2017年1月29日 (日)
2017年1月27日 (金)
LRGB合成
昨日アップした馬頭星雲がいまいちだったので、昨晩、L画像を撮りに行ってきました。
2時間半撮影したのですが、その中から1時間分を厳選してL画像としてみました。
L:30秒×54枚、1分×29枚
R:2min×15 G:2min×15 B:2min×12
枚数が増えたので滑らかになっています。しかし、解像度はやはり落ちてますね。色収差の影響か、それとも昨晩は透明度があまり良くなかった影響か。まぁ、大した差ではないです。
輝星の周りが汚いのと、ゴーストは相変わらず。
そこで、ASI071MC-Coolで撮ったカラー画像と合成してみました。
L: ASI1600MM 30秒×54枚、1分×29枚
RGB ASI071MC-Cool 2分×32枚
色のトラブルは解消されましたね。やはり、カラーとモノクロのハイブリッド撮影がよさそうです。
2017年1月26日 (木)
ASI1600MMで馬頭星雲
4晩連続で撮影に出かけています。今夜も行けそうです。順次アップしますので、お楽しみに。
さて、先日、ASI071MC-Coolの馬頭星雲をアップしましたが、今度はASI1600MMで狙ってみました。カラーVSモノクロの撮り比べです。
FSQ85ED+ASI1600MM+SS-one CMOS Cap.
R:2min×15 G:2min×15 B:2min×12
SS-oneポタ赤 + ASI120MM + SS-one AutoGuider Light
撮影地 東秩父村
LRGBではなくRGBです。解像度はカラーよりいいですね。ASI071MC-Coolの画像をフォーサーズにトリミングしてもこうはならないと思います。
ただ、光害地ではカラー分解撮影は向かないですね。色ごとにカブリの時間差があるので大変です。カラー合成の前にある程度カブリ処理しておいた方がいいですね。
あと、輝星の周りが汚い。ここは丁寧に処理しないといけないんでしょうけど、面倒ですね。ゴーストもいっぱい出てます。
いろいろ課題の多い一枚になりましたが、解像度は凄いですね。やはりモノクロ。
2017年1月23日 (月)
ASI071MC-Coolで馬頭星雲
昨晩は天気がよく、月も出てなかったので、東秩父村に撮影にいってきました。秩父くらいだど空は明るいのですが、自宅から50分くらいでいけるのでちょい撮りにはいいです。
今回のセットはこれ。
カメラはASI071MC-Coolです。お客さんから借りてるやつです。鏡筒はFSQ-85ED、最初ボーグの0.85レデューサーを付けて撮ってみましたが、星像は流れまくってまったくダメでした。やっぱり純正のレデューサー買わないといけないみたいです。
仕方がなく、レデューサーを外して撮りました。結果はこれ。
FSQ85ED+ASI071MC-Cool(非冷却)+SS-one CMOS Cap.
2分×32枚 ゲイン10/25
SS-oneポタ赤 + ASI120MM + SS-one AutoGuider Light
納得の出来!、奇麗ですね。こんなうまく撮れた天体写真、はじめてかも。
まず、注目は、今回、ガイド鏡を親ガメ子ガメ方式にしたので、長らく悩まされてきたたわみの問題が解消されました。上の写真ですが、いつもはコンポジットした後は、画像がずれるので、切り抜きを行うのですが、上の写真はまったく切り抜きをしていません。一時間でほとんどずれていません。
しかし、そのため、ノイズが目立っています。ディザーしてません。また冷却もしていないし、ダークも忘れてしまいました。ノイズに関してはまったく何も対策しなかったので、拡大すると特に輝点ノイズが目立ちます。そこだけが今回残念です。でも逆にいえば、一切何もしないでここまで撮れるのも凄いかもしれません。
あと、やっぱ、CMOSカメラは青カブリします。その割には青があまりはっきり出ないので画像処理で強調してやる必要があります。
あと、秩父だと、オリオン座あたりはカブリがひどいのですが、カブリ処理はほとんどしていません。ちょっと信じられない感じです。デジカメだと、カブリがムラとなってけっこう画像処理が難儀するのですが、なぜか、この画像は簡単でした。
あと、もう一点感じたのは、デジカメだと、露出を伸ばすしたり感度を上げたりしてヒストグラムの山が中央付近くらいまで持ってこないと淡い部分の描写処理が難しいのですが、(以前のガチ検証企画を参照)CMOSカメラの場合はけっこう左端によっていて、明らかに露出アンダーでもけっこうなんとかなりますね。それは強く感じます。もちろん、難しいのは難しいのですが。CMOSの場合、あまり適正露出は考えなくていいのかも知れません。(もっともトータルでは長いに越したことはありません。あくまでも一枚の話)
