« 2016年4月 | トップページ | 2016年6月 »

2016年5月31日 (火)

【ガチ検証】天体写真実験室 適正露出って

SS-one AutoGuiderの部品はすべて揃いました。今、一生懸命作っています。

1605311
今しばらくお待ちを。

さて【ガチ検証】企画ですが、感度の検証はもう少し続けてみたいと思います。特に、低感度ですね。なんとなく低感度の方がよさそうなのですが、またISO400が良すぎるので、この辺の検証と、どこかに壁があるのかないのか。

仮に低感度の方が良いにしても、我々はあまり低感度で撮りません。それは適正露出の問題があるからです。ISO100がいいと言っても露出30分とかでは現実的ではありません。
我々は、短時間で適正露出にもっていくため高感度を使うのです。

しかし、これはほんとに真実なのでしょうか? そこで、「適正露出」について少し考えてみます。

一般には、ヒストグラムの山が中央かやや右寄りとも言われています。ようするに、適正露出とは、

露出時間は長い方が良いので、飽和しないぎりぎりのところが適正露出。

これは、検証の必要がないくらい自明なことだと思います。あえて言えば、飽和って、どのくらいからするの? という問題かも知れません。

実は私の関心は具体的に何分という問題ではなく、次の命題です。

1 ISO1600で露出5分で適正露出だとします。その時のヒストグラムの山がほぼ中央とします。

2 では、同じ対象をISO400で露出5分で撮ったとします。ヒストグラムの山はだいぶ左によってるはずです。

1605312
もし、同じ感度なら当然ヒストグラムの山が右側にある方が良いでしょう。露出時間が長いので。

しかし、感度が違います。露出は同じ5分です。さて、どちらの画像のポテンシャルの方が高いでしょうか? 画像のポテンシャルが光子の数だけに依存するなら両方とも同じポテンシャルなはずです。

この結果はまったく分かりません。やってみないことには。私はあまり左側に寄りすぎてるのはまずいと思うのですが。

もし、この結果が、同じか、低感度の方が良ければ、高感度には何の意味もありません。それこそ、デジカメのプレビュー画面が真っ暗なのは精神衛生的に不安になるので、それを避けるために高感度にするだけの意味しかありません。(強い不変原理)もっといえば、高感度で撮るのは飽和する時間が短くなるので損です。何の得もありません。高感度で撮るのはバカとしか言いようがありません。

もし、高感度の方が少しでも良いなら、高感度にはそれなりの意味があります。つまり短時間で、適正露出にもっていくことができます。それは一枚あたりの露出時間を短くでき、撮影の成功率を上げます。

どんな結果になるか、私も楽しみです。

| | コメント (6)

2016年5月29日 (日)

PoleMasterアダプター用のアダプターその2

先日、PoleMasterアダプター用のアダプターを紹介しましたが、PoleMasterアダプターを直接取り付けることもできます。

P5290052
ただし、PoleMasterアダプターをこちらに送っていただく必要があります。

この商品はSS-oneショップで購入できます。

| | コメント (8)

BORG89ED+マルチフラットナーでGO

BORG89ED用のマルチフラットナーをヤフオクで買いました。

早速、水上へGO。月が昇る前のほんのわずかな時間に撮りました。

1605292
北アメリカ星雲
1605291BORG89ED+1.08マルチフラットナー+EOS 6D
ISO3200 5分×8枚
SS-oneポタ赤+SS-oneオートガイダー+ASI120MM+240mmガイド鏡

なかなかいいですね。上の方の星が肥大しているのは、スケアリングか?
こんな星雲が画面からはみ出しそうな迫力のある写真撮りたかったんですよね~。

それにしてもフォーカスエイド便利です。この光学系、ジャスピン付近で赤にじみするのですが、それを微妙に外すことができます。

| | コメント (2)

2016年5月27日 (金)

電子ファインダー

電子ファインダーの要求があったので、ガイダーを改造して作っています。

機能はシンプルです。まずは、センター保存機能。光学系の向いている方向を記憶しておきます。

1605271
写野を表示する機能もあります。もちろん、実写野よりファインダーの写野の方が広いことが条件です。

1605272
で、最後に何かしらの導入支援装置を付ける予定です。

1605273
今、考えてるのは次のいずれか。

1 目標の天体をあらかじめ登録しておけば、周辺の明るい星を表示。それに合わせて導入すれば目標天体を真ん中に。

2 画面に映っている一番明るい星の名前を入力(概ね1,2等)そうすると、周辺のメジャーな対象を表示。

3 1,2はいずれも入力作業が必要。一番いいのは、画面に映っている星の配置パターンを解析してカメラの方向を特定。周辺のメジャー対象を表示。

3が実現すれば、自動導入に代わる新たな導入方法として有力だが、ハードルはかなり高い。まずは、1で行こうと思ってます。

| | コメント (10)

2016年5月23日 (月)

SS-one AutoGuider + SS-oneコントローラ不具合情報

今、SS-one AutoGuiderのバージョンアップ作業をしていますが、重大な不具合を見つけてしまいました。

SS-oneコントーローラで使用してる場合が対象です。ST-4は関係ありません。

ほんとに小さな小さな値での私の計算ミスで、本来なら切り捨てなければならない値を切り上げていたため、小さな振動の制御でガイドがオーバーシュートぎみに不安定になる場合があります。ガイド鏡の焦点距離が長い方が顕著です。100mm以下ならあまり問題になりません。またRAは日周運動がオフセットされているので値がおおきくなりあまり関係ありません。DEC側で出ます。

