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2016年9月17日 (土)

タカハシポタ赤にSS-one

タカハシのPM-SP赤道儀にSS-one1軸コントローラを使えるようにしたいという依頼を受けましたので対応しました。

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コネクタの交換、およびプログラムの書き換えを行いました。

なんでわざわざ、SS-one1軸コントローラを? と思いましたが、純正コントローラだとST4ガイドポートに対応していないとのこと。なるほど。

こちらは、SS-oneドイツ式ユニットを取り付けたところ。なんか妙にマッチしていて、にやけます。(PM-SPに付けるには特別な穴あけが必要です)

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純正モーターだとトルクが足りませんが、モーターを取り変えれば、自動導入も可能です。

こちらは、PM-1版。

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これは、純正のドイツ式プレートを利用。

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電子極軸望遠鏡使いたいならSS-oneのドイツ式ユニット。オリジナルの光学極望を使いたいなら、純正のプレートですね。

SS-oneのシステムは、1軸でも2軸でも汎用性が高いので、パルスモーターを使った赤道儀なら、ほぼすべての赤道儀に対応できます。自分の赤道儀では、オートガイドできないとか、自動導入できないと悩んでいる方は一度、ご相談ください。

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2016年9月15日 (木)

情報求む!

SS-one AutoGuiderのユーザからの不具合報告ですが、こちらで現象を再現できず、困っております。

不具合内容
1軸オートガイドモードで、アプリ起動後の最初の一回はキャリブレーションがうまく行く。
しかし、2回目以降の再キャリブレーションでは、星が動かず、キャリブレーションが永遠にとまった状態になって進まない。
アプリを再起動すれば、また最初の一回のみうまくいく。

その他
ST4ポートによるオートガイド(SS-oneガイドでも同様かは不明)
2軸オートガイドモードでは問題ない。
1軸オートガイドモードなので、DECの感度をOFFにしてある。
バージョンは1.10 その前のバージョンでは正常だった。

1軸オートガイドモードで使っている方、同様な症状がある場合は教えてください。また、正常に動く場合でも条件など教えて頂ければありがたいです。正常と異常の違いが分かればそこから原因がつかめるかも知れないからです。

よろしくお願いします。

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2016年9月11日 (日)

フォーカスエイドもバージョンアップ

今回のバージョンアップの最大の目玉は、なんといっても

星図マッチング電子ファインダー
自動導入(SS-oneコントローラのみ LX200コマンド対応)

の追加ですが、既存アプリのバージョンアップしています。その中で一番大きな変更を加えたのがフォーカスエイドです。要点は、

●抽出エリアを選択できるようになりました。

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●星の選択も1星または2星、または周辺の4星を選べます。

 

特に周辺4星を選択すれば、ピント合わせだけでなく、スケアリングの調整や確認にも使えます。

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●また、星がずれた場合は位置を再修正する機能も追加しました。

 

フォーカスエイド以外のバージョンアップとしては。

●オートガイダーで、ガイド星選択時間の延長。
●オートガイダーでSS-oneコントローラのプログラム撮影との連携(ディザーは未対応)
●設定情報の保存、復元、および差分バージョンアップができるようになりました。
(今回のバージョンアップに関しては手動で設定を保存し、バージョンアップ後に、復元する方法を説明します)

 

こんなとこです。

次に月が細くなるまでにはリリースできるように頑張ります。

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2016年9月 5日 (月)

天文用CMOSカメラをデジカメのように簡単に扱うアプリ

天文用CMOSカメラが出揃ってきました。(非冷却もあるので冷却CMOSとはあえて言わない)

私も非常に興味をもっています。というのは、いずれはナローバンドをやってみたいからです。ナローバンドなら多少の光害地でもなんとかなりそうだし。ただ、冷却CCDはまだ高いし。ほんとうはモノクロのデジカメがあればいいのだけど。それも無理そう。