それを裏付けるデータをBergamotさんが提供してくれました。Bergamotさんは、M42をASI1600MCで、30秒×10枚と、300秒×1枚で撮り比べてくれました。元データを入手したので比較してみました。機材はFSQ-85ED + reducer QE0.73xです。
まずは、淡い部分の描写を見るために、ハイライト部分は無視しておもいきり強調してみました。
もっともBergamotさんは、中央部の飽和を抑えるために短時間露出を試されたそうです。そこで、今度は高輝度部の諧調を残しながら処理した比較です。
当然ですが、短時間露出の方が、白とび部分は少ないです。それ以外の描写はあまり差がないようです。そうると短時間露出で撮っておいて、コンポジットや画像処理で最終的な輝度を調整する方法も有効かも知れません。
2017年1月14日 (土)
SS-one AutoGuider Light販売開始
SS-one AutoGuider Lightの販売を開始します。お待たせしました。
あと、当初、LightにはラズベリーパイのタイプBを使う予定でしたが、最近生産された基板が動かないことがわかりました。タイプ2Bなら動くので、急きょタイプ2Bに変更しました。あわてて基板の注文をしなおしましたが、1週間くらいかかる見込みです。
その関係でお値段が当初の予定より、1,500円も高くなってしまいました。また消費電流も50mAほど増えて450mAになります。SS-one AutoGuiderが250mAなので、けっこう大きいです。
値段が高くなってしまったので、Lightの存在意義がますます薄れてきましたが、ただ、良いこともあって、起動、終了が早くなっています。SS-one AutoGuiderの倍くらい早いです。またケースも踏んでも壊れそうもない金属製なので、まぁ、これはこれでSS-one AutoGuiderにない良さだと思います。また、WiFi-RS232C変換器の機能もSS-one AutoGuiderで好評だったので、組み込みました。
あと、前にも言いましたが、現在小型のオートガイダーカメラを開発中で、これとのセット販売も予定しています。そこはご了承ください。
また、電子極望カメラのポーラー2ですが、在庫ありません。まだ一件も注文ないので、発注をかけていません。注文が入り次第、生産します。
こちらは本体です。
SS-oneコントローラで使う場合は、専用のUSB-RS232C変換器が必要です。市販品を改造しています。市販品をそのまま使う場合は、USB-RS232C変換器とリバースのRS232Cケーブルの2つが必要ですが、これはそれを一つにまとめています。ですから必ず、これをご購入ください。
また、Wifi-RS23C変換器の機能を使う場合もこれをご購入ください。スマフォで自動導入できます。(もちろん自動導入できるコントローラの場合です)
あと、スマフォからアクセスする場合は、無線アダプタもご購入ください。
お求めは、SS-oneショップで。
CMOS Cap.今後
昨年末に募集したベータテスト版の第3次販売分ですが、まだ3名分の発送が終わってません。長らくお待たせてすみません。
まだ中国から部品が到着していません。今回安い送料の発送方法を使ったのが仇となったようです。まってもいつになるか分からないので、再度注文を入れました。今回はUPSとか、ちゃんとしたところなので大丈夫と思われます。しばらくお待ちを。
それと多めに部品を注文したので、またまた買いそびれてしまった方のために第4次販売もできそうです。第3次分の発送が完了しだい、ショップから注文できるようにします。値段は円安のためちょっと上がるかも知れません。
。。。
CMOS Cap.昨日アップデートしましたが、今後のアップデート予定です。
●ファイルに撮影情報の付加
●撮影同時ダーク減算。フラット補正
●撮影同時コンポジット、RGB合成
●温度別ダークライブラリ自動作成
●ダークファイル自動選択ダーク減算(温度や露出時間などをもとに)
このくらいはやりたいですね。
もう、撮影時にダークも、フラットも、コンポもすべて終わった状態で出てくるようにしたいです。特に、ラッキーイメージングのように短露出多数枚コンポの撮影となると、ファイル数が何百、何千にもなるから、コンポしながらの撮影でないと、ディスクがもちません。
。。。