根本解決は、今作業しているバージョンにバージョンアップするしかないのですが、応急処置として、

1605231
上図の赤枠の部分、閾値と感度の値ですが、2つの積が0.04以下くらいになると顕著に出るので、この値が0.04以上になるようにしてください。掛け算が面倒なら、閾値を0.4に設定してもいいと思います。

たいへん、申し訳ありませんが、対応をお願いします。

| | コメント (0)

2016年5月22日 (日)

進化するSS-one AutoGuider

今回のSS-one AutoGuiderのバージョンアップの目玉は先日お伝えしたとおり、フォーカスエイドのサポートですが、オートガイダー本体のバージョンアップ作業もしております。

そのいくつかを紹介します。

1605221
この画面を見てわかるようにガイドパラメーターのところにボタンが付きました。このボタンを押すと次のように変化します。

Auto(感度自動)->Fix(感度固定)->Off(修正信号なし)

1605222
Fixにすると従来通りです。Autoにすると、感度設定を自動で探索します。次のように感度が決められます。

1 ガイドを始めると感度が0.1に初期化される
2 ずれが大きくなる方向に変化すると感度が上がる
3 原点周りで振動するようなら感度が下がる

その時々の状況に応じて、感度が自動で設定されるようになります。

Offにすると、修正信号を出しません。ただし、星が2ピクセル以上ずれると、画面からはみ出さないように追従します。1軸ガイドや、ドラフト法極軸合わせに使用できます。

また、ユーザからあまり見えないところの改良ですが、移動平均法ガイドを進化させました。かなり良くなっています。

1605224
ユーザから見えるところの変化としては上図のように移動平均の回数の他にどれくらいの割合で混在させるか調整できるようになりました。従来は0か100なのですが、混合させることができます。実際問題、この混合割合はあまり機材に依存しないので、こちらでテストをして最適な割合をデフォルトとします。

移動平均によるガイドは長焦点のガイド鏡の場合、特に有効です。ガイド鏡の焦点距離が長いとシンチュレーションの影響を受けやすいのですが、移動平均により細かい振動に反応しなくなります。

ガイドアルゴリズムですが、今回の改良で、漸近的にゆっくり原点に近づくようにしており、オーバーシュートが極力発生しないようにしています。これは、修正は一方向にしか発生しないので、バックラッシュ対策としても有効です。

ただし、赤道儀のガタや、ギアのかみ合わせ、風や振動など、がくんとずれるような変異には弱く元にもどるのに時間がかかります。ただ、がくんとずれるということは、ガイドとしては既に失敗しているので、そこで多少早くもどろうが、あまり関係ないという判断でそうしました。

そして、もうひとつ改良の目玉として、ガイド星の選択ができるようになりました。

1605223

キャリブまたはガイドボタンを押すと、上図のように[Preview][Next][OK]のボタンが出ますので、ガイド星が選択できます。

3秒以内にいずれかのボタンを押さないとボタンが消えて勝手にガイドがはじまります。

ガイド星の良否によってガイド精度が決まるところもあるので、選択できるようにしました。

この変更によって、以下の点が変更になります。

従来はキャリブレーションや、ディザリング終了後にガイド星の再検索をしていましたが、今回から最初に選択したガイド星で最後までいきます。それにより、ガイド星が画面からはみ出すことが懸念されるので、あまり端っこのガイド星は選ばないようにしてください。デディザやらないなら関係ないですが。

| | コメント (18)

2016年5月20日 (金)

PoleMasterアダプター用のアダプター

SS-oneポーラー2をPoleMaster用アダプターに付けたいと依頼を受けたので、こんなもん特注しました。

1605201
これをカメラネジ仕様のSS-oneポーラー2の底面に付けます。右は依頼を受けたPoleMasterアダプター。

1605202
こんな感じで接続できます。これでPoleMasterが使える赤道儀はSS-oneポーラー2も使用できます。

1605203
この商品はSS-oneショップにアップします。ネジがPoleMasterアダプターにぶつかる場合は、小ネジで直付けしますので、お申し出でください。

| | コメント (7)

2016年5月18日 (水)

星峠の棚田

星景写真でも有名な新潟県十日町の「星峠の棚田」を見に行きました。

P5180039

たんぼに水が張ってちょうどいいころです。

P5180036

こんな立派な撮影スポットも出来ています。車も数台停められる駐車場もありました。

P5180040

この写真の方角は北東方向。天の川を入れるのはちょっと難しいか。

けど、ここは行く途中までに素晴らしい景色がいっぱいあります。

P5180030

| | コメント (2)

2016年5月17日 (火)

言葉の定義

前回、「ダイナミックレンジ」という言葉を出したので、ちょっと言いたいことがあるのですが、

なぜか、この天体写真界では、特に冷却CCD関係では、「ダイナミックレンジ」=「諧調」のようなとらえ方をしている感じがあって、すごい違和感を感じるのです。

今も、ある冷却CCDのページを見てきたんですが、

● ダイナミックレンジが広いので諧調が豊富
● 16ビット諧調だから、ダイナミックレンジが広い
● ダイナミックレンジが広いから、あるいは16ビット諧調だから光害に強い

すごい違和感。

ダイナミックレンジというのは、光の下限と上限の幅で、諧調はそこを何段階に分けるかであって、本来まったく相関のないものと思うのですが??? それとも私が誤解してるのでしょうか。

ちなみに、天体写真の場合は、多段階露出+コンポジットという手法が使えるので、
むしろ、ダイナミックレンジは小さくしてもらって、そこを細かく分けてもらったほうがありがたいと思うのですが、そんなCMOSがいつか出てくるのでしょうか?

