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2015年12月29日 (火)

SS-one mini 試作機

SS-one miniの試作機が完成しました。まだ塗装はしてません。白く塗る予定です。

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ギアむき出しはご愛敬ですが、手で回せます。電源が入ってなければですが。

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手で持った感じ。小さいですね。

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CD-1との比較。重さは900g。ちなみにCD-1は1.3Kあります。

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タカハシのTGとの比較。円形テーブルは直径6cmあります。

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中身です。軸受けやモーターホルダーはベースプレートと一体構造になっていて、非常に頑丈です。ウォーム歯数は100枚。ベアリング入り。2段ギアの中間ギアにもベアリングを使っています。この手のポタ赤はチープなのが多いのですが、しっかり作りこんでます。

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専用の一軸コントローラはこれから開発しますが、2軸コントローラはSS-oneコントローラを流用します。SS-one miniと同時購入なら格安で購入できます。

コネクタもひっぱただけでは抜けない、こんな高級なコネクタを使ってます。コネクタだけでも2000円もするんです。

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こんな贅沢な作りをしていて、本体価格は39,000円、1軸コントローラ1万円くらいを予定していますので、5万円以内で買えます。安いですね。タカハシの同様なポタ赤は118,000円もしますからね。

さて、このSS-one miniはいろいろな使い方ができるのが特徴です。

まずは、普通にポタ赤として。

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オプションのドイツ式ユニットと市販のパノラマ雲台を付ければ、ドイツ式ポタ赤に。バランスが良いので、構図合わせが格段に楽になります。

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もう一台載せれば、世界最小の自動導入赤道儀に変身。ドイツ式ユニットの部分には、電子極軸望遠鏡を付けられるようにします。

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また、CD-1やGPガイドパック、スカイメモ等の既成ポタ赤の赤緯ユニットとしても使えます。

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これでオートガイドができるようになります。GPガイドパックとCD-1の場合は、SS-oneコントローラと組み合わせて、自動導入もできるようになります。

搭載重量ですが、カメラとレンズ合わせて2Kgぐらいを想定しています。まぁカメラレンズなら150mmくらいまでの中望遠か200mmF4クラス。望遠鏡ならminiBORGがいいとこでしょう。

もちろん、それ以上も載せようとすれば載りますが。自己責任で。

量産完成までもうしばらくです。

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2015年12月26日 (土)

VNC知ってる人いたら教えて

昨晩は、月が大きかったのですが、近所の空き地でテストしていました。

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FS-60CB+フラットナーは暗いシステムなのですが、月が出てる時は逆に便利です。

まずは、無線のテストです。前回は電波が弱く、車の中では不安定だったのですが、今回はこのような大きなアンテナ付きのWiFiモジュールにしました。

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御覧のように車の中からばっちりでした。これはディザーガイドの様子です。

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そのディザーガイドの結果です。

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見事なディザーガイドです。あまり規則的すぎると、周期的なノイズに同調してしまう可能性はありますが。。。でもディザーガイド自体はまったく問題ないようです。

さて、VNCによる無線操作ですが、ちょっと問題が。

1 まず、iPhoneの画面による操作ですが、ボタンタップが、iPhoneのタッチパネルから直接できません。マウスカーソルを動かして、ボタンに重ね、そこでタップすることになります。本体液晶と操作方法が異なるので、ちょっと戸惑います。iPhoneのタッチパネル上でタップしたらマウスカーソルに関係なく、その位置のボタンをタップすることはできないのか。

2 あと、VNCで本体にアクセスした場合、本体とは別のログインユーザで接続されるみたいで、本体液晶画面とは独立した画面がiPhone画面に現れます。
これが便利な場合もありますが、本体直接操作とVNC操作どちらもやりたい場合は不便ですね。これ、同じにできないのでしょうか?

