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2016年6月14日 (火)

発送完了

SS-one AutoGuiderの予約注文分。本日までにすべて発送しました。

SS-one AutoGuiderですが、まだ在庫20台くらいあり即納です。ただ、SS-oneポーラー2のカメラは在庫がなく、しばらくお待ちいただきます。本体とオートガイダー関連は大丈夫です。

出荷作業が一段落したので、「天文マイコン道」の方、更新しました。

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2016年6月12日 (日)

「エムゲン要らず」テスト撮影

ディザリングに対応したインターバルタイマーシャッター。ユーザのご要求に応じて作ったものです。その名も「エムゲン要らず」

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機能としては、
1 撮影枚数、露出時間、インターバル時間が秒単位で設定可能
2 ディザリングパターンは、1軸東進、1軸西進、1軸往復、2軸螺旋
3 ディザリングステップ、バックラッシュ補正設定可能
4 6パターンのプリセット登録
5 直接シャッターを制御できるダイレクトシャッターボタン

インターバルタイマーシャッターとしても高機能です。

さて、やっと、テスト撮影できるほど余裕が出てきました。ということで伊豆にGO。

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久々の広角レンズ+SS-one Miniです。レンズはEF17-40mmF4L。

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動作の様子です。

まずは、広角端で天の川を撮ってみました。

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EOS 6D ISO1600 EF17-40mmF4L->F4.5 3min×11枚
SS-one Miniノータッチ

明るいですね。伊豆といっても奥の方ではなく、内陸側なので、光害がものすごいですね。

ディザリングのようすです。これは1軸往復のパターンです。

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次に、テレ端で天の川中心部分をクローズアップ。

1606126EOS 6D ISO1600 EF17-40mmF4L->40mmF4解放 4min×8枚
SS-one Miniノータッチ

このレンズ、Lレンズですが安物なので、解放だと上の方が流れます。作品としては、トリミングした方が良いですね。

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トリミングしました。ひきしまりましたね。

ディザリングの様子です。これは2軸螺旋のパターン。

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ガイドはしていないのでちょっと不規則なパターンですが、ディザの目的は達していますね。

高くなった夏の大三角も撮りました。

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EOS 6D ISO1600 EF17-40mmF4L->40mmF4解放 4min×4枚
SS-one Miniノータッチ

予定の撮影を終えて、時間が余ったので、SharpStar60EDに乗り換えて「サドル付近」を狙ってみました。

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オートガイドは絶好調。ほぼ直線。まったくブレなし。SS-one AutoGuiderはSS-one Miniとの相性も良いです。当たり前ですが。

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結果。

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EOS 6D ISO1600 SharpStar60ED+Borg0.85レデューサー 5min×4枚
SS-one Mini + SS-oneAutoGuider

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ここで初心者向け画像処理ワンポイントアドバイスです。

天の川の撮りごろの季節ですが、改造デジカメで天の川を撮ると、多少赤カブリします。
こんな感じ。

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これはこれで良いのですが、ちょっと赤を弱めてみます。
こんなマスクを作り、

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トーンカーブで赤のハイライト側を弱めます。

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赤を抑えると、透明感が生まれますね。あまりやりすぎると、G遊びとか、B遊びと怒られます。

先ほどの大三角ですが、無修正だとこんな感じ。赤が強いと力強さは感じます。マスクを作らなくても補正はできます。

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単純にトーンカーブの赤でハイライト側を弱めるだけ。

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これだけで、こんな透明感が生まれます。こっちの方がベテランぽいでしょ。

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おしまい。

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2016年6月 6日 (月)

SS-one AutoGuider 出荷開始 アップデート

●お待たせしました。明日からSS-one AutoGuiderの出荷を開始します。2週間以内に全員に発送したいと思います。ほんとは梅雨入り前に発送したかったのですが、梅雨が早すぎ。

取扱説明書はここにあります。

http://ss-one.net/doc/SSoneAutoGuider.pdf

●SS-one AutoGuiderのソフトウェアをアップデートしました。

アップデートファイルはこちらです。(7Gバイトあります。ダウンロードにけっこう時間がかかります。)

http://prt.nu/0/ssoneag110

差分アップデートは今回対応できませんでした。大変申し訳ございません。アップデートすると設定値が初期化されます。どこかにメモっておいてください。

変更点後述します。

●アップデート方法

1 まず、下記ページより「Win32 Diskk Imager」をダウンロードしてください。
https://osdn.jp/projects/sfnet_win32diskimager/