 

| | コメント (13)

2016年5月16日 (月)

SS-one AutoGuiderの納期について

現在までにご予約いただいた分については予定どおり6月上旬からの発送になります。

本日以降、ご予約注文される分につきましては、7月中旬の発送になります。何卒ご了承ください。

| | コメント (3)

2016年5月14日 (土)

もうひとつの可能性

寝ていられない。

高感度写真の淡い部分の写りについて、コンポジット誤差で説明しましたが、どうもそれだけじゃない気がします。

ISO6400では淡い分子雲はまったく写っていないし、ISO3200でも存在は分かりますが、色の違いはまったく分かりません。

一般にISO感度を高くすると、ダイナミックレンジが狭くなりますが、それを補てんするため、カメラがよりハイライト側に諧調を割り振っているんではないでしょうか。

センサーに入った光は、電気信号に変わり、蓄積されますが、このときの変換係数がより高感度だとハイライト側で細かくなるように調整しているのではないでしょうか。

これがほんとなら、カブリがあり背景が明るい方が有利ですが、飽和が早くなります。

冷却CCDはこういった小細工をしないので、天文向きということでしょうか。

1605142_2

この仮説が正しいなら、低感度と高感度をコンポすることでダイナミックレンジを広げることができます。どうなんでしょう。

| | コメント (7)

せっかくなので

今回、ISO感度の検証をするために4時間以上の撮影をしました。

せっかくなので全部の画像を合成してみました。高感度のコントラストの良さと、低感度の木目の細かさの融合なるか。

1605141SH2-27
Apo Zonnar 135mmF2->F3.5
EOS 6D SS-oneポタ赤 SS-oneオートガイダー
ISO6400 1min×64  ISO3200 2min×32 ISO1600 4min×16 ISO400 16min×4

最優秀レベル。フォトコンに応募したくなってきた。ISO400の画像が効いています。単に淡い部分が出てるだけではなく、画像にコシがあるんです。簡単には破たんしそうもない。今まで、私が経験したことのない、素性の良さを感じます。どんなにコンポ増やそうが、モザイク増やそうが得ることのできない感触があります。淡いもんやるには、う~ん、

低感度が正解でしたね。

今まで、逆を行っていた。何やってたんだか。ショックです。しばらく寝込みます。さようなら。

| | コメント (0)

2016年5月13日 (金)

BORG89EDファーストライト

ガチ検証企画の撮影のあとは、お楽しみBORG80EDのファーストライトでした。

1605137
開発途中のフォーカスエイドが大活躍。

1605136
F値の暗い光学系の場合、ライブビューでのピント合わせは、どこにピントの山があるのか、さっぱりわかりません。また、少し色ハロが出るのですが、ライブビューではこのハロが分かりません。フォーカスエイドでハロが最小になる位置にしました。

まずは、M8
1605133_2
EOS 6D ISO3200 4分×2枚

補正レンズ一切なしなので、周辺が流れまくっています。APS-Cでも流れそう。フォーサイズレベル。

周辺減光はなだらかな周辺減光があります。周辺で急に落ちる感じではないです。

良像範囲だけトリミング。
1605134
星が多少うるんでるのは、収差ではなく、ヒーター電源故障のためです。

続いて、M16
1605135
EOS 6D ISO3200 4分×6枚

多少、星に色にじみが見られますが、中心付近は非常にシャープです。10万でこのシャープさは大満足ではないでしょうか。でも、やっぱ90FLがほしいなぁ。

| | コメント (0)

【ガチ検証】天体写真実験室 ISO感度比較最後

前回、ISO400とISO6400で違いを見ることができました。それでは、その間はどうなの。

ということで、またまた行ってきました。本栖湖。同じ場所、同じ時間で今度はISO3200とISO1600です。

ただ、なぜか今回の方がカブリがひどく、うまく処理できませんでした。どちらも2~3回処理をやり直しています。

それでは結果です。比較のため、前回の写真も一緒に出します。

データ
ApoSonar 135mmF2->F3.5 EOS 6D
SS-oneポタ赤+SS-oneオートガイダー

ISO6400 1分64枚=64分
ISO3200 2分×32枚=64分
ISO1600 4分×16枚=64分
ISO400   16分×4枚=64分

ISO6400

16051213
ISO3200
1605131
ISO6400で出なかった分子雲が少し出ています。

ISO1600

1605132
なぜか、この画像だけはうまく処理できず、特に色が平坦で分子雲も良く分からなくなってしまいました。写りがいまいちなんですよね。ただ、ISO3200に比べて木目が細かいです。

最後に前回のISO400

1605123
やっぱりISO400が一番いいな。

まとめ。

感度の違いって微妙です。普通の天体写真くらいでは、ほとんど差がないと言ってもいいくらい。ただ、この対象のように淡い場合は、なんか差があるような気がします。

高感度ほど、レンジが広く、コントラストが高いです。硬調という感じ。

低感度ほど、レンジが狭く、低コントラストですが、木目が細かい感じ。

ひとつ言えるのは、低感度だからといって、淡い部分の写りが悪いということはないことです。十分時間をかければちゃんと写ります。そして低感度が高感度より悪いことはないように思えます。