ところが、最近は天文用のCMOS、特にフォーサーズサイズが割と安く出てきました。

そこで注目していたのですが、天文用CMOSカメラはパソコンを使うのがネックでした。なにしろ、SS-one AutoGuiderのようにパソコンレスを推進してきたものとしては、ここでパソコンに逆戻りするわけにはいきません。

ということで、SS-one AutoGuiderのハードを使い、ASIシリーズのCMOSカメラを簡単にまるでデジカメのように扱えるソフトを開発しています。

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これがオープニング画面です。

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下の方のメニューに注目、
Shootは普通にシャッターボタンです。ライブビューボタンにPlay(再生)、メニュー、Info(情報表示)などデジカメでおなじみのボタンを並べました。

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これは、ライブビュー画面、天井を写しています。今、拡大表示になっていますが、右下にエリアポジションが表示されるのもデジカメと同じです。

さらに、天文用ということで、デジカメ以上に扱い易くなっています。

インターバル撮影はもちろん、フォーカスエイド内蔵。高倍率拡大表示、ダーク、フラット撮影および自動ダーク減算、フラット補正。自動コンポジットなど。

特に、ダークやフラットがこの一台で完結してできますので、専用のソフトを買う必要もありません。これはかなり天体写真の敷居を下げるのではないでしょうか。

また、露出中に再生画像を見られるもデジカメにはない魅力です。(パソコンにつなげばできますが)もちろん、スマフォからも見られます。

ということで、デジカメ以上に簡単に天体写真が撮れるということで、さらには、非冷却ならこんなにコンパクトです。

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いちおう、仕様としては、

●ASIカメラ全対応 モノクロ、カラー、冷却、非冷却。
●画像の保存は、USBメモリ。保存形式は、DNG、Fits、tiff、JPGなど。
●冷却温度設定可能。

ただですね。一つ残念なのが、オートガイダーとは、たぶん一緒には無理そうです。まだやっていませんが。

ソフトの負荷もそうですし、二つのカメラとUSBメモリ、さらにはWiFiを接続してとなるとハード的にもきつそうです。とういことで、SS-one AutoGuiderとは別の製品として販売する予定です。ごめんなさい。

完成をお楽しみに。

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2016年9月 2日 (金)

遠征の成果

火曜夜は湯沢に遠征してきました。

この晩は、台風一過で空気が澄んでいたためか、降るような星空、まるで写真のような天の川を堪能することができました。

湯沢はたまにあるんですよね。このようなミラクルな夜空が。でも、こうゆう時に限って広角レンズ持っていかなかったんだよな。

さて、肝心の釣果ですが、たくさん撮るぞと息巻いたわりにはあまり撮れませんでした。

ICなんとか
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FS-60CB+専用フラットナー+EOS 6D ISO1600 7分×4枚
SS-one Mini+ASI120MM+SS-oneオートガイダー

F6.2の30分露出じゃ、どうにもならない対象ですね。

次は、ハート&ソウル
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FS-60CB+専用フラットナー+EOS 6D ISO6400 8分×4枚×2枚モザイク
SS-one Mini+ASI120MM+SS-oneオートガイダー

その2をISO6400で撮ったのはダーク減算の検証のため、ガチ企画でまた出します。

あと、M31とかも撮ったのですが、FS-60CBでは迫力ないので出さないでいます。

さて、自動導入VS電子ファインダーの検証もしてきました。どちらが、良いか。

断然、自動導入でした。やはり早いし精度も良い。特に、一晩にたくさん撮る場合は、次から次へと導入できる自動導入が便利ですね。

唯一、電子ファインダーがいいと思ったのは、一切かがむことがないこと、自動導入は基準星入れるために、かがみますから。これはつらい。大きい赤道儀使ってると分かりませんが、ポタ赤でかがんで下から覗きこむのは、年寄りには大変なんです。

とはいえ、自動導入できる赤道儀がない場合は電子ファインダーは大きな武器になることは間違いなし。完全マニュアルで導入することを考えると、はるかに便利です。

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