オートガイダー製作、進んでます。
試作基板が出来上がりました。
早速、くみ上げしました。
電源はマイクロUSBのモバイル電源になります。miniUSBでなくてすみません。いろいろ事情があるもんで。SS-oneユーザの方はSS-oneコントローラから電源とれます。消費電流は280mmAです。
一番右のコネクタはST4ポートとモーターフォーカサーのコネクタです。中央はSS-oneコントローラのRS232Cポートへ。シャッターは合計2ポートあります。SS-oneコントローラとセットで使えば、シャッターは合計4本になります。
手で握った感じ。ポケットサイズオートガイダーです。
ASIカメラをつなげて起動します。
起動は45秒かかります。もうちょっと早くなるように頑張ります。起動すると、アプリケーションメニューが出ますが、設定でいきなりアプリを起動することもできます。その場合、最速、ワンクリックでオートガイドが始まります。
フォーカスエイドはリリースまでには間に合いそうもありません。後から対応になります。
オートガイダーを起動したところ、室内の人工星です。
キャリブレーションしてるところです。自動になりました。
設定画面は、すべてボタン操作になります。チェックボックスやラジオボタン、プルダウンメニューなど一切ありません。すべてボタン。操作しやすいです。Linuxで動くオートガイドソフトはいくつかあるのですが、このように小さな液晶画面に最適化されたものは、たぶん他にはないと思います。
この画面は、ガイドポート選択の画面です。ガイドポートは、SS-one、カメラ内蔵ST4、本体内蔵ST4の中から選べます。
なお、ST4もすでに対応していて、室内レベルでは問題なく動作しています。リリース時にはST4対応間に合います。ただ、ST4に関しては、いろんな赤道儀が存在しますので、必ずガイドできることは保障はできません。特にバックラッシュの大きいモーターだと心配です。
この画面は、インターバルシャッターです。もちろん、ディザーガイドにも対応してます。
これがディザーガイドしてる画面です。SS-oneならディザーにかかる時間は数秒です。上のグラフでは山と山の間が10秒です。2~3秒でディザー完了してるのが分かると思います。ST4の場合、数十秒かかりますから、SS-oneならではの高速性能です。
さて、次は、電子極軸望遠鏡の方です。
これが起動画面です。時角円の小ささから、視野が広いのがわかります。これだけ広いと、一発で北極星を導入できるでしょう。もう北極星を探し回る必要はありません。
一番、拡大したところ。解像度も従来機の4倍あります。
そして、これはセンター出し作業の様子。赤経軸を回しながら、[Point]ボタンを3回押します。そうすると、自動で星の重心を検出し、3点を通る円の中心から、センターを出します。
ほんの10秒くらいでできます。簡単な上に正確です。1ピクセル以下の精度で中心が出せます。
これは日付と時間の設定画面。
こちらは、東経、北緯の入力画面です。GPS内蔵でないので、手入力になります。北緯は実は時角計算には関係ありません。また東経も日本国内なら時角にはあまり影響はないので、だいたい合ってればいいです。4か所まで地点登録できます。
また、USBタイプのGPSモジュールも対応を考えてます。
中身はLinuxです。プログラミングできる人は自分でいじってみるのもいいかも。ソースはすべて公開します。また開発環境一式での提供なので、起動すればすぐプログラムできます。
以上見てきたように、ソフトはほぼ完成していて、量産基板ができ次第の販売になります。こうご期待。
| 固定リンク
コメント
いよいよあと一息のところまで来ましたね。スタンドアローン型のオートガイダーがあってこそ、理想のポタ赤といえると思うので、リリースが待ち遠しいです。機能面は既存のオートガイダーより、はるかに上なように思います。あとリリース後でも構わないですが、フォーカスエイドはぜひ欲しい機能です。ライブビューでは少し自信がなく、かといってPCを持ち出すのは嫌なので・・・
余談ですが、シャッター合計4本ということで、よっちゃんさんとのトークで出ていた、ゾナー4連システムを想像してしまいました。
投稿: enif883 | 2015年12月 4日 (金) 23時52分
ご無沙汰しております。
ST-4対応済みですか、それなら購入決定です。
ほんまかさんオリジナルカメラでお願いします~。
使用予定機材はスカイメモ(一軸)とSXWですが、SXWはとんでもなくバックラッシュが大きいので、動くかどうかちょっと心配ですね。動作テストは喜んで引き受けますので、ご協力できることがありましたら遠慮なくご連絡ください。
投稿: hana | 2015年12月 5日 (土) 10時34分
enif883さん、久しぶり。
フォーカスエイドはもちろん対応しましすよ。