ここからは、推測ですが、ISO感度はあまり関係なく、一枚あたりの露出時間が問題なんじゃないかと。たぶん、次のような図式ではないかと。

露出時間2倍 >= 2枚コンポジット

コンポジットには必ず情報落ちがあります。ですからコンポジットでは補えない何かがあるように思います。

たとえば、輝度10の被写体があり、1分露出を増やすごとに0.1ずつ輝度が上がるとします。そうすると、10分露出を増やせば輝度は11になります。しかし、コンポジットの場合は、何枚重ねても10のままです。

また、多数枚コンポの場合、すべての枚数を一度にコンポするならいいのですが、トーナメント方式のように数回に分けて行うと、ファイルに格納できる諧調に上限があるので、ここで情報が落ちる可能性があります。

そういったことで、非常に微妙なところでコンポより1枚の露出時間が長い方が有利なのではないかと。高感度だと、飽和するまでの時間が短いので、結果としてやや低感度の方が有利なのではないかと推測します。

いずれにしてもISO400でここまで写るというのは、高感度多数枚コンポで淡いものを得意にしていた私にとっては、衝撃です。なんか天文人生をやり直したい気持ちです。他に別な方法があったんではないかと考えてしまいます。



| | コメント (6)

2016年5月12日 (木)

【ガチ検証】天体写真実験室 ISO感度比較2回目

前回、ISO800とISO3200を比較しましたが、ほとんど差は見つけられませんでした。

そこで今回はISO400とISO6400で比較してみました。またもっと淡い対象を狙ってみました。

ということで昨晩は本栖湖で撮影でした。

データは
ISO6400  1分×64枚=64分
ISO400   16分×4枚=64分

画像はトリミングしてあります。なぜかというと、街灯や自販機の明かりがあるようなところで一部かぶってしまったためです。

さぁ、それでは結果です。まずは、ISO6400です。

16051213

1605122
次にISO400です。

1605123

1605124
明らかに差がでました。ISO400の方がきめが細かいです。また一番大きな差は赤い星雲の周りや暗黒星雲にからむ淡い分子雲が出てますが、ISO6400の方は出てません。何度かやりなおしたのですが、やはり出ませんでした。画像処理もISO400の方が楽でした。

この結果をもって即、低感度の方がいいとは言えませんが、たぶん、ある値を超えると急激に破たんするのだと思います。その値がどのへんか、ISO3200や1600でもこの対象を撮ってみないと何とも言えません。

| | コメント (2)

2016年5月10日 (火)

新鏡筒

SS-one AutoGuiderの予約販売ですが、おかげさまで1日で20数台のご注文を頂きました。ありがとうございます。まだまだ十分残っていますので、今後もよろしくお願いします。

さて、

こんなもんが届きました。やった。

1605101
BORG89EDです。

1605102
協栄産業でB級品が税別10万で売っていたので、思わず買ってしまいました。9cm級アポが10万とは安い。それに今では貴重な白鏡筒。

1605103
FSQ-85EDと比べってみました。FSQ-85EDに1.5倍テレコンも考えたのですが、何せ重いし、これはもともと経緯台開発用に購入したもの、そろそろ経緯台開発も本格化させたいので、別の鏡筒を探していたのです。

実は90FLに1.4倍テレコンが本命だったのですが、これが安かったのと、白鏡筒を確保しておきたかったのでこちらを買ってしまいました。とりあえず、これで撮ってみます。

SS-oneポタ赤にも余裕で搭載できます。なんと、ガイド鏡がなければ、SS-oneポタ赤の標準ウエイトでバランスできました。軽い。

1605104
これは、X-A1で使用する予定です。換算焦点距離は900mmになるので、大迫力の星雲星団を撮れます。

| | コメント (2)

2016年5月 9日 (月)

SS-one AutoGuider

SS-one AutoGuider予約受付を開始しました。

6月上旬発売です。

1台3役のスタンドアローンオートガイダー、ご購入はSS-oneショップで。

| | コメント (17)

2016年5月 8日 (日)

いよいよ明日

6月上旬入荷予定のSS-one AutoGuider 50台の予約購入をを明日(9日)夕方からできるようにします。ショップにてご購入ください。

50台あるので、たぶん、今回こそ全員ご購入できると思います。

| | コメント (2)

2016年5月 5日 (木)

【新連載】ガチ検証、天体写真実験室 初回

不定期の新連載スタートです。その名も、「ガチ検証 天体写真実験室」。

天体写真やってると、確固たる根拠があるわけではないが、何気なく、なんとなく決めてることがあります。たとえば、

●ISO感度はいくつがいいの?
●適正露出の範囲は?
●コンポジットで何枚撮れば、いいの?
●ダークは何枚撮ればいいの?

