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2015年8月 4日 (火)

微動装置と電子極軸望遠鏡

上下水平微動装置の試作機ができました。

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早速、SS-oneを載せてみました。
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こういったものは押しネジ引きネジ方式が相場ですが、両軸ともウォームギア式です。操作性は抜群です。また理想に一歩近づきます。どこまでも理想を追求します。

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両軸ともロックネジ付きです。ロックすれば、ガタは出ないです。

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ただせさえ重いSS-oneですが、さらに重くなってしまいました。ただ、外部に微動装置が必要ないですから、トータルでは軽くなります。

CD-1を載せてみた感じ。CD-1はそれなりに丈夫なので、こういったしっかりした足腰にすればかなり重量級の鏡筒も使えるようになります。

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続いて、ポラリエを載せてみました。ポラリエを載せるには別途アダプタープレートが必要です。

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各ポータブル赤道儀の比較。

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SS-oneはCD-1より大きいですが、2軸入ってますからね。このくらいの大きさになってしまうのは仕方がないところ。

価格ですが、今のところ製作費は一台あたり37,000円ですが、SS-one本体と一緒にできなかったお詫びにほんまかが8,000円分負担し、29,000円を考えています。SS-one以外のユーザの方はそのまま37,000円を考えています。またまた赤字で利益はまったくありません。

来週あたりに購入希望者を募りますが、台数が15台にみたない場合は、そもそも必要性がないという判断で生産しませんのであしからず。

なお、試作機なので塗装はしていませんが、従来機と同じネイビーブルーで塗装します。

ウォーム式にしたのは、操作性を良くするためですが、もうひとつ理由があります。モーターを付けられることです。つまり電動制御が可能になります。ガイドカメラと組み合わせて極軸自動合わせや、撮影しながらインターバルに極軸の微調整も可能になります。そうすれば電子極軸望遠鏡すらいらなくなります。夢は広がります。

そのいずれ必要なくなる電子極軸望遠鏡ですが、やっと量産機が完成しました。

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SS-oneに付けてみた感じ。

これから、組み立てしますが、けっこう大変です。液晶やGPSモジュールの半田付け、レンズの光軸合わせ、ピント出し、タッチパネルのキャリブレーションなどかなりの作業です。8月下旬には、SS-oneユーザとGPモーターセットユーザに配布したいと思います。そのあと、一般向けに販売します。

電子極軸望遠鏡は早くも高機能版を開発中です。CMOSセンサーにはあのAR0130を使う予定です。

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コメント

 開発中の品々が順次具現化されているなか、自分で使用できる日を待ち焦がれています。理想のポタ赤を販売していただきまして、本当にありがとうございます。
 先月は遠征にSS-oneを持って行き、初めてまともに直焦点で撮影してみました。35mm換算512mmで露出5分を16枚撮影したところ、ガイド不良は2枚だけでした。思ったよりも良い結果が得られてビックリです。今後、微動装置や電子極軸望遠鏡を装着したら、更に使いやすくなりそうなので楽しみです。
 ところで、微動装置は少々重そうに見えますが、重量の実測値を教えていただけませんでしょうか? それから、組み付けは特殊な工具無しで簡単にできますでしょうか?
 以上について教えていただきたく、よろしくお願い致します。

投稿: あぶさん | 2015年8月 4日 (火) 21時07分

スカイグラフから考えれば、ポタ赤歴も30年以上になりましたが、当時から考えればまさに夢のような状況になりましたね〜。まともな微動雲台が無くて、SP赤道儀の架台を加工して使っていたものです。
規定数にいかなくても試作価格で買いますので、よろしく!!。

投稿: いればひろし | 2015年8月 5日 (水) 01時43分

まさに理想的な微動装置ですねー、将来的に電動制御まで考えているのがまた凄い。電子極軸も楽しみです。

投稿: ta2 | 2015年8月 5日 (水) 06時15分

あぶさん、いつもありがとうございます。
ガイド不良16枚中2枚というのはノータッチですかね?
ノータッチでこの成績なら凄いですね。
ガイドして、2枚も不良が出るなら、これは原因を突き止めなければなりません。

微動装置の重さですが、従来の傾斜スタンドより1Kくらい重くなっていると思います。明日、ちゃんと測ってみましょうか。
組みつけは六角レンチがあればできます。六角レンチは製品に付けます。作業は簡単です。

投稿: ほんまか | 2015年8月 5日 (水) 17時07分

いればひろしさん、いつもありがとうございます。

確かにポタ赤の微動雲台って、これと言っていいものがありませんね。使いづらかったり、強度が不足していたり。

試作価格でも買うというのは嬉しいですが、ほんと高くなっちゃいますよ。
15台、たぶん、大丈夫だとは思うんだけど。

投稿: ほんまか | 2015年8月 5日 (水) 17時10分

ta2さん、いつもコメントありがとうございます。

微動装置はあまり重要視されることはないのですが、
徹底的にこだわってみました。コストも抑えなければならないし、重量も考えなければいけないし、それでいて、丈夫でなければならい。いろんなことを考えてやっと完成が見えてきました。
電子極軸望遠鏡ももうすぐなので、ぜひお楽しみに。

投稿: ほんまか | 2015年8月 5日 (水) 17時12分

 説明が不足していて、申し訳ありませんでした。

 直焦点撮影時はオートガイドしていましたが、途中で薄雲が流れてきたためにガイドが不安定になったのでは?と考えています。これからの季節は徐々に稼働率が上がって行きますので、SS-one本来の性能をきっちり検証できると思います。
 微動装置の組み付けは簡単だとの事で、安心しました。お手数をおかけして申し訳ありませんが、重量測定をお願い致します。

投稿: あぶさん | 2015年8月 5日 (水) 22時23分

やはり専用に設計された微動装置のほうがすっきりしていますね。ゴニオをSS-oneに取り付けて微動装置としましたが、専用のほうがトータルで軽くなり、操作性もよさそうです。将来的な展開も注目です。

電子極軸望遠鏡もいよいよですね。極軸望遠鏡をのぞくことから解放され、中心出しが容易になるのは、喜ばしいことです。

投稿: enif883 | 2015年8月 5日 (水) 23時58分

enif883さん、
せっかく微動装置作られているところにこんなもん出してすみません。
でもまだ試作機で完成は先ですから。自作の微動装置も役立ちますよ。

投稿: ほんまか | 2015年8月 7日 (金) 01時27分

あぶさん、
今日は重量測定できませんでした。また明日。

投稿: ほんまか | 2015年8月 7日 (金) 01時28分

あぶさん、
遅くなってすみません。

微動装置の重量2.1Kg
もとのスタンドの重量は860gです。

投稿: ほんまか | 2015年8月10日 (月) 14時39分

 ほんまかさん、重量を測定していただきまして、ありがとうございました。重量の増加と機能を天秤にかけると、やはり機能をとってしまいそうですね。
 本日まで帰省していたため、返事が遅れてしまいまして申し訳ございませんでした。

投稿: あぶさん | 2015年8月14日 (金) 23時19分

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