える木の中心部あたりです。確かにちょっと眠い感じがします。一度こうなってしまうと2度と元には戻りません。
それでは、次に、レベル調整で強調処理をしてみます。
ここで一言断っておきます。ここの説明は画像処理の結果を見て、どちらかの優劣を決めるものではありません。私は、よっちゃんが具体的にどのような処理をしているか知りません。私ならこうすると言うだけです。
また、私は普段、このような処理をしていないので、普段からやっている人と同じレベルの画像ををだすことなど絶対にできません。
ここでの説明は、トークの内容が理解できなった方のために、理解の手助けになるヒントを与えるだけです。
それでは説明します。こんどはレベル調整で下と上のスライダーを狭めます。真ん中のスライダーを動かしてはいけません。(真ん中動かすとリニアになりません)
このレベル調整は、トーンカーブでも再現できます。以下のような具合です。リニアというのはここから来ています。
ただ、ピクセル等倍で見ますと、高輝度部が飛んでいるのが分かると思います。
そこでマスクの登場です。このマスクをどう作るかが大問題です。私はレベル調整を切り詰めて作りましたが、作り方や、どの程度まで抽出するかの程度の問題。これで結果がまったく異なります。
このマスクを適用すると、高輝度部とトビが抑えられますが、次のように不自然な画像にあります。
拡大画像です。マスクが効きすぎています。そこでマスク自体にレベル調整をかけて、マスクをちょっと薄めてみます。
下のスライダーの出力レベルを右にスライドさせます。
ちょうど良くなったと思いますが、トーンジャンプしてますね。実はここまでするのに凄い苦労しました。普段からやってる人なら問題なと思いますが。あと、星の周りにフリンジができてしまいました。これもだめですね。繰り返しますが、マスクなどの手法が悪いのではありません。私が悪いのです。
さて、マスクを使う、私の懸念ですが、マスクとマスクでない部分の境界で階調に不連続性が出るのではないかということです。図でイメージするとこんな感じです。
レベル調整の場合の最終画像を出しておきます。
トーンカーブの場合の画像ももう一度出しておきます。
あまり変わりありませんね。トーンカーブの方があきらかにコントラスト低いですが、本番ならもっとちゃんとやりますから。レベル調整の方も同じです。
いかがでしょうか、トークの内容が分からなかった方はもう一度と聞いてみてください。
次回はカラーバランスです。
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