ASI1600MMにアポゾナー2/135
ここんとこよい天気が続いております。嬉しい限りですね。私も撮影に行ってきました。
今日のセットはこれ。
これでフルサイズ換算270mmF2の撮影光学系になります。狙うはオリオン座。
ライブビューの様子です。
撮影中は直近の画像が表示されるほか、右下にピクセル等倍画像が表示されるので、ガイドエラーとかすぐわかります。天文用に特化していますのでデジカメより便利です。
今回一番苦労したのは、ピント。なにせF2なので、ピントの合う位置はもうほとんど一点。ピントリングをちょっとつついただけで大きくピントがずれます。逆にピントの山がつかみやすいので、ジャスピンの判断は容易です。
ピントは、フィルターごとに合わせないといけません。同じピント位置でもフィルターが違うとこれだけずれます。
F2は難しいです。でもモノクロだから色ごとにピント変えられるのはデジカメにない魅力ですね。(デジカメだと結局このピンボケ画像を撮ってることになる)
ということで完成したのがこの画像です。
ApoSonnar 2/135mm F2開放 撮影地 八千穂高原
ASI1600MM ゲイン6/25 + SS-one CMOS Capture
L:2min×28枚
R:2min×12枚
G:2min×14枚
B:2min×16枚
Total 140min
SS-one mini + SS-one AutoGuider
フラットあり、ダーク無し。
感想
ハレーションはもっと高いフィルター買わないといけないのでしょうか?
アポゾナー、開放でも恐ろしくシャープですね。300mm望遠レンズ+フルサイズカメラで撮ったのに遜色ない感じです。
画像処理はやっぱ慣れないと苦労しますね。デジカメに比べてそっけない感じです。
ダークは撮ってきたのですが、見た感じノイズが少なかったので、悪影響の方を恐れて使用しませんでした。フラットはフォーサーズでも必須です。
赤い星雲はデジカメの方がよく写りますが、逆に赤カブリが少ないので、自然な感じです。
ちなみに元画像がこれ。
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8mmレンズ入荷しました。
http://shop.ss-one.net/?pid=108545877
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コメント
素晴らしい画像ですね。
フォーサーズなので短焦点レンズでもグローズアップが撮れます。
重くて大きなデジカメが要らなくなるだけでもずいぶんとメリットありそうです。
これこそss-oneが目指すところでは?
人柱になる覚悟はできていますよ。
投稿: Bergamot | 2016年11月 7日 (月) 10時34分
うーん
用意する機材の総費用と後処理の手間を考えると
ASI1600MCかなぁと思っているけれど
こういう画像を見てしまうとやはりASI1600MMだなぁ
後はCoolにまで手を伸ばすかどうか。
その前に我が家の小太り蓮舫さんとの折衝が・・・
投稿: koukiatu | 2016年11月 7日 (月) 13時29分
オートガイダーと別になるならタブレットかノートPCで使えるようなソフトウェアにならないでしょうか?
モニタ画面と考えるとカラーで見られる方が汎用性が高いと思います。3万円ぐらいでお願いします。
投稿: きみ | 2016年11月 7日 (月) 14時44分
Bergamotさん、
そうなんですよね。フォーサーズの拡大効果は大きいですね。この軽量システムでサンニッパ+フルサイズと同等の写真が撮れるわけですから。周辺減光も少ないです。
ただ、それなりに優れた光学系が必要で、選択肢はそれほどないですね。
またベータテスト版を用意するのでぜひお願いします。
投稿: ほんまか | 2016年11月 7日 (月) 16時13分
koukiatuさん、
今度、カラー版のテストもしてみますね。
もともと解像度高いから(フルサイズ64000相当)カラー版でもけっこういけるかもしれません。
天文予算はまっさきに仕分けされちゃいますよね。
投稿: ほんまか | 2016年11月 7日 (月) 16時16分
きみさん、
Windowsタブレット版は、考えています。
当初のオートガイダー専用機からいろいろ機能が増えたし、電子ファインダーのようにパワーも必要になってきたので。
ただ、まだ相当先になりそうです。
投稿: ほんまか | 2016年11月 7日 (月) 16時18分
ついにアポゾナーで撮影されましたか。やはりモノクロでRGB分解して撮影すると、レンズの性能を100%近く発揮できるようですね。もうちょっと星景写真も撮りたいので、今のところモノクロの導入は見送っていますが、こういう例を見せられると・・・
それと安くていいフィルターを見つける必要がありますね。でも、安いものはどうしてもハレーションやゴーストが出てしまうのかもしれませんね。
投稿: enif883 | 2016年11月 7日 (月) 22時31分
おひさしぶりです。
ここんとこ、寝ながら天頂越え無視して撮影できるようポタ赤を変形エルボー型に換装し、f=500mm を SS-one Autoguider とタブレットのどちらがうまくガイドできるのか、試行錯誤中です。
電子ファインダーも試しているのですが、市街地の空では星座判定(カシオペア)完了後、星図がガタガタと動き、どうも使いづらく。
星座判定は暗いところで再試するとして、とりあえずはただの電子増幅等倍ファインダーとして使っています。