こういった疑問に、ガチで写真を撮って検証してみようという企画です。

ただ、こういった検証は今までにもありました。しかしながら、形式的な実験的なものが多く、いまいちピントきません。たとえば、ISO感度別のノイズに関しても、

天文誌などは新しいカメラが出ると必ず、感度別の写真が載っていて、ISO800、ISO1600、ISO3200。。。感度が上がれば、ノイズが増えるのはあたりまえで、これを見せられたって、じゃ、いくつで撮るのが最適なの? と思ってしまいます。

また、ノイズの比較もダーク画像だけの比較で終わってしまうのがほとんどです。ダーク減算やるのが前提なら、ダーク減算後の画像が重要であって、ダーク減算前の画像を見せられても、じゃ、どうなのって感じです。

そうではなく、実際に本気で、たとえばフォトコンに応募するつもりでちゃんと撮影して、ちゃんと画像処理して、それでどれだけ差が出るかが重要なのです。

たくさんコンポして、強調処理して初めて分かることもあります。

逆に、ノイズなど差があったとしても、A4またはA3プリントで差が出なければ、同一とみなしてもいいと思いますし、ダーク減算して除去できる程度の差なら、それを問題にしても意味ないでしょう。

ということで、実際に天体写真の作品を作る上での差がどれだけあるのか、それを検証するのが、この企画です。初回のテーマは、ずばり、

 「ISO感度はいくつで撮るのがいいの? 低感度? 高感度?」

デジカメのISO感度議論は昔からあり、なんとなく、決着がついたようなつかないような。私が今まで見たり聞いたりしてきた説は以下のようなものがありました。

1 低感度優位説
 とにかく低感度、長時間露出がいい。昔、はやった説です。今はあまり聞きません。デジカメが出始めのころは確かにノイズが多かったのでこのような説が出るのは当然と言えば当然です。
 低感度優位説の中でも特に低感度、ISO100で撮るのがいいという説が一時ありました。センサーの基本感度は決まっているのだから、それ以上の増感はカメラに任せるより、画像処理でやった方法がいいという根拠です。最近はISO100とか聞きません。これを主張していた人も、結局すぐにISO1600に戻していたので、効果のほどはなかったのかも知れません。

2 輝度基準説
 輝度が同じなら、画像の品質は同じというもの。たとえばある被写体をISO800、8分で撮ったとします、これと同じ輝度にするなら

ISO 1600なら4分
ISO 3200なら2分

これらはすべて、品質的に同じというもの。

一見、もっともらしい説ですが、これは高感度優位説に他なりません。同じなら、高感度で撮った方が、露出時間は短くすみますから、コンポ枚数を稼げます。したがって、できるだけ高感度で撮るべきです。私の経験的には、これはないと思います。

3 弱い不変原理
 トータルの露出時間が同じなら、品質は同じというもの、たとえば、

ISO800  8分×8枚=64分
ISO1600 4分×16枚=64分
ISO3200 2分×32枚=64分

 同じなら、なるべく高感度で撮った方が、失敗リスクは減らせます。コンポ枚数は増えますが。

 私は、これが本命と予想します。今回、これの実験をします。

4 強い不変原理
 弱い不変原理をさらに推し進めて、1枚あたりの露出時間が同じなら、ISO感度には関係ないというもの。もちろんトータルな露出時間が同じならISO感度に関係なく品質は同じ。

 これが正しいとすれば、ISO感度にはなんの意味もありません。ISO感度のダイヤルは単にレベル調整であり、プレビューをモニタに表示するときの調整ダイヤルでしかありません。

 これを言ったのは、ある某有名大御所の方ですが、最初聞いたとき、そんなことあるかと思いましたが、よくよく考えると否定する根拠もないですし、冷却CCDにはそもそもISO感度なんてありませんから、あながち間違っているともいえません。

検証

昨晩は良く晴れたので、湯沢に撮影に行ってきました。今回上記の3を検証します。3が正しいなら1、2は否定されますが、4は否定はできません。ただ、この企画、一回だけの検証では何かを断定するつもりはありません。条件を変え、複数回繰り返し、最終的な判断をしたいと思います。ですから、今回はあくまでもたった一度の検証結果です。

使った、機材はApo Sonar+EOS 6Dのツインシステムです。片方はISO800で、片方はISO3200で撮りました。

1605050
まったく同じ時間、同じ対象を撮るわけですから、これ以上の比較方法はありません。

さて、昨晩は湯沢についたときは雨が降り出すしまつでしたが、なんとか、30分だけ撮影ができました。ほんとは、3時間の予定でしたが。

ISO800は8分4枚
ISO3200は2分16枚です。

結果

まずは元画像です。ISO800がこれ
1605051
ISO3200がこれ、どちらもレベル調整で[80 - 160]に切りつめています。
1605052
輝度がISO800の方が高いです。色合いも同じように現像したのですが、異なっています。

次にフォトコンに応募するつもりで本気で画像処理した結果です。ISO800、
1605053ISO3200。
1605054
何かしらの違いがあるのは確かですが、ただ優劣をつけらるような違いではありません。

結果画像です。アップできるファイルサイズに限度があるので、解像度落としています。ISO800、
1605055

1605057
ISO3200、

1605056

1605058
プリントして比較してみましたが、諧調やノイズなど、何らかの違いは見つけられませんでした。

1605059
ISO800とISO3200では大した差はないようです。ISO400と、ISDO6400ならどうか? むしろ、差が出る限界のISO感度を知りたいですね。上限と下限はどこか?

あと、もっと淡い対象ならどうかも気になります。極限まで強調すれば差が出るか。

ISO感度の検証はまだまだ続きます。

| | コメント (12)

2016年5月 4日 (水)

