「理想のポタ赤を作る」現況報告と今後の予定
iPhoneアプリがほぼ完成しました。通信部分はまだですが。ちょっと紹介しますが、その前に誤解のないように言っておきますが、スマフォなくても使えますから。そこは勘違いしないでください。(AndoridやWindowsも作りますよ)
最初は、インタバルシャッター機能。わかりやすいようにシンプルにまとめました。夜使うので背景は黒にして目に優しくしています。
次は、導入機能。スイッチを押してある間、動く通常の動作に加え、指定した角度だけ動く、ステップ微動があります。ステップ角は0.1、0.5、1、5、10度です。
また、南北のスイッチと実際に動く方向に違和感を感じたら、反転するスイッチもあります。(このスイッチは本体にもあります)
次に、プログラム画面です。プログラムは、コマンドを直接入力してもらうタイプです。はっきり言って手抜きです。
●カメラ編
C rep exp int shift
カメラのインターバルシャッター設定
rep 撮影枚数
exp 露出時間
int インターバル時間
shift 撮影枚にずらす角度(固定ノイズを減らすため)
intとshiftは省略可能です。
●自動導入編
V rrrrrr dddddd
基準星設定
rrrrrr 基準星の経度
dddddd 基準星の緯度
T rrrrrr dddddd
ターゲット設定
以上2つの命令で自動導入できます。Vは一度設定すればよく、Tをたくさん書けば、次々と対象を変えながら、撮影していきます。基準星とターゲットはあまり離れているとだめです。
●モザイク撮影編
E xxxx 東にxxxxx度移動
W xxxx 西にxxxxx度移動
S xxxx 南にxxxxx度移動
N xxxx 北にxxxx度移動
星を追尾しながら移動することはもちろんです。
●PAUSE
P ss
動作をss秒とめます。ssを省略すると無限に停止します。いずれの場合も再開ボタンを押せば再開します。(追尾中なら当然追尾は継続されます)
●その他
追尾停止、再開命令
メッセージ スマフォに任意のメッセージを送れます。(たとえば撮影終わった)
あと、コマンドではないですが、カメラコマンドを省略して赤道儀の動きを確認するテスト実行や、停止中に試写できる試写ボタンもあります。
あと、ご要望があればどんなコマンドでもつけますよ。
最後は設定画面。もろもろの設定をします。
そして、重大発表です。このコントローラですが、USBカメラをつければ、オートガイド対応になります。ただ、オートガイド対応は最初のリリースには間に合わないので、何ヶ月か遅れになります。ファームウェアのアップデートだけで対応できるようにします。
なぜ、オートガイド対応かというと、上のプログラム撮影機能ですが、ほんとに手放しで全自動で撮影できるのは、ノータッチガイドの時だけです。オートガイドしている場合はカメラが動くたびに、オートガイドの設定をやり直さなければなりません。
ですから、オートガイド中も、全自動で撮影させるためには、オートガイドも自前でできるようにする必要があるのです。
実は、モーターコントローラとオートガイドを同居させると、いろいろ都合がいのです。モーターをパルスでコントロールできるのです。普通のオートガイダーソフトはモーターの移動スイッチを時間で制御しています。この場合、たとえば、0.3秒分の変移を修正するには、当然ですが、0.3秒以上かかります。ところが、パルスで制御すれば、一度に変移分のパルスを送ればすぐ修正できます。ですから、早く正確に安定させることができます。
というか、FAの世界では、これが当たり前です。修正側と駆動側で分かれているほうが不自然です。オートガイドという機能は本来はモーターコントローラが担うものです。
それ以外に次のような機能も簡単に組み込めます。
●アラート機能
ガイドが失敗した場合や、曇った場合は、スマフォにアラート通知します。その場合、撮影を中止するか、待つか、ノータッチで続行するか、設定できます。または、ユーザにそのつど指定してもらいます。
●フルオートマチック
ガイド星の選定など全部自動でやります。オートガイドに関しては何もいじる必要はありません。勝手に星を選んで、勝手にオートガイドします。というか、こっちのほうがプログラムは作りやすいです。下手に星を選らばれるより、プログラムで選んだほうが最適な大きさの星を選べます。
●モニタ機能
スマフォにガイド星周辺の数十ピクセルの画像と、追尾グラフを送りますので、スマフォでモニタできます。
USBカメラですが、どんなものでもよいわけではなく、こちらで指定したカメラおよびレンズのみになります。これはでいるだけ早くリリースするための措置です。どんなカメラでも、どんなレンズでもというと、すごく難しくなるんです。カメラ、レンズが指定されていると、楽なんですよ。
で、そのカメラなんですが、今、候補を絞っていまして、3つくらい候補があるのですが、高感度だとどれも高く、5万円を超えてしまいそうです。安いやつだと、露出時間が1/60までとかが多く、ソフト的にスタッキングして露出時間を延ばす方策も考えていますが、やってみないと。
ただ、カメラにあまりお金をかけられない人のためにアナログビデオ入力もつける予定です。実は、アナログのほうが高感度でも安いんですよ。光を蓄積して高感度で使用できる防犯用のカメラが1万円ちょっとで出ています。しかし、開発順序としてはUSB->アナログの順なので、ちょっとまたされるかも知れません。最後にタイムスケジュールを出しておきます。
●タイムスケジュール
今年12月ごろ モーターコントローラーリリース
来年3月ごろ ポタ赤本体リリース
来年夏ごろ オートガイド対応 パワーユニットリリース
来年秋ごろ ビデオ入力対応
この通り行けばいいな。
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コメント
ほんまかさん
ブログ更新されましたね。
今後変更があることは問題ないとして、
スケジュール感を示して頂いたのは助かります。
引き続き楽しみにしております。
投稿: たくちゃん | 2014年9月19日 (金) 20時40分
たくちゃんさん。
ありがとうございます。
待ってる人が増えてきたので、タイムスケジュールを決めました。このスケジュールでがんばりたいと思います。
これからもよろしく。
投稿: ほんまか | 2014年9月20日 (土) 00時54分
超、期待してます。来年が楽しみです。
投稿: 金子 三典 | 2014年9月20日 (土) 18時24分
金子さん、ありがとうございます。
がんばります。
投稿: ほんまか | 2014年9月21日 (日) 09時19分
12月!本当に楽しみです!
コントローラー おいくらくらいですか?
小遣い貯めとかないと^^;
投稿: 星観るオヤジ | 2014年9月21日 (日) 11時06分
星観るオヤジさま、楽しみにしていただきありがとうございます。
お値段ですが、これだけの機能を入れるので、ちょっと高くなってしまいそうです。たぶん、6万円くらい、がんばっても5万円くらいです。
ただ、その分、ソフトウェアでがんばりますから。
投稿: ほんまか | 2014年9月22日 (月) 00時17分
了解です!いや~楽しみです!
頑張ってください、これで私のポタ赤にも命が吹き込まれるような^^
今までただのアルミの固まりだったので^^;
投稿: 星観るオヤジ | 2014年9月22日 (月) 08時41分