FSQ-85ED撮影システムのたわみ問題。三基さんに頼んだ鏡筒バンドがやっときました。ガイドを親ガメ子ガメ方式にしてみました。これで少しは良くなるか。FS60CBは良くなったのですが。
あと、やっぱレデューサがほしくなります。でも純正は高いので無理です。ボーグの0.85レデューサーがあるので付けてみました。相性は良くなさそうだけど、フォーサーズだからなんとか大丈夫と期待しています。たわみの問題も含めて結果が楽しみです。
2017年1月13日 (金)
ASI071MC-Coolのダーク減算の例
前の記事で、ASI071MC-Coolのダーク減算の例を追記すると言いましたが、長くなったので、新たに記事を起こします。
それでは、例です。まずは、オリジナル画像を強調したもの。
見事にアンプノイズが消えています。また他のノイズも若干減ってる感じです。
驚くべきは、ダーク画像の撮影条件が全然違うことです。オリジナル画像の露出時間は、露出2分、温度0度ですが、ダーク画像は露出10秒、温度20度です。全然条件が違いますが、アンプノイズは消えています。
アンプノイズに限って言えば、けっこう適当でいいみたいです。逆に言えば、だから冷却しても消えないんですね。
とりあえず、あまり細かいことは抜きで、ダーク減算やればアンプノイズはとれます。また、これだけ適当でいいなら、数パターンダーク作れば、一年使い回せそうです。
となると、事前ダーク、フラットの機能がほしくなりますね。露出終了と同時に、もうダークもフラットも済んでいる状態でファイルに保存されます。そのうちやります。
SS-one CMOS Cap. アップデート
SS-one CMOS Cap.ですが、アップデートしました。
今回の目玉はASI071MC-Coolの対応。またこのカメラはアンプノイズが出るので、ダーク/フラット機能も追加しました。その他変更点は以下の通り。
新機能
●ASI071MC-Coolに全面対応
●ダーク/フラットファイルの作成、ダーク減算、フラット補正に対応
●ファイルリストの表示、および削除が可能に
●USBメモリのアンマウント機能を追加
●ファイルナンバーリセット機能を追加
バグ修正等
●COLxxx.tifファイルのカラー配色が間違っているのを修正
●ライブビューモードでもヒストグラムの表示に対応
●ライブビューでクロップモードにすると明るさが変わる不具合を修正
●ライブビューで撮影すると明るさが変わる不具合を修正
●撮影を途中で中断した場合に撮影途中でもファイルに保存するように変更
●Shootメニューでキャンセルを追加
アップデートファイルはこちら(7GB 有効期限14日)
http://gg1.link/AU8o
===========================================================
ダークファイルの作り方
1 レンズや望遠鏡に蓋をしてください。
2 CMOS Cap.を起動し、撮影枚数と露出時間、ゲインなどを設定してください。
3 Darkボタンを押します。
4 Create Dark Fileボタンを押します。
なお、中間のファイルは保存されず、コンポジットされた画像1枚だけが保存されます。ですから、USBメモリの容量など気にせずできます。
出来たダークファイルはUSBメモリ内のdarkというフォルダに保存されます。
ファイル名の命名規則は以下の通り
DGxxEyyyyPzz.tif
xx=ゲイン
yyyy=露出時間(秒)
zz=温度(マイナスの場合はPがMになる)
フラットファイルの作り方
1 レンズや望遠鏡をフラット光源に向けます。ピント位置は無限遠です。
フラット光源としては、ELパネル、薄明の空、曇り空などあります。広角でなければパソコンモニタでもOKです。
2 CMOS Capを起動し、撮影枚数をセットします。露出時間は無視されます。
4 infoボタンを押して、ヒストグラムを表示させます。Gainボタンを押して、露出時間、ゲインなどを調整して、ヒストグラムの山が中間くらいになるようにします。露出時間はあまり早いとムラの原因になります。ゲインを下げて、露出を伸ばすほうが良いです。
5 パラメーターが決まったら、左下のflatボタンを押せば、撮影が始まります。
ダーク同様、中間ファイルは保存されず、コンポされた1枚だけがflatフォルダに保存されます。なお、撮影中はレンズや望遠鏡は向きを変えたり、回転させたりしてムラが出ないようにすると良いです。
