SS-oneプロジェクトの今後
現在、開発中のスタンドアローンオートガイダーが完成まじかですが、これができれば、ほんとうに理想完結というところです。
しかし、これで終わりにしません。SS-oneのコンセプトをどんどん広げていきたいですね。せっかく色々作ったのだから。
それで、今後のSS-oneについて、予定というか願望に近いかも知れませんが、お知らせします。
1 SS-oneポータブル赤道儀
まずは、本家本元のポタ赤ですが、オートガイダーできれば、これで何でもできるから、あの青いコントローラは要らない気がしてきました。機能は落とさないで、コントローラなくてもいいように検討中です。
また、電子極軸望遠鏡は本体に内蔵したくなってきました。本体の蓋の部分にうまくカメラを付けられないか検討中です。
これが実現できれば、かなりすっきりするはずです。
それから、SS-oneポタ赤の再販ですが、とにかく数が揃わないと作れないので、ご要望があれば言ってください。
2 SS-one Mini
新製品のSS-one Miniです。
大きさは幅65mm、長さ107mm、高さ6cmです。CD-1より二周り小さく、ナノトラッカーなみ。
こいつは、3通りの使い方ができます。
1 1軸ポタ赤として
普通の1軸ポタ赤として使えます。ほんとにナノトラッカーみたいです。ただ、ナノトラッカーよりはしっかりしてます。モーターはハイブリッド型だし、ベアリングも大き目のを2個使っています。
2 既成ポタ赤の赤緯軸として
GPガイドパックや、スカイメモなど既成ポタ赤の赤緯軸にして、2軸駆動化できます。オートガイド信号は、本機のコントローラにいったんつないで、本機のコントローラから既成ポタ赤のコントローラにオートガイド信号を分岐させます。これで2軸駆動のオートガイドできます。
3 2つ組み合わせて2軸駆動のポタ赤として
2つ組み合わせて2軸駆動のポタ赤として使用できます。コントローラはSS-oneのものが使用できます。ですから、SS-oneでできることはすべてできます。もちろん、無線も自動導入も。
また現在開発中のタカハシ向け電子極軸望遠鏡が付けられます。2軸セットの値段はコントローラ込みで10万円くらい。
問題は、1と2の場合のコントローラをどうするか迷ってます。SS-one流用では、オーバースペックすぎるし、また基板おこすのもね、ちょっと。
あと、自作派向けにユニット単体の販売もしますし、自作向け記事も書きます。mbedやPICマイコンを使った製作記事も予定してます。たぶん、ユニット単体販売がもっとも早くなると思います。
3 全部一体化
オートガイダーできたら、モーターコントローラもオートガイダーも電子極軸望遠鏡もすべて赤道儀に内蔵して、iPadかなんかでリモートコントロールする。これが一番、すっきりした赤道儀運用方法ではないかと思ってます。まさに理想ですね。
一体化できそうな赤道儀としては、コントローラなどを内蔵できるスペースをもっているもので、EM-11、ビクセンAP、iOptronなんかが候補になると思います。SXもかな。
SS-oneはこれらかも、どんどん発展します。目が離せません。(経緯台がどんどん遠くなるなぁ)
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コメント
SS-oneコントローラーですが、NS企画さんのコントローラーのように24VでMT-1を動かして100倍速にしたら、需要が伸びるのでは無いでしょうか?
投稿: 日本のバンカー | 2015年11月17日 (火) 07時41分
日本のバンカーさん、
24Vはあまり一般的ではないですね。最近は12Vでも嫌がられます。
導入速度に関しては、MT-1のモーターを減速比の低いものに変えようか考えてます。PM型のモーターなの、それほど高価でもないので。そうすれば100倍くらいまでいくと思います。
投稿: ほんまか | 2015年11月17日 (火) 10時54分
SS-one Miniは興味が湧きますね。
電源をUSBモバイルバッテリー、ターンテーブルはアルカスイス互換かパノラマ雲台が容易に取り付けられれば利用範囲が広がりそうな感じです。
スカイメモR等の2軸用だと、R用のコントローラーとSS-one Mini、オートガイダーの接続が大変そうですが期待してしまいます。
投稿: 駒止 | 2015年11月17日 (火) 11時23分
ようやくガイド撮影が軌道に乗り出したのですが、こちらの方が追いつけません。(^-^;
素人考えで申し訳ないのですが、コントローラーにUSBメモリーを使って、プログラム用のメモリー追加とかできないでしょうか?。
投稿: いればひろし | 2015年11月17日 (火) 13時53分
いればひろしさん、
追いつく必要はないですよ~。
自分のペースでやれば。
私は、選択肢を増やしてるだけです。
メモリーの問題ではないですね。
投稿: ほんまか | 2015年11月17日 (火) 14時06分
駒止さん、
コントローラはまだ詳細は決めてませんが、
当然モバイルバッテリーの使用も考慮します。
あと、アルカスイス互換は、K-ASTECさんのが使えます。
オートガイダー信号ですが、ポタ赤にすでにガイダーポートがあるなら簡単ですね。ない場合は改造、承ります。
投稿: ほんまか | 2015年11月17日 (火) 14時15分
スタンドアローンオートガイダーもUSB電源が使えるか、K-ASTEC製SU512(USB-12Vステップアップケーブル)のような変換ケーブルで対応の可能性はありますか?
SS-one Miniを2台の2軸駆動、それにコンパクトなオートガイダーとなれば、荷物が減らせて山頂でガイド撮影大量コンポジットも可能になりそう。山で星を撮る人に喜ばれそうですね。
投稿: 駒止 | 2015年11月18日 (水) 18時35分
オートガイダーは5Vなので、USB電源が使えます。消費電流も280mmAほどなので、モバイル電源で一晩もつと思います。
投稿: ほんまか | 2015年11月18日 (水) 18時46分
ほんまかさんはじめまして。このSS-one mini秀逸ですね。位置合せ機構とナットのスペース確保など工夫がすばらしいです。
2軸ガイド化、ウオーム仕様微動架台のminiなんかもあるとすばらしいのではないでしょうか。
応援しています。
投稿: ガスター通りすがり | 2015年11月18日 (水) 21時06分
ガスターさん、
ありがとうございます。
2軸ガイド化は当然します。
ウォーム微動架台は今回は勘弁ですね。
コスト高になってしまうんで、
マンフロットのジュニアギアヘッドで良いと思います。
今後、ご期待ください。
投稿: ほんまか | 2015年11月18日 (水) 22時44分
ほんまかさん、こんばんは。
SS-oneポータブル赤道儀の再販に手を挙げようと思っているのですが、2つ組み合わせて2軸駆動のSS-one Miniも、すごく良い感じで迷ってしまっています。
もちろん、載せる撮影システムによって、用途が違ってくるとは思いますが、搭載可能重量などはどのような感じになりそうですか?
投稿: やっぷ | 2015年11月19日 (木) 00時17分
やっぷさん、注目くださり、ありがとうございます。
搭載重量の問題より、焦点距離の問題ですね。
ほとんどのポタ赤メーカーや関連メーカー、販売店などは、小さなポタ赤に200mm以上の光学系を載せ、さも簡単に撮れそうな写真を載せていますが、現実無視のああいった宣伝は、疑問を感じます。あのタカハシさえ、ポタ赤にFS60Cを載せて展示していましたが、私も実際に見に行きましたが、ぐらぐらでした。
私は、そういったことは嫌いなので、実際に使う人の立場で考えるなら、せいぜい150mmくらいまでと思います。また広角であっても小さな赤道儀は使いにくいと思います。極軸だってすぐずれるし。
では、なぜ出すかといえば、やはり徒歩移動であったり、山に持って行ったり、撮影場所を頻繁にかえたりと、それなりに需要があるからです。
唯一の救いは、自動導入や、電動微動があるから、本体にまったく触れず、構図合わせができることです。これはほんとアドバンテージです。
そういったことも考慮して、150mmということで線を引きたいと思いますが、もちろん200mmも不可能なわけではありません。
また、もっと長いのを使いたいなら、GPガイドパックのようなしっかりした一軸赤道儀の赤緯軸として使うことをお勧めします。
投稿: ほんまか | 2015年11月19日 (木) 00時52分
SS-one miniの詳細ページとか購入ページとかはありますか。
投稿: sige | 2015年11月19日 (木) 10時34分
sigeさん、
SS-one Miniはまだ設計段階で、
これから試作機作って、それから量産になります。
そのうち日程等についてお知らせします。
投稿: ほんまか | 2015年11月19日 (木) 10時47分
ほんまかさん、こんばんは。
回答ありがとうございます。
軽量だと自分自身の稼働率も上がりますし、体の負担も少ない。
普通なら機能を削って、軽量に特化し妥協する。
200mmで、ナノトラで何ができるか無謀なチャレンジしてみてよくわかりました。
SS-oneシリーズの自動導入、電子極軸望遠鏡、スタンドアローンオートガイダーはワクワクしますね。すごく魅力です。
投稿: やっぷ | 2015年11月19日 (木) 23時42分
やっぷさん、
ありがとうございます。楽しみにしててください。
投稿: ほんまか | 2015年11月21日 (土) 00時21分