SS-one AutoGuider ソフトウエアバージョンアップ中

さて、6月上旬にSS-one AutoGuiderの第3ロッド販売をアナウンスしましたが、それに合わせて、ソフトウェアのアップデート作業を急いでいます。

アップデート内容は以下の通り。

1 ガイド性能の向上
 なるべく振動を抑えて漸近的に収束するようなガイドアルゴリズムを検討中です。専門用語を出して申し訳ありませんが、具体的に言うと、P動作(比例成分)の割合を減らし、I動作(積分成分)の比重を高めようと考えています。これによりかなり安定するのではないかと見ています。

2 不具合の修正
 いくつか不具合を認識しています。
SS-oneオリジナルカメラで小さい星がガイド星として認識されない。
SS-oneポーラーで、地点登録で、4つの地点保存が効かない。
これらの不具合を修正予定です。

3 SS-one2軸コントローラとの連携
 特に、インターバルシャッターの設定がSS-one2軸コントローラでできれば、使いやすくなります。

4 フォーカスエイド
 フォーカスエイドはマニュアルフォーカスに限っては間に合いそうです。室内レベルの実験ではもうほとんど完成しています。フィールド試験をまつのみです。フォーカスエイドの紹介をちょっとします。

 SS-one AutoGuiderとデジカメをUSBケーブルでつなぎます。露出時間などはカメラ側で設定します。カメラ側では出力ファイルの設定をJPGまたはRAW+JPGにしておきます。

4.1 [Shutter]ボタンを押すと、画像の中心部分の星が認識されますので、この中からピント合わせに最適な星を選択します。

1605041
4.2 後は、[Shutter]ボタンを押していけば、次々と選択した星を拡大表示していきますので、ピントを少しずつ、ずらしながら、撮影していきます。この中から最適なピントを選びます。

1605042
1605043
1605044
1605045
4.3 拡大率や、選ぶ星の大きさの範囲は変更できます。

1605046
今現在、動作確認できたカメラは
EOS KissDX 5DMk2 6D
Nikon D3100 D300

EOSの場合は、USBで接続したまま、インターバル撮影可能にする予定です。この場合、撮影画像はSS-oneAutoGuider本体にダウンロードできますので、車の中から無線で画像を見ることができます。 ニコンはなぜかバルブ撮影できないです。

完成をお楽しみに。

| | コメント (20)

【続き】素人丸出し天体写真脱却、3つのポイント

前回、素人丸出し天体写真の3つの原因を書きました。

1 ピントが甘い
2 構図が悪い
3 周辺減光ほったらかし

今日は、ではどうすればいいか。その対策を紹介します。

ネットにアップしても恥ずかしくない写真に向けて。

1 ピントが甘い
 これは、∞マークやファインダーに頼ることなくライブビューでピントを合わせることだと思います。そして実写にて確認することだと思います。実写確認においては、拡大表示で見ることが大切です。まぁ、あたりまえの結論ですが。 あと、ピント位置は温度変化で変わりますので、撮影途中も何度か確認することも必要です。

 いわゆるバーティノフマスクは、ピント合わせのアシスト用に知られていますが、私は一度使ったのですが、あまりしっくりきませんでした。人によってはいいのかも知れません。

 それと、カメラレンズの場合は、絞ることも有効かも知れません。絞れば収差や周辺減光も減りますので。

 いずれにしても、優秀な光学系でピントがジャスト合ったときのあの星の美しさは、なんともいえないものがあります。ほんのちょっとずれただけで、すべてが台無しです。光学系に投資しただけの見返りを得るためにもピント合わせは念入りに。

2 構図が甘い
 まず、広角を除いて、自由雲台はやめることですね。自由雲台は百害あって一理なしです。広角でも使わない方が良いと思います。広角で、地平を水平にしたい場合などありますが、その場合は、レボルビング装置を使うのがいいです。構図合わせに限って言えば、ドイツ式+レボルビング装置が一番です。構図合わせしやすいだけでなく、バランス的にも優れているので絶対にお勧めです。

 実は、私も、天体写真を始めたばかりのころは、何の疑問もなく自由雲台を使っていました。そのため、構図合わせに四苦八苦し、それ以外のことがおろそかになっていました。

 また、自由雲台で構図合わせに四苦八苦すると、極軸だってずれるし、作品にも影響します。私は、自由雲台をやめたとたん、作品のレベルが間違えなくアップしました。

 あと、望遠鏡などの場合、カメラ回転装置がついていると思いますが、基本は、カメラを赤緯軸プレートに対して、水平または垂直にします。天体写真は、向きが安定感をもたらします。正しい角度になっていれば、それだけで安定感を持ちます。構図で損をするべきでありません。

 星雲写真などは、当然対象を中心にすると思いますが、望遠の場合はこれが意外と難しいです。
 明るい対象の場合はファインダーで確認できますが、暗い対象の場合は、実写にて真ん中きているか確認します。ずれている場合は赤道儀の微動装置で修正します。ポタ赤の場合は手動微動ができない場合もあるのでやっかいです。自由雲台の場合はロックすると構図がずれます。だからずれることを想定して合わせるなんてことします。こうまでして自由雲台を使う必要がどこにあるんでしょうか。

 星雲写真など望遠系の場合は、対象を中心にもってくる、これだけのことが実は非常に難しいのです。大きい赤道儀ほど楽です。小さい赤道儀ほど難しく、ポタ赤が一番難しいです。