ファイル名に命名規則はなく通し番号が割り当てられます。ダークもフラットもパソコンでファイル名を自由に変えられますので、分かりやすい名前に変えてください。なお、ダークもフラットも、CMOS Cap.内で消去されることはありません。パソコンで消さない限り、ずっと残ります。
ダーク減算/フラット補正の仕方
1 CMOS Capを起動し、Opボタンを押します。Opは「Operation」の略です。
3 ダーク減算をする場合はダークファイルを、フラット補正する場合はフラットファイルを、両方する場合は両方のファイルを選択します。
4 必要に応じて、オプションを選択し、Dark、Flat、Dark+Flatのいずれかのボタンを押します。
5 オプションの説明です。
●Overwrite Original File
YES->元のファイルに上書きします。
NO->元のファイルとは別のファイルに書き込みます。ファイル名は、
ダークのみ -> d_オリジナルファイル名
フラットのみ -> f_オリジナルファイル名
ダークとフラット -> df_オリジナルファイル名
NOの場合は、ディスク容量に注意してください。カラーの場合は、結果、一つの撮影ファイルにつき4ファイル生成されます。たとえば8GBのUSBメモリだと50撮影分で満杯になります。ディスクに余裕がない場合は、1枚だけ試しをやって、上書きにしてください。
●Only one file
1枚だけ、処理します。このオプションを指定しないと、ディスク内、全ファイル処理されます。
6 各ボタンを押すと処理が始まります。
7 USBメモリ内、全ファイル処理されます。ダークの場合、露出時間が異なるファイルなどが混在した場合は対応できません。また、違うカメラの混在も対応できません。
処理時間はパソコンなどに比べると時間がかかります。ご飯食べて、お風呂入っている間に完成してる感じです。
フラット補正について
フラット補正は色ごとに分解してやってるので、ユーザ側で色合わせの必要はありません。また、ダーク減算された画像をフラット補正する場合はフラットファイルもダークしないとオフセットが合いませんが、そこはCMOS Cap.が調整していますので、ユーザ側は一切気にする必要はありません。
================================================================
ASI071MC-Coolのダーク減算の例を後で追加します。まだまだ終わりません。お待ちを。
2017年1月 7日 (土)
速報2 ASI071MC-Cool外部電源なしで動作しました
昨日お伝えしたASI071MC-Coolは外部電源必要ということでしたが、minojiさんの情報提供により、USBパワーを拡張する方法がありましたので、それをした結果、見事、外部電源なしで動作することを確認しました。
minojiさん、ありがとうございました。良かったですね。
次のバージョンには反映します。急ぎの人は連絡ください。
ただ、電流大食いなのは間違いないので、SS-one CMOS Cap.の電源には、大電流を流せるものを使ってください。私は2Aや2.4Aの電源使っていますが、3Aくらいあれば安心です。
もうひとつ青カブリの情報です。ステライメージでベイヤー->RGB変換するとこんな感じになります。
なぜか青が強いです。たんにオフセットが高いだけでなく山が他色より太いので、光量が多いことがわかります。センサーが青に感度が高いのか、青フィルターの透過率が高いのか。
この青カブリはステライメージのレベル調整で補正できますが、Bチャンネルを選択し、上下2つのスライダーを動かして、山の幅も揃えるようにすると、いいと思います。
2017年1月 6日 (金)
速報 ASI071MC-Cool動作しました。
SS-one CMOS Cap.でASI071MC-Coolが認識されない件ですが、解決しました。
問題は電力で、ZWOによれば、このカメラの消費電流は約500mAでけっこう食います。そこで、外部電源供給可能なUSBハブを間に入れて、カメラを接続したところ動作しました。
外部電源供給可能なUSBハブですが、たいていはACアダプタから電源をとるのですが、これだとフィールドで使えないので、電源線を切断し、代わりにUSBケーブルを接続し、オートバックなどで売ってる、スマフォ用電源アダプタで12V電源からとれるようにしました。
カメラを貸してくれたお客様がしばらく使ってていいということなので、早速、星をを撮りに行ってきました。
ファーストライトは勾玉
FS60CB+専用フラットナー+ASI071MC-Cool+SS-one CMOS Cap.