ラズベリーパイやVNCに詳しい人、知っていたら教えてください。

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2015年12月25日 (金)

EM-2 SS-one化

EM-2のSS-one化の依頼を受けて作業しています。

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EM-2は良い赤道儀ですが、電動駆動は一軸なのでノータッチガイドしかできません。SS-one化することによって、オートガイド、自動導入ができるようになります。もちろん、今開発中のスタンドアローンオートガイダーもデジタルでつながります。(ST4でなくて)

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もともとの赤経モーターは減速比が大きすぎて自動導入には向いてないので、減速比の小さなモーターと交換します。SS-oneはマイクロステップ駆動なので、減速比を落としても滑らかさは変わりません。

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これで費用は、コントローラ込みで7万8千円ほど。タカハシのモータードライブの高さから考えると破格値ですね。

依頼主さん、まだ赤経モーターが入荷されていません。もうちょっとお待ちください。

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2015年12月24日 (木)

エリダヌス・スーパーバブル

1512241_2Eridanus Super Bubble
Apo Sonnar 135mm F2->F3.5(R64はF2.8)
EOS 6D ISO3200 170秒×128枚×8枚モザイク(半分はR64フィルター使用)
SS-one赤道儀+SS-oneオートガイダー

合成フレーム数1024枚、総露出時間48時間21分20秒

久々の気合作。今月はもう間に合わないので、来月応募します。

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2015年12月23日 (水)

情報求む

電子極軸望遠鏡のテストをしてきました。

北極星はこのように写ります。

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拡大表示したところ。

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自動センター出し機能もうまく行きました。高解像度で北極星の重心計算をして座標を割り出すので、1ピクセル以下、おおむね30秒角の精度でセンターも極軸も合わせられます。

ただ私の電子極望はQHYと違って、水平出しをしないといけないので、精度は事実上、水平だしの精度に依存します。ただ、実用上は十分でしょう。オートガイド前提ならなおさらです。

さて、カメラの部分の設計も終わりました。

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赤道儀の赤経軸の対物側のキャップ部分、ここにねじ込みます。ここにネジ穴があれば、この電子極軸望遠鏡を使える可能性があります。

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もともとタカハシ用に作ってくれという要望があって作ったので、タカハシ赤道儀には対応しますが、そのほかの赤道儀にも対応させたいと思います。

そこで、協力をお願いします。あなたの赤道儀が上記の場所にネジ穴があるなら、赤道儀の種類とネジ径(ノギスなどで測って)を教えてください。コメント欄に。よほどマイナーでなければ対応する予定です。

また、赤道儀につける場所は、何も極軸上である必要はありません。赤経軸と一緒に回転する部分であればどこでもOKです。付けられそうな場所が他にあれば、対応も可能です。

よろしくお願いします。

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2015年12月18日 (金)

つながった。

ここ一週間くらい、オートガイダーとスマフォをWiFiアドホック接続しようと、ドツボにはまっていましたが、やっとつながりました。苦労した。

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これで車の中から監視できます。VNC Viewerというアプリを入れれば、iPhoneでもiPadでもアンドロイドでも、パソコンでもなんでもOKです。

今夜早速、実践投入です。

さらに撮影中の画像も見られるようになれば、もう完璧ですね。

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2015年12月10日 (木)

もう少し

もうすこしのとこまで来ました。

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Zeiss Apo Sonnar 135mmF2->F3.5(R64はF2.8)
EOS 6D ISO3200 3分×128枚×7枚 トータル42時間
SS-one

もうすでにスタンドアローンオートガイダーを使っています。すごい楽です。

対象がだいぶ西に傾いてきたので、毎回1時間ずつ撮影してます。細切れ戦法です。これなら12月でも撮影できます。

しかし、これを奇麗に仕上げるのは至難の業だな。画像処理のことは後で考えよう。とりあえず、撮影撮影。

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2015年12月 5日 (土)

近所の空き地でテスト

昨晩はよく晴れたので近所の空き地でテストしてきました。

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キャリブレーション、オートガイドは問題なし。グラフがとげのように乱れてるのは、これはノイズの影響です。光害地でバックグランドが高いため、星と背景が区別しずらくノイズを拾うため重心がずれて計算されるためです。

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ST4は、フィールドテスト初めてでしたが、一発で合格です。ただSS-oneはバックラッシュほとんどないので、当たり前といえば当たり前。普通の赤道儀で試してみたいです。