 それでも対象が中心に来ない場合は、トリミングしましょう。

3 周辺減光対策
 天体写真を始めたが、雑誌のフォトコンに載ってるように星雲が奇麗に出ないと悩んでる方も多いのでしょう。
 それは周辺減光のせいです。そもそも周辺減光がなければ、撮った写真を現像して、レベル調整するだけで、まぁまぁ、それなりの写真になります。周辺減光があるとレベル調整すらできないのです。

 周辺減光をなくすには、フラットフレームを撮影して、フラット補正するのが一番です。これに勝る方法は他にありません。

 だから、本気で天体写真をやりたいなら、あるいはフォトコンで入選したいなら、どんなに閾が高くても習得するしかないです。

 ただ、天体写真を始めたばかりのころから、あまり下処理的なことに没頭するのもあまり楽しいものではなく、撮る楽しみに専念したいというのが本音だと思います。そこでここでは比較的に簡単にできる周辺減光対策を紹介します。

3.1 まずは周辺減光の少ない機材をえらぶ。
 実は、周辺減光対策で一番有効なのは、最初から周辺減光の少ない機材を選ぶことです。私は常にそうです。

 タカハシのイプシロンなどは、すごい中央集光です。フラット補正によほど自信がない限り手出しできません。

 最近は明るい光学系やレデューサーが多いのですが、明るいと周辺減光も大きいです。フラットナーやエクステンダーは、必ずしもではないですが、周辺減光が少なくなる傾向です。

 あたりまえですが、APS-Cよりフルサイズの方が周辺減光はおおきいです。

 カメラレンズの場合は絞って使いましょう。大口径レンズを絞って使うのが理想です。たとえば、300mmF4のレンズより300mmF2.8のレンズをF4に絞った方が、周辺減光は少ないです。絞ると、淡い星雲の写りが悪くなるのではないかと心配しますが、逆です。周辺減光が多いと強調処理できませんが、少ないとたくさん強調できますので、結果的に絞った方が淡い星雲は奇麗にでます。

 さて、次にフラットフレームによらない画像処理による周辺減光軽減方法です。方法はたくさんあります。いくつか紹介しますので、この中から自分にあった方法を一つ、あるいはいくつか組み合わせればいいでしょう。

●フラットエイド
 ライトフレーム(撮影画像)からフラットフレームを作るソフトがあるみたいです。私は使ったことありませんが。フラットエイドで検索すれば出てきます。使ったことないので、是非を論じられませんが、いちおう紹介しておきます。

●ステライメージの周辺減光補正

1605047
意外と使えます。ただ、ステライメージ買わないといけないですが。3万円ちょっとしますが、ステライメージはけっこういろいろ使えるので、買ってそんはないと思います。

●フォトショップのトーンカーブ

1605037_2
トーンカーブを使えば、周辺減光を抑えつつ、星雲強調ができます。ヒストグラムの山の左側のカーブを平らにし、右側のカーブを立てるのがコツです。

ただ、技巧的であること。フォトショップエレメンツなど安いソフトにトーンカーブがないこと、トーンカーブ単体で完全に補正できないことが欠点です。

ここであえて紹介したのは、このトーンカーブの曲げ方が、天体写真の基本中の基本だからです。

つまり、天体写真においてヒストグラムの山の左側はできるだけならす(切りたてる)、そして右側で強調するということです。この辺の詳しい説明は過去記事
http://honmaka.cocolog-nifty.com/blog/2010/08/8-f6eb.html

を参照してください。

●比較明合成
トーンカーブの使えない画像処理ソフトあるいはトーンカーブの苦手な場合に上記トーンカーブと同じ効果が得られるのが、比較明合成による画像処理です。

1 [レベル補正]でヒストグラムの山をだいたい中央にもってくる

1605049
2 [レイヤーを複製]でレイヤーをコピーして合成方法を比較明にする

16050410
3 そのコピー画像に対して、コントラストを上げた後に、明るさを調整する

16050411

4 元の画像に対しては、逆にコントラストを下げる。

16050413
5 比較明合成しない場合と比べて、これだけの差が出ます。

16050412
たんに、明るさ・コントラストによる強調だけでは、周辺減光も強調されてしまいますが、比較明と合成することにより周辺減光を抑えつつ強調することができます。

微調整が難しい処理方法ですが、ヒストグラムの山の左側はならし右側で強調するという天体写真の基本を体感できる処理なのであえて紹介しました。これ単独の方法というより、他の処理と組み合わせての方式だと思います。

●フォトショップの円形グラデーションツール

1 新規調整レイヤーの[明るさ・コントラスト]を作る

16050414
2 レイヤーの白い画面をクリックし①、グラデーションツール②をクリックし、円形グラデーション③を選択(フォトショのバージョンにより異なる)、画面の中央から周辺にドラッグすれば円形グラデーションができます。

16050415

3 次に明るさ・コントラストでレイヤーで明るさを低くすれば、中央部分が暗くなります。

16050416
これも、これ単独で周辺減光を補正できるものではなく、他の方法の補完と考えた方がいいでしょう。

●簡易フラットフレーム補正
 フラットフレームを撮影してのフラット補正ですが、その中でも一番簡単な方法です。上記で紹介したいずれの方法よりもはるかに良いです。

 ステライメージのフラット補正を利用します。またいずれ紹介したいと思います。RAP2を使う完璧なフラット補正にはおよびませんが、かなり効果はあります。

さて、いかがでしたか。ピント、構図、周辺減光。この3点に注意すれば、それなりに見栄えのいい天体写真になるはずです。

| | コメント (6)

2016年5月 3日 (火)

【余計なお世話?】素人丸出し天体写真脱却、3つのポイント

最近は、天体写真の閾が下がったおかげか、簡単に天体写真を始める人は増えたように思います。これはこれで非常に良いことですが、いっぽう、いかにも初心者が撮ったような素人丸出し天体写真をいっぱい拝見します。最初はしょうがないですね。だれでも最初はこうです。

そこで、今日は、ゴールデンウイーク中ということもあり、天体写真を撮りに行く人も多いので、ちょっとした気遣いでこのような素人丸出し写真から脱却できる簡単な3つのポイントを紹介します。余計なお世話かも知れませんが。。。

まず、素人丸出し天体写真を分析してみました。ポイントを3つ上げます。

その1 ピントが甘い。

1605031
天体写真を始めてやる人は、天体写真のピントのシビアさにあまり気付いていないように思います。カメラレンズの∞のマークで合わせるのはもっての他ですし、ファインダーによるピント合わせもNGです。

最近はカメラの解像度も上がっていますし、明るい光学系も多いので、よりシビアになってきています。

問題は、ピントの甘いことに気づいていないことです。ピントが甘いにも関わらず、このレンズはどうのこうの議論している例をよく見かけます。なぜ、気付いていないかというと、自分が使っている光学系のジャスピンの画像を見たことがないからだと思います。

特に明るい光学系を使ってる人は、一度同じ光学系を使っているベテランの人の天体写真を生プリントで見せてもらえば良いと思います。たいがいの人がびっくりするはずです。えっ、こんな奇麗に撮れんだぁと思うはずです。まぁピントだけでもないですが。

その2 構図が悪い

1605032
構図が悪い要因は2つあります。ひとつは中心をはずしているやつ。特に多いのがポタ赤に自由雲台使ってる場合です。自由雲台は構図合わせにくいです。

もうひとつの要因は、写真の縦横が、赤経線、赤緯線に合っていないパターン。これは普通に赤道儀に載せて撮っていれば何もしなくても合うのですが、やはり自由雲台を使うとおかしくなります。

どちらも、必ず守らなければならない決まりはないですが、我々は、このような決まりに従った写真に慣れているので、やはりずれていると違和感を感じます。

100歩譲って、構図外しに何らかの意図があったとしても、それはうまい天体写真だから、「この見せ方は斬新」と思えるのであって、へたくそな写真の場合、さらにへたくそに見えます。ですから、どうせへたくそなら、せめて構図くらいちゃんとしましょう。

あと、最近は、星景写真を撮る人が多くなったのですが、もともと天体に興味なかった人の場合、星座を意識していない場合があります。有名風景写真家さんでも「ここで切るかぁ~」みたいな写真を見ます。少しは星座の勉強もしてほしいです。

その3 画像処理で周辺減光を意識しないで、「明るさ、コントラスト」だけで強調している写真。

1605033
天体写真は一般写真と比べて、非常な強調処理を強いられます。星雲写真の場合はなおさらです。ここで強調処理の大敵となるのが、周辺減光です。この周辺減光になんら対策をとらないで、ただ、画像処理ソフトの「明るさ。コントラスト」コマンドだけで強調すると、下図のような悲惨な天体写真になります。

1605034

また、このような中央集光状態を避けるため、背景を極短に暗くしている例も見かけます。これも悲惨な天体写真です。

1605035
周辺減光の影響をなくすには、フラットフレームを撮影してフラット処理をするのが一番ですが、閾が高いのも事実で、フラット処理によらなくてもちょっとした気遣いで、格段によくなる方法もあります。

では、どうすれば良くなるか、簡単にできるポイントを明日、紹介します。

| | コメント (2)

2016年5月 2日 (月)

久々の撮影&スペースボーイSS-one化

昨晩は良く晴れましたね。

久々に、伊豆遠征してきました。今日は2台体制。

SS-oneポタ赤+Rubinar1000mm+EOD6D
SS-one Mini+SharpStar60ED+X-A1

コンディションは最悪でしたね。晴れてるのか、雲があるのは分からないような空。天の川はまったく分からず。昇ってくる月が霞んでいる。

おまけに風が強く、SS-one Miniはガイドが安定しません。風が強い時はminiでの長焦点は厳しいです。

さて、そんな中、乏しい釣果です。

1605021

1605022

データはどちらも、

SharpStar60ED+BORG0.85レデューサー+FujiX-A1
ISO3200 5分1枚
SS-one Mini + GSOガイドファインダー+ASI120MM+SS-oneAutoGuider

コンポなし、ダークなし、フラットなし、現像なしのなしなしJPEG一発勝負です。

一方、Rubinarの方は1時間以上、温度順応させての撮影。M8を狙ってみました。

1605023
う~ん、またまたピンボケ。難しい。でも、ジャスピンでもこんなもんだろうな。シャープな500mmくらいの光学系をトリミングした方がよさそうだ。長焦点は作戦変更だな。

スペースボーイのSS-one化の依頼を受けました。このスペースボーイ、大きさ的には、スカイキャンサーとP2の中間くらいで、ポタ赤としてはちょうどいいですね。V-1と同じ感じです。形が独特ですが、電子極望付けるには、うってつけの形をしています。

1604261
フィールドテストの結果、問題ありませんでしたので発送します。

| | コメント (2)

« 2016年4月 | トップページ | 2016年6月 »