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2014年11月 9日 (日)

「理想のポタ赤つくり」設計変更

「理想のポタ赤」、ここにきて設計変更することにしました。

今になって、間に合うの? と思うかも知れませんが、全然大丈夫です。もともとこのプロジェクト、ハードよりソフトが作業のほとんどを占め、本体の製作は年明けくらいに着手すればと思っていたので、予定が遅れることはありません。

そのソフトの方も、アンドロイドアプリがだいたいでき、今、オートガイダーのための画像認識基本ルーチンの作成をしているとこですが、これもほぼ終了。これは次回にでも作業具合を紹介したいと思います。

さて、なぜ設計変更することになったかですが、理由は2つあります。

1 搭載重量アップ
 最初の設計では搭載重量2K~3Kくらい、カメラレンズなら300mF4クラス、望遠鏡ならミニボーグぐらいを想定していました。
 しかしですね、SWATとかのポタ赤に8cm級の鏡筒を載せて無理してる人みると、やっぱこれくらい載せたいよな~と思うのが心情。せっかくオートガイド対応にするなら、ミニボーグやカメラレンズだけでなく、小さい屈折鏡筒くらい載せられるようにしたい。
 確かに、それによって、少し大きくなって、ポタ赤というより、小型赤道儀という感じになってしまうんですが、すこし大きくなって、実質的に困る人はいないように思います。このポタ赤をリックに背負って山登る人もいないでしょう(そのような人はポラリエ買うよ)みんな車で移動するんだから。

 と、自分に言い聞かせて大きくしました。具体的には、赤緯軸も赤経軸と同じウォームホイルを使い、軸長も長くし、シャフト径も太くし、ケースも肉厚を厚くしました。
 これで、8cmクラスの鏡筒くらいなら載ると思います。

2 コスト削減
 もう一つの理由はコスト削減です。大きくしてコスト削減は矛盾しているように見えますが、そうではありません。大きくすることによって設計の自由度が増し、安くできます。

 実は、最初の設計で業者に見積もりをとったのですが、ものすごい高い値段になってしまいました。そこで設計を見直し、ほぼ半減することができました。(それでもやや高めですが、少量生産なので仕方がありません)

 具体的なコスト削減ですが、まず、赤経、赤緯とも同じウォームホイルを使い、部品を共通化しました。モーターはギアードモーターは高いのでやめ、両軸ともノンギアードタイプ。極軸望遠鏡は最初の設計では単眼鏡改造でしたが、市販のものの流用にしました。ケースの形状を見直し、細かな部品をなくしました。
 

 これらによって、ほぼ納得できる価格になったと思います。

 新設計のラフスケッチです。これから詳細設計に入りますが、来週くらいには大方できる見込みです。

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コメント

リックに背負って山登ることを考えてたんですが(笑) 今使っているポタ赤は135mmレンズだと半分くらいガイドエラーなので救世主になるかと。。。
でも、旧設計のままで完成したとしても、実物を見たらリュックに入れる気がなくなるかもしれませんし。。。
気を取り直して車用として期待します。

投稿: betuzan | 2014年11月10日 (月) 20時18分

betuzanさん、大変すみません。
ただ、前の設計では、価格的に100%無理なので、2軸駆動にこだわるなら、この大きさが限界の大きさで、これでも可能な限り小さくしたのですが、前の設計に比べれば大きくなってしまいました。

投稿: ほんまか | 2014年11月10日 (月) 21時35分

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