2 本体裏からマイクロSDカードを抜き取り、パソコンのSDカードリーダーに差し込みます。

3 そのまま上書きしてもよいのですが、前のバージョンを残したいなら、一度読み込みを行います。その前に読み込むファイルを作成します。

4 Windowsフォルダ上で「新規作成」⇒「テキスト ドキュメント」を作成します。名前はなんでも良いですが、拡張子は.imgにします。

5 Win32 Disk Imagerを起動し、[image file]を今、作成したファイルにします。

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6 マイクロSDカードのドライブ名を確認したのち、Readボタンクリックで読み込みが行われます。

7 これで前のバージョンの保存ができました。次に、新しいバージョンを書き込みます。アップデートファイルをダウンロードしておいてください。

8 ファイルをダウンロードしたら、Win32 Disk Imagerで、このファイルを指定し、今度はWriteボタンをクリックし、書き込みします。

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9 SDカードを本体に戻し完了です。なお、設定値は保存されません。

アップデートの内容

1 オートガイダーで感度の自動調整機能を新設。
2 オートガイダーで移動平均を高機能化
3 不具合の修正。(SS-oneで感度×閾値が小さい場合暴れる現象)
4 Focus Aidを新設

アップデートできなかった内容
1 デジカメをUSBケーブルで接続したままインターバル撮影。
2 SS-oneコントローラのプログラム撮影との連携

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【ガチ検証】天体写真実験室 適正露出って その4

梅雨入りしました。もうしばらく星は見られないだろうと思っていましたが、しょっぱなから晴れました。昨晩は水上に。とってもさっぱりした夜で天の川が奇麗に見えました。

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ゾナー2本セットです。

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SS-one AutoGuiderは絶好調。ガイドグラフはほぼ直線です。この恩恵を受けられるのはSS-oneだけです。ST-4の場合は、もうちょっと揺れる。あとガイド鏡の焦点距離は100mm以下がいいです。長くしても、結局それに比例して振れ幅が大きくなるだけで、あまり恩恵はありません。

さて、最初に白鳥が低いうちにカブリアシスト効果の検証をしてみました。

これは、白鳥がまだ低いうちに撮影したものです。ISO200の4分です。

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こちらは、高度が高くなって撮影したもの。

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ヒストグラムの山の位置はあまり変わりません。もっとカブると思ったのですが、これじゃ検証できません。

いちおう、16枚コンポして画像処理をしてみました。

低い位置
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高い位置
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変わりませんね。カブリアシスト効果確認できず。

さて、前回の検証で、ISO200の4分は、ISO1600の4分にだいぶ劣ることが分かりました。1/8の露出アンダーです。では逆にISO200が、ISO1600の4分に並ぶには、何分露出すれば良いか検証してみました。

これで何が分かるかと言うと、

1 高感度設定が、低感度の露出アンダーの画像より優れているなら、高感度には単にコンポやレベル調整による強調以上の何か優れた性質があることが分かります。つまり強い不変原理の否定です。

2 また低感度が適正露出以下で高感度と並ぶなら、適正露出下では高感度より低感度の方が優れていると言えます。

それでは結果を見てみます。

画像処理は前回同様、レベル調整と、星雲マスク+レベル調整だけのシンプルな画像処理です。

まず基準となるISO1600-4分-16枚の画像です。

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次にISO200-4分-16枚です。1/8の露出アンダーです。先ほどの画像です。諧調とか全然及びません。
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次にISO200-8分-8枚です。1/4の露出アンダーです。だいぶ滑らかになったがまだ及びません。
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次にISO200-16分-4枚です。1/2の露出アンダーです。ここで並びました。ほぼ同等です。
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ISO200は1/2露出アンダーで並びますので、適正露出なら、まず間違いなくISO1600を越すと思います。ただ、それほど変わりないとも予想されるし、32分の露出時間は現実的ではありません。そう考えるとISO200は下げすぎで、低くてもISO400くらいにしておいた方がいいと思います。

逆に考えればISO1600が非常に優秀ともいえます。ISO200の16分と比べれば、光子の数は1/4しかないのに電気的な増幅によって挽回しています。ノイズ感も少ないです。デジカメの高感度が単なる画像処理上の増幅以上のものをもっていることが分かります。

結局、どっちがいいんだ。と突っ込まれそうな結果ですが、最近のデジカメは許容範囲が広いなって印象です。ISO200のたった4分でもそれなりに作品になるし、ISO6400でもノイズとか少ないし。

さて、最後にいつものように検証で使った画像をすべてコンポしました。

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2016年6月 3日 (金)

【ガチ検証】天体写真実験室 適正露出って その3

前回、検証写真がもうひと組あると言いましたが、これはあまりにもカブリがひどく、カブリ除去の段階で元画像の情報が乱されてしまったので掲載を見送りました。ただ、ちょっと気になることがあるので掲載します。

この日は、うす雲がはっていて、それに光害が反射して明るい空でした。

ISO1600 4分×16枚

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ISO400 4分×16枚
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はくちょう座の写真と同様にISO1600の方が良いように思えます。

注目すべきは、ISO400のわずか4分でも、ちゃんと分子雲が写っていることです。ISO6400ではまったく写らなかったものです。淡いもの撮るとるからと言って、いつもより感度を上げるのは完全に間違えです。

それと前回もそうですが、気になることがあります。カブリがひどい方が分子雲の写りが良く、諧調も豊かなような気がします。気のせいかも知れませんが。特に赤い星雲ではなく、G成分のある星雲とかの方がのりがいいというか。この写真でも下の方がそうとうカブっているのですが、下の方が写りが良いです。

カブリがあった方が全体の輝度レベルが上がるからでしょうか? 前回、はくちょう座の写真でISO1600の方が良かったのは、露出うんぬんより、単にヒストグラムの山が右によっていたためでしょうか。

カブリアシスト仮説も、ちゃんと検証してみる必要がありそうです。はくちょう座などはかっこうのターゲットです。まだ低いうちに撮ったものと、天頂付近で比べられます。ただ赤い星雲しかないので、赤い光の方が有効なのですが。赤い光でプレ露光とか、どうなんでしょうか。 たんに私の気のせいかもしれませんが。

いずれにしてもデジカメってまだまだ分かんないことがいっぱいあります。今後さらに検証を進めていきたいと思います。






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2016年6月 2日 (木)

【ガチ検証】天体写真実験室 適正露出って その2

撮ってきました。結果はいかに。

今回試したのは、次の2パターン

1 ISO1600 4分×16枚 適正露出
2 ISO200 4分×16枚 露出アンダー

まずは、ISO1600の1枚画像です。

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次にISO200の1枚画像、露出アンダーで真っ暗です。こんなんで大丈夫なの?と心配になります。

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画像処理ですが、今回は厳密にするため、次のようにしました。

1 再現性の低いトーンカーブはさけ、レベル調整のみ
2 赤い星雲のマスクを作成し、レベル調整で強調

この2点のみシンプルな画像処理にしました。ISO1600の画像処理。

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次にIS200の画像処理。

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完成画像です。ISO1600。

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次にISO200。

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明らかにISO1600の方が良いです。諧調が豊富で滑らかです。ISO200の方はコントラストが高く粗い感じ。

この結果を見る限り、低感度で露出アンダーで撮るよりは高感度にした方がよさそうです。高感度にも意義があるということでしょうか。

ただ、これだけ低感度でこれだけ露出アンダーなのに、これしか差がないのも事実です。たぶん、比べなきゃ分かんないかもしれません。8倍も低いんですよ。露出8倍とまで行かなくても、あと2倍伸ばせば逆転できるかもしれません。(その時はコンポ枚数半分にする)ほんとは低感度で、じっくり露出かけるのが良いのかもしれませんが、露出時間を短くしたいのも事実で、その時、高感度も有効なのは確かなようです。

実は、もう一枚、前回と同じ対象を撮り比べてきたのですが、あまりにカブリがひどく、とても厳密な比較ができそうもないので、掲載は見送ります。

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