広角レンズ、収差のないシャープなレンズ。開放Fの暗いレンズなどは、ライブビューではどこにピントが合ってるのか分かりずらいですよね。
4連システムは、気がつきませんでした。もし、ほんとに4連システムができたなら使えそうですね。
投稿: ほんまか | 2015年12月 5日 (土) 11時26分
hanaさん、久しぶり。
SXWクラスの赤道儀でもバックラッシュ大きいのですか。意外ですね。
でもテスト機としては最適かも知れません。
モニターテストも考えてるので、その時はよろしくお願いします。
投稿: ほんまか | 2015年12月 5日 (土) 11時28分
SS-OneユーザーのTOMOです。
いよいよですね。
機能満載で楽しみですが、電子極軸望遠鏡機能はこれだけ高性能だと極軸廻りに固定したカメラでなくとも、赤経回転軸と平行にガイドカメラを北へ向けるだけで十分機能するのでは、と思いました。
それならば機種を選ぶことなく全ての赤道儀で使えるのではないでしょうか。
いずれにせよリリースをお待ちしています。
投稿: TOMO | 2015年12月 5日 (土) 12時04分
TOMOさん、お久しぶりです。
電子極軸望遠鏡の考察はまったくその通りですね。
ただ、仮の中心と真の中心があまりにも離れてると、機能しないので、合わせやすい極軸上で取り付ける仕様としました。
おしゃるとおり、どこでもいんですよね。極端な話、ガイド鏡と同じように、プレート上に載せてもいいんです。
もうじき完成するので、ご期待ください。
投稿: ほんまか | 2015年12月 5日 (土) 12時29分
初めまして
このたびiOptoron iEQ45PRO を導入しオートガイドにもチャレンジ予定でM-GENなど情報種していてこちらにたどり着きました。
現在惑星用にASI120MCを所有しており無駄な出費が押さえられるならと
貴制作のオートガイダー完成を心待ちにしています。
人柱でしたらいくらでもなりますからよろしくお願いします。
投稿: koukiatu | 2016年1月 8日 (金) 13時44分
koukiatuさん、はじめまして。
iOptoronは私も興味があり、一度使ってみたい赤道儀ですね。
SS-oneオートガイダーは、M-GENより画面も見やすいし、無線も対応してるし、オートガイダー以外にもいろいろ使えるので良いと思います。
今、基板待ちの状態で、基板ができ次第出荷の運びです。もうちょっとお待ちください。
モニターテスターもあります。安く買えますので、ぜひご利用を。
投稿: ほんまか | 2016年1月 8日 (金) 19時24分
はじめました。
可能な範囲で結構なので教えてください。
現在、タカハシ90S(旧レチクル)+K-ASTEC AGS-1L(ST-4)+NEXGUIDEで15cmF4反射を運用していますが、極軸設定精度とガイド精度に不満があり、NEXGUIDEをほんまかさんのスタンドアロンでリプレースし、電子極軸望遠鏡も導入できれば、と期待しています。
私の機材構成で使えるものなのか、発売時期はいつ頃なのかについて、ご教授下さい。
投稿: もっちゃん | 2016年1月11日 (月) 19時02分
もっちゃんさん。
使えます。
現在開発中のスタンドアローンオートガイダーおよび電子極軸望遠鏡使えます。
ただ、ST4経由ではガイド精度が良くなるかは未知数です。できればAGS-1LをSS-oneコントローラ(45,000円)に置き換えた方が確実です。
その場合、今付いてるパルスモーターをそのまま使います。
ただ、バックラッシュなどモータ自体に問題がある場合はモーターも変えた方が良いでしょう。
いずれにせよ、SS-oneにするならガイド精度は自信をもって保障できます。
なお、SS-one化する場合は赤道儀を一時お預かりします。
販売時期ですが、オートガイダーは一カ月以内に出ます。電子極望はさらに一カ月くらいです。
赤道儀のSS-one化は今すぐにでもできます。
投稿: ほんまか | 2016年1月11日 (月) 19時50分
ご教授有難うございます。
追尾精度はNEXGUIDEの性能問題と捉えていますので、今はスタンドアローンオートガイダーのリプレースで解決できると想定してます。
カメラとレンズ(ガイド鏡)をどうするかは、要検討ですが。
投稿: もっちゃん | 2016年1月11日 (月) 20時28分
もっちゃんさん。
カメラは、ほんまかオリジナルカメラとZWOのカメラが使えますが、ASI120MMがお薦めです。
レンズは、100mmのCマウントレンズでいいと思います。あまり長いと、反応しすぎてしまいます。
投稿: ほんまか | 2016年1月12日 (火) 18時26分
アドバイス有難うございました。
スタンドアロンオートガイダー、タカハシ対応電子極軸望遠鏡が完成するのを楽しみにしています。
投稿: もっちゃん | 2016年1月12日 (火) 22時01分