「理想のポタ赤を作る」いろいろ進展
SS-oneコントローラのGPモーターセットの試作機が到着しました。
どちらも、バイポーラハイブリッド型ステッピングモーターです。ポタ赤とまったく同じモーターです。というよりポタ赤の余剰品の有効利用というのが本音。
赤経側に取り付けました。カバーはなし。
こちらは、赤緯側。どちらもバックラッシュは少ないので、反応は機敏です。これから、詳細試験をしますが、ポタ赤の方が忙しくてなかなか手を付けられません。
それから、やっと蓋が到着しました。回転テーブルも加工ミスがあり修正に出していたので、塗装されて帰ってきました。これでやっと、まともになりました。
それから、電子極軸望遠鏡の試作基板もできてきました。やはり、忙しくて、まったく手を付けられず。放置。
電子極軸望遠鏡は、高感度高解像度版の検討に入りました。高感度にすることにより、南半球でも使用できます。また、高解像度にすることにより、大きく拡大して高精度に極軸を合わせられます。センサーは、今作ってるオートガイドカメラと同じにする予定です。値段は少し高くなりますが、それはしょうがないですね。
さて、昨晩は久々に良く晴れた週末でしたね。遠征に行かれた方も多いのでは。しかし、私にとっては通常の平日と変わりありません。いつもの空き地でテストしてました。
昨晩のテストは、オートガイダーカメラと、オートガイダーソフトのテストを重点的に行いました。特にソフトの方ですが、前回写りがいまいちだったので、今回はビニングを導入したのですが、効果抜群でした。星がいっぱい写ってる写ってる。露出1/8秒でもそれなりに写るので、高速修正が可能です。
オートガイドカメラは、タイプAもタイプBもどちらも良好でした。ただ、タイプBの方はコントローラに深刻なバグがあり、ソフトで回避できればいいのですが、できなければさらに時間がかかりそうです。
タイプAの方はすでに60台の注文を出しました。リリース日に間に合うか微妙なとこですが、そう遅くはなりません。
ただ、レンズの方なのですが、ちょっと問題あります。今回セット販売するレンズですが、75mmと100mmを予定してます。
まず、100mmの方です。これはJapanと書いてあるので日本製です。F3.5とありますが、レンズ径を計ると25mmしかないので実効F4です。だた、それも嘘で、実際にカメラに付けるともっと暗いです。真っ暗というかんじです。絞り開放は何度も確認しました。実効はF8くらいじゃないでしょうか。これは使い物になりません。
75mmの方は中国製ですが、F1.6とありますが、レンズ径を計るとF2.5くらいです。ただ、100mmよりは全然良く写ります。難点が2つあって、
まず、ピント合わせにくいです。何度もくるくる回さないといけません。さらに最後まで回しきってしまうと、固着してしまって、反対に回すと、マウントネジの方が回ってしまいます。ただ、ガイドカメラのピントは毎回合わせるものでもないので、実用上は問題ないとも思えます。
次の問題点ですが、これどっかでけられてる様で、星がパックマン型になります。思わず笑ってしまいます。ただ、これでガイド上問題がでるかというと、問題は出ないです。星の重心を計算してるで、形は関係ないです。ただ、あまり気持ちいいものでもないのです。他に安いレンズないか、また探してみます。なければ、これにするしかないですが。
ところで、オートガイドソフトは星の重心を計算しているので、星の面積が大きいほど精度は高まります。星の面積をSピクセルとすると、重心はその平均をとりますので、精度は
1/Sピクセルになります。
とてもシャープなレンズより、適当ににじむレンズの方が適しています。わざとピントはずしる人も居るようです。これは事実だと思います。ただ暗い星は消えてしまいます。
最近のパソコンは処理能力が上がってるので、ガイド星を一つ選ぶ理由はまったくありません。写ってる星全部をガイド星にしても処理能力的にはまったく問題ありません。たとえば、100個星が写っていれば、それをすべて重心計算に使えば、精度は100倍良くなります。ただ、そこまで精度を良くしても、モーターのコントロール精度がそれに追いついていないと意味がありません。
スタンドアローンでマイコンで処理をする場合、さすがに写ってる星全部を計算するのは大変です。だけどFPGAなどで処理をワンチップ化すれば可能です。画像処理のコアライブラリは豊富にあるので、それらを利用して、FPGAにしてしまえば、コントローラには、重心の座標と、プレビュー用の低解像度の画像だけを送ればよいので、マイコン使える人なら、だれでも高精度オートガイダーができてしまいます。もうそんな時代ですが、なかなか一般には出てこないです。私はFPGAはできないので、だれかやってくれるの待つか、ARMなどの高性能マイコン使う手もあります。
さて、今日はこれから新宿行って、三脚を買ってこうようと思います。極軸微動合せの方法として、カメラ三脚の雲台で導入して、三脚アジャスターで微調整する方法が有効かどうか検証するためです。そのためにはしっかりした三脚が必要です。それでは。
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