SS-oneポタ赤+SS-one AutoGuider
3分×32枚(内16枚は冷却-25度) ゲイン15/25
赤い星雲があまり写っていませんが、F6.2の暗さでは、ちょっと露出不足でしたね。ヒストグラムが1/4くらいのところなので、倍の6分にするか、あるいはもっとゲインを上げて、コンポ枚数増やすかすればもうちょっと出ると思います。
上側が青くなっているのは、これはアンプノイズですね。アンプノイズ出てるので、ダークは必須ですね。(ダークは家で撮れます)それ以外のノイズは少ないと思います。
また、処理画像ではわかりませんが、元画像はなぜか青カブリです。青のコントラストを落とさないと、カラーバランスが合いません。
あと32枚のうち半分は非冷却で、残り半分は冷却(-25度)で撮ってきました。冷却の効果を見てみましょう。
非冷却
冷却
アンプノイズが多少減っていますが、なくなってはいません。拡大してみます。
まぁ、真冬ですからね。あまり差がでませんでした。真夏ならもっと差が出るのかな。また、差があまりないということはもっとゲインを上げれる余地があるのかな?
ASI1600MMも何回か使ってやっと、納得の仕上げになったので、このカメラももう少し使ってみないと、なんとも言えませんね。今度はもっと明るい光学系でやってみたいですが、月が大きくなってきました。
===SS-one CMOS Cap.不具合情報===
ASI11600MC、ASI071MC等カラーカメラにおいて、出力されるカラー画像COLxxxxx.tifの色の配色がおかしいです。原因は分かっているので次の版で直します。それまでは、外部のソフトで、ベイヤーカラー変換してください。
2017年1月 5日 (木)
バラ星雲
もうおとといの晩になりますすが、長野県は八千穂高原に撮影に行ってきました。
まずは、「たわみ」の問題ですが、対策をした結果。
完全に解消しました。
正月から嬉しいですね。やっぱ、こういった地道な改善は大切です。さて、結果ですが、ご覧下さい。
FS60CB+専用フラットナー+ASI1600MM+SS-one CMOS Cap.
SS-oneポタ赤 + SS-one AutoGuider
RGB 各3分×16枚 ゲイン15/25
これも納得の出来。とても6cmの望遠鏡で撮ったとは思えない緻密感ですね。色の違いもよく出てます。改造デジカメだと赤一辺倒になりがちですが、CMOSカメラだと色の違いが自然な感じで良くでます。色に関してはマスク処理とか一切していないです。
さて、とてもシャープな出来ですが、理由があります。これ、LRGB合成ではなくRGB合成なんです。実はL画像も撮ってきたのですが、LRGB合成すると星が肥大化するのです。こちら。
L画像を入れるとボテボテなのは、ピント合わせに失敗したからではなく、このFS60CBは、B画像がボテボテなので、結局Lもボテボテになってしまいます。
こちらはB画像
こちらはG画像
全然違いますね。デジカメでの経験からFS-60CBは青にじみが大きいと想像はしていたのですが、これほどまでとは。B画像もBでピントを合わせているのでこれでも良い方なんです。L画像の場合はB中心でピントを合わせるわけではにので、もっとボケてることになります。
反射みたいに色収差がない光学系の場合はLRGB合成でいいけど、色収差の大きい屈折の場合は、各色でピントを合わせられるRGB合成がいいみたいです。
モノクロで天体写真撮ると、いろいろ分かることがあって、勉強になります。
ここんとこ、やっとデジカメとの差異をはっきり出せるようになってきました。もっともっと研究しないといけませんね。今後の課題はFSQ85EDでたわみのないシステムを構築することです。FS60CBも良いのですが、F6.2はさすがに暗い。
2017年1月 3日 (火)
たわみの問題
今年こそは「たわみ」の問題を解決したいです。
これは、先日の勾玉の画像、わずか20分でこれだけたわみます。(おかげで、固定的ノイズは奇麗さっぱり消えます)
オートガイドは問題ないので、ガイド鏡と主鏡の相対的位置関係のたわみが原因です。わずか20分ですよ、角度にするとたった5度。それだけ傾いただけでこれだけずれます。
これがあるために長時間の露出ができないでいます。
とりあえず、天文ショップも休みなので、手持ちの機材で、一番たわみが出そうもないセットを組んでみました。
FS60CBにはフラットナーを付けていますので、換算焦点距離は744mmになります。迫力ある星雲写真を撮れますが、F6.2と暗いので、明るい対象しか狙えません。
744mmともなると、基準星導入するのも大変なので、ファインダーを付けました。
やっぱガイド鏡は親ガメ子ガメ方式にしてみました。カメラマウントがガタガタなのですが、とりