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2016年5月 4日 (水)

SS-one AutoGuider ソフトウエアバージョンアップ中

さて、6月上旬にSS-one AutoGuiderの第3ロッド販売をアナウンスしましたが、それに合わせて、ソフトウェアのアップデート作業を急いでいます。

アップデート内容は以下の通り。

1 ガイド性能の向上
 なるべく振動を抑えて漸近的に収束するようなガイドアルゴリズムを検討中です。専門用語を出して申し訳ありませんが、具体的に言うと、P動作(比例成分)の割合を減らし、I動作(積分成分)の比重を高めようと考えています。これによりかなり安定するのではないかと見ています。

2 不具合の修正
 いくつか不具合を認識しています。
SS-oneオリジナルカメラで小さい星がガイド星として認識されない。
SS-oneポーラーで、地点登録で、4つの地点保存が効かない。
これらの不具合を修正予定です。

3 SS-one2軸コントローラとの連携
 特に、インターバルシャッターの設定がSS-one2軸コントローラでできれば、使いやすくなります。

4 フォーカスエイド
 フォーカスエイドはマニュアルフォーカスに限っては間に合いそうです。室内レベルの実験ではもうほとんど完成しています。フィールド試験をまつのみです。フォーカスエイドの紹介をちょっとします。

 SS-one AutoGuiderとデジカメをUSBケーブルでつなぎます。露出時間などはカメラ側で設定します。カメラ側では出力ファイルの設定をJPGまたはRAW+JPGにしておきます。

4.1 [Shutter]ボタンを押すと、画像の中心部分の星が認識されますので、この中からピント合わせに最適な星を選択します。

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4.2 後は、[Shutter]ボタンを押していけば、次々と選択した星を拡大表示していきますので、ピントを少しずつ、ずらしながら、撮影していきます。この中から最適なピントを選びます。

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4.3 拡大率や、選ぶ星の大きさの範囲は変更できます。

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今現在、動作確認できたカメラは
EOS KissDX 5DMk2 6D
Nikon D3100 D300

EOSの場合は、USBで接続したまま、インターバル撮影可能にする予定です。この場合、撮影画像はSS-oneAutoGuider本体にダウンロードできますので、車の中から無線で画像を見ることができます。 ニコンはなぜかバルブ撮影できないです。

完成をお楽しみに。

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コメント

USB接続で撮影できるアップデートの予定があるんですか。
libgphoto2でやってみようと思っていましたが待ってた方が早そうですね。
いくつかお願いがあります。
ISO感度設定できるようにしてください。
試し撮り機能があると助かります。
構図を確認するのにISO感度を最大にして5秒程度撮影しています。
この試し撮り用の設定も登録できるとうれしいです。
完全にPC要らなくなりそうです。

投稿: Bergamot | 2016年5月 4日 (水) 14時56分

Bergamotさん、

試し撮り機能は、USB接続でインターバル撮影できますので、それで試し撮りができます。
ISO感度はカメラ側で設定できるのでいいでしょ。

投稿: ほんまか | 2016年5月 4日 (水) 17時10分

無線接続にするとカメラ触るのはISO感度だけなんですよ。
ま、これ以上横着しちゃだめですよね。

投稿: Bergamot | 2016年5月 4日 (水) 17時53分

ほんまかさん、こんばんは。

ドリフト極軸合わせ支援機能の実装予定はありますでしょうか。
SS-one AutoGuiderとポーラー2を購入していますが、
南側しか開けていないベランダ等で北極星が見えない場所もありますので、
ドリフト極軸合わせができるとかなり便利に使えると思います。

パソコン+PHD2もやってみましたが、SS-one AutoGuiderの
コンパクトさと便利さを経験するとパソコンは使いたくないです。

投稿: minoji | 2016年5月 7日 (土) 00時19分

minojiさん、こんばんは。
私はドリフト合わせやったことないので、良く分からないもで逆に教えてほしいです。
何が、どうなればありがたいですかね。

投稿: ほんまか | 2016年5月 7日 (土) 00時28分

ほんまかさん。
ドリフト合わせはWebで参考にしながらやっています。
PHD2を使わず写真を撮りまくって気合の手動調整だけで
1分程度は点で写すことができましたが、
とにかくどの方向にどの程度雲台を微動させるかを探るのに
時間がかかります。

AutoGuiderを使えばRA、Decがずれているかリアルタイムで
グラフに表示されるので、雲台を少しずつ微動させがなら
ずれがなくなるように調整できます。
リアルタイムでズレがわかる、修正が反映されるのがとても楽です。

ドリフト合わせの仕組みを正しく理解していないかもしれませんが、
下記の機能があれば良い気がします。
1.キャリブレーションをする
2.ガイド開始するが修正信号は出さない
3.ガイドのズレをRA、Decごとにグラフ表示

欲を言えば、オートガイドがないポラリエとかでも
ドリフト合わせができるといいなと思います。
キャリブレーションができないので、カメラの向きを
指定した方向に必ず固定する前提ならできそうな気がします。


投稿: minoji | 2016年5月 7日 (土) 02時22分

minojiさん、ありがとうございます。

要はガイド信号出さないガイドすればいいのですね。
それだけでいいんですか。

今現在の仕様でもやろうと思えばできますね。

1 キャリブ後、ガイドケーブルを外す。
2 RA.DECともsenceの値を0.0にする。

これが、ワンクリックでできれば良いということでしょうか。
簡単ですが、問題はボタンをどこに割り当てればよいかだけですね。小さい画面なので、もうボタンを割り当てる領域がないんです。

投稿: ほんまか | 2016年5月 7日 (土) 11時03分

ほんまかさん。お返事ありがとうございます。

なるほど。ガイドケーブルを外すやり方もありますね。
確かに「RA.DECともsenceの値を0.0にする」ワンクリックボタンがあれば理想です。
ガイド画面上にボタンがなくても「Parameter」メニュー画面にドリフトStart/Stopボダン(押すとsenceの値を0.0 or 元に戻す)を配置するのはどうでしょうか。

PHD2だと片方ずつ止めることで、修正中のグラフが見やすくしているようですが、とりあえずいらないと思います。

あとあると便利な機能で、グラフ線が画面上からはみ出た場合分からなくなるので、上下のどちら側にあるか表示する矢印(↑↓)と、グラフがどちらの方向に向かっているかの矢印(↑↓→)が表示されると分かりやすいです。
PHD2ではトレンドラインで表していますが、矢印とトレンドラインのどちらか実装が簡単かはわかりませんので、アイディアとして出してみました。

投稿: minoji | 2016年5月 7日 (土) 13時45分

minojiさん、
ボタンはどうにか配置してみます。

グラフ線が、画面からはみ出しそうになったら、
ガイドポイントずらして、はみ出さないようにします。

投稿: ほんまか | 2016年5月 7日 (土) 15時06分

ドリフトアライメント

ケーブル外しで試してみます。
しかし、天気が安定しませんね
折角の月明かりがないこのタイミングでまた曇りや雨模様に。

※ 拾ったMead 25cm(f:2500mm)でオフアキシス使わないでどこまでガイド出来るかチャレンジ開始です。

投稿: koukiatu | 2016年5月 7日 (土) 20時32分

ほんまかさん。

ケーブルを抜いてドリフト合わせを実験してみました。
結果として下記方法でうまく出来たと思います。(薄曇りの状態で試したので、ガイドが途中何回も止まってしまいましたが。)

1.キャリブする
2.ケーブル抜く
3.天の赤道付近の星を導入し、ガイド開始
4.赤緯のグラフを見てずれる方向を確認し、ガイド停止
5.東西方向を調整後、ガイド開始。
6.4,5を繰り返し、赤緯のグラフが中心付近で水平になるようにする
7.東or西の高さ30度付近の星を導入し、ガイド開始
8,赤緯のグラフを見てずれる方向を確認し、ガイド停止
9.高度方向を調整後、ガイド開始。
10.8,9を繰り返し、赤緯のグラフが中心付近で水平になるようにする

実験した中で要望がいくつか出てきました。
1.ガイド画面のグラフエリアでRA、Decの文字の色を線と同じ色にして欲しいです(緑と赤のどちらが赤緯かわからなくなる)
2.暗い中でケーブルの抜き差しはやはり面倒だし、ケーブルを踏んでしまうので、画面からsenceの値を0.0にする機能は欲しいです
3.ガイドを停止せずに微動調整をすると、ガイド星がすぐ外れてしまいますが、追従を粘ってくれるならガイドを止めずに調整できそう
4.ガイド画面の右上あたりに現在時刻が表示されると嬉しいです

あと、ポラリエの様なオートガイドがない場合は手動キャリブレーションは可能でしょうか。マニュアルを読み返すと手動でできそうな気がします。試せばよいですが曇ってしまいました。


投稿: minoji | 2016年5月 8日 (日) 03時17分

koukiatuさん、
いま現在はケーブル外しか対応できませんが、
ドリフト支援は対応する予定です。

投稿: ほんまか | 2016年5月 8日 (日) 14時03分

minojiさん、ご報告ありがとうございます。

ご要望ですが、
1は何か考えます。
2はどこかにボタンを付けることを検討中です。
3は2ピクセルか3ピクセルずれたら、原点再調整しますので、ゆっくり動かすなら追従すると思います。
4は、ドリフト法で時間は重要ですか? 出すのはできますが、画面がごちゃごちゃするのが嫌なので、よほど必要性がない限り出さない予定です。

投稿: ほんまか | 2016年5月 8日 (日) 14時10分

昨夜は星が見えずドリフトアライメントのテストが出来ませんでした。


minoji さん

PHD2 では方位角と高度角を別々に調整するために一方の制御を停止してドリフト量をプロットさせます。
これは慣れの問題だとは思いますがガイドグラフに両軸の移動量が表示されていてもライン(色)を間違えなければ混乱無く出来ますか。

ほんまか さんの方で余裕があるのなら方軸ずつ停止出来る様になると馴染みやすいと思うのですが如何でしょうか。

投稿: koukiatu | 2016年5月 8日 (日) 18時57分

フォーカスエイドへの対応は、便利そうですね。
PCが必要だった作業が、SS-oneオートガイダーで可能になりますから。

ニコンのカメラでバルブ撮影できない件は、カメラが古いモデルなのが原因だろうと思います。
ここ2~3年の機種なら可能なはずですが、D7000/5100などの世代までは、USBからの制御でバルブ撮影できませんでした。

投稿: 沼尻 | 2016年5月 8日 (日) 20時13分

koukiatuさん、
私としては、RA、DEC別個に操作できるようにする予定です。
問題はボタンをどこに配置するかだけなんです。
ボタンの反応が遅いので、あまり階層を深くしたくないし。

投稿: ほんまか | 2016年5月 8日 (日) 21時27分

沼尻さん、
情報ありがとうございます。
最近のカメラはできるのですね。
ただ、ニコンのカメラのバルブのコマンドが分からないのですよ。まぁ、これは調べるしかないのですが。

投稿: ほんまか | 2016年5月 8日 (日) 21時29分

koukiatuさん

PHD2ではDECのみガイドを停止して、RAはオートガイドしたままなので、両方の線が表示されてもRAの線は中心付近で安定しDECの線のみずれていきます。(方位、高度調整とも同じです)
今回はケーブルを抜いたので両方の線がずれて見づらいですが、RAがガイドされれは気にならないと思います。


ほんまかさん

ドリフトモードの場合、DECのみsenceの値を0.0にする機能で良いかと思います。
現在時刻の表示ですが、ドリフト合わせ時にどのくらいの時間安定したかの目安を知りたいだけです。時間をかけすぎてもきりがないので、何分安定したら許容範囲かわかれば毎回合わせるとき楽になります。
ポーラーの画面で表示されていたのであったらいいなと思いました。


投稿: minoji | 2016年5月 8日 (日) 22時59分

一つ、これはそう難しいことではないと思うので、是非実装をお願いしたい機能があります。
オートガイド開始時にガイド星は自動選択されていると思いますが、ガイド星をロストして一定時間(露出10回分とか)経ったとき、自動的に画面内からガイド星を再検出するようにしていただけませんか?

PHD2には私が理解している限りこの機能が無く、一度ロストして、その間にガイド星が大きくズレてしまう以降ノータッチガイドになってしまいます。
g-log さんのDEF-Guider には「ロストしたらガイド星再検索」の機能があり、薄雲の通過等があっても安心して朝まで取りっぱなしさせることができ、重宝しています。

投稿: HUQ | 2016年5月15日 (日) 00時23分

HUQさん、
ガイド星をロスした時の対応はまだ何も考えておらず、
これから対応する予定です。
再検出も当然、候補の一つとして検討します。

投稿: ほんまか | 2016年5月15日 (日) 18時09分

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