ASI1600MM制御のタブレット版ソフトは…どうだろう。個人的にはその意義について、懐疑的かなぁ。(^^;
いや、ASI1600MM を「デジカメのように」扱えるソフト、というものには価値を感じるのですが、
「撮影に別途タブレットPCが要る」となった時点で「じゃぁ赤道儀の制御もタブレットPCからやればいいじゃん。電力的にもコンピュータ1つで済むし」ということになり、SS-One Autoguider の意義が無くなります。
やるなら、ラズパイ3かその後継、やりたいことをやるに足る処理能力のラズパイが出た後に、SS-one autoguider と ASI1600MM制御ソフト他を統合する、というのが良いと思うのですが…
もう一つ別の「今でもできる」案としては、「ASI1600MM制御ソフト & 電子ファインダーは、Android or iPhone 上で動くアプリとして作る」という手があるかと。
スマホは殆どの人が持っていて、持っていれば観測地に持って行きますから、今までと比べて持って行く機材は増えません。
SS-one autoguider 側では ASI カメラから画像を得るところまでを行い、得たデータを片っ端から wifi 経由でスマホに送り、スマホ上で画像処理する、という流れです。
これなら、Android や iPhone の ASI ドライバを作る、などという重労働は不要です。
投稿: HUQ | 2016年11月 8日 (火) 14時03分
enif883さん、
かなり気になってるようですね。
結局、どうゆう作品作りを目指すのかにかかってると思います。
ただ、まぁ、いろいろ選択肢が増えたのはいいことですね。
投稿: ほんまか | 2016年11月 8日 (火) 15時22分
HUQさん、
存在意義に関しては、ユーザが決めることで、選択肢が増えることはユーザにとっていいことと思います。
タブレット版ができたからと言って、ラズパイ版の存在意義がなくなるなら、最初からラズパイにする意義もそれほどないことになります。
事実、HUQさんも、ラズパイとタブレットでどちらにしようか悩んでるわけではないですか。そもそもラズパイであることにそれほど絶対的な優位性があるわけではないと思います。重要なのはガイド性能でしょう。
それにやっぱ、星図マッチングはPCじゃないと無理です。結局、動きがぎこちなく使っていないわけでしょから。処理能力を上げるにはPCしかありえないです。ラズパイ3でも無理だし、これ消費電流1.5Aも使うので、今後、新たなラズパイ出てきても無理と思います。
スマフォで処理するのはもっと難しいと思います。スマフォのプログラムはほんと制約も多いし、マシンパワーもそれほどないです。
いずれにせよ、私としては、一方に偏ることなく、両方のパターンで普及させていきたいと思ってます。
投稿: ほんまか | 2016年11月 8日 (火) 15時34分
おぉぅ…なんと商売っ気の無い…(笑)
いや、もちろん良い意味でです。
現時点で私は、「f=500mm以上のときはStickPC、f=200~300mmのときは SS-one Autoguider」という使い分けをしています。
SS-one autoguider は消費電力が少ないので、バッテリ(=バランスウェイト)を減らせる=荷物をkg単位で軽減らせる、という点に一番魅力を感じています。
SS-one Polar2 の操作が楽なことも魅力です。
一方、夜露ヒーターの消費電力の観点から、電子ファインダーとガイダーを同一カメラに担わせているため、ガイダーの焦点距離をあまり伸ばせません。(f=50mm前後)
このため長焦点では多星ガイドが必須で、そういう場合は StickPC を使っています。
しかし StickPC は電力を喰います。
2.5A突っ込む必要があります。
ラズパイ3の1.5Aが可愛くみえるぐらいです。(^^;
タブレットのスペックを見比べると、Winタブは Android や iPad より飛び抜けてハイスペックですね。Winタブならストレスなく運用出来る星図マッチングを実現できるのかもしれません。
投稿: HUQ | 2016年11月 8日 (火) 23時05分
電子ファインダーを何回か使った感想ですが、確かに都心の光害地などでは、星図マッチング後に写野を動かすとガタガタと動いてしまします。
あと、何故か候補が出てOKを押したあと星図の星と実際の星の位置が1ミリくらいずれます。
そこで、目的の天体までざっくり動かしたあと、Fixモードに変更して星の位置を合わせる方が早く導入できます。
7°くらいの光学ファインダーなんかよりはかなり便利です。
投稿: minoji | 2016年11月 9日 (水) 01時00分
minojiさん、使いこなし方のコツ、ありがとうございます。
早速試してみます!
投稿: HUQ | 2016年11月 9日 (水) 05時50分
minojiさん、
私もその使い方を推奨します。
でも、次のマイナーバージョンアップでは少しは改善しています。
投稿: ほんまか | 2016年11月 9日 (水) 09時35分
HUQさん、
まったく逆ですね。商売の事を考えてPC版を出すんです。
やっぱPCソフトは普及力が違う。
PCで広めて、その中からラズパイ版を買ってもらう魂胆です。
それに、PCソフトは私が作らなくてもそのうち出てきますよ。電子極望もそうだけど。それなら、自分で先に出して先行したい思いがあります。
投稿: ほんまか | 2016年11月 9日 (水) 09時38分