あまりにもテストが順調だっため、やることなくなってしまいました。撮影機材持ってくればよかった。ディザーのテストもできたのに。ディザーは次回に持ち越し。

極望のテストもしたかったのですが、なぜかピントが出ない不具合発生でこれも次回持ち越し。

オートガイド自体は問題ないので、次の遠征では実践投入できそうです。

それにしても、スタンドアローンはやっぱ楽ですね。気分的に全然違う。ボタンタップだけでいいのも楽です。マウスポインティングみたいなことは外でやるもんじゃないってことを改めて認識しました。

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2015年12月 4日 (金)

オートガイダー製作、進んでます。

試作基板が出来上がりました。

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早速、くみ上げしました。

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電源はマイクロUSBのモバイル電源になります。miniUSBでなくてすみません。いろいろ事情があるもんで。SS-oneユーザの方はSS-oneコントローラから電源とれます。消費電流は280mmAです。

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一番右のコネクタはST4ポートとモーターフォーカサーのコネクタです。中央はSS-oneコントローラのRS232Cポートへ。シャッターは合計2ポートあります。SS-oneコントローラとセットで使えば、シャッターは合計4本になります。

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手で握った感じ。ポケットサイズオートガイダーです。

ASIカメラをつなげて起動します。

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起動は45秒かかります。もうちょっと早くなるように頑張ります。起動すると、アプリケーションメニューが出ますが、設定でいきなりアプリを起動することもできます。その場合、最速、ワンクリックでオートガイドが始まります。

フォーカスエイドはリリースまでには間に合いそうもありません。後から対応になります。

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オートガイダーを起動したところ、室内の人工星です。

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キャリブレーションしてるところです。自動になりました。

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設定画面は、すべてボタン操作になります。チェックボックスやラジオボタン、プルダウンメニューなど一切ありません。すべてボタン。操作しやすいです。Linuxで動くオートガイドソフトはいくつかあるのですが、このように小さな液晶画面に最適化されたものは、たぶん他にはないと思います。

この画面は、ガイドポート選択の画面です。ガイドポートは、SS-one、カメラ内蔵ST4、本体内蔵ST4の中から選べます。

なお、ST4もすでに対応していて、室内レベルでは問題なく動作しています。リリース時にはST4対応間に合います。ただ、ST4に関しては、いろんな赤道儀が存在しますので、必ずガイドできることは保障はできません。特にバックラッシュの大きいモーターだと心配です。

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この画面は、インターバルシャッターです。もちろん、ディザーガイドにも対応してます。

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これがディザーガイドしてる画面です。SS-oneならディザーにかかる時間は数秒です。上のグラフでは山と山の間が10秒です。2~3秒でディザー完了してるのが分かると思います。ST4の場合、数十秒かかりますから、SS-oneならではの高速性能です。

さて、次は、電子極軸望遠鏡の方です。

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これが起動画面です。時角円の小ささから、視野が広いのがわかります。これだけ広いと、一発で北極星を導入できるでしょう。もう北極星を探し回る必要はありません。

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一番、拡大したところ。解像度も従来機の4倍あります。

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そして、これはセンター出し作業の様子。赤経軸を回しながら、[Point]ボタンを3回押します。そうすると、自動で星の重心を検出し、3点を通る円の中心から、センターを出します。

ほんの10秒くらいでできます。簡単な上に正確です。1ピクセル以下の精度で中心が出せます。

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これは日付と時間の設定画面。

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こちらは、東経、北緯の入力画面です。GPS内蔵でないので、手入力になります。北緯は実は時角計算には関係ありません。また東経も日本国内なら時角にはあまり影響はないので、だいたい合ってればいいです。4か所まで地点登録できます。

また、USBタイプのGPSモジュールも対応を考えてます。

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中身はLinuxです。プログラミングできる人は自分でいじってみるのもいいかも。ソースはすべて公開します。また開発環境一式での提供なので、起動すればすぐプログラムできます。

以上見てきたように、ソフトはほぼ完成していて、量産基板ができ次第の販売になります。こうご期待。

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すんまそん

更新滞ってます。

作業は順調です。

もうじき、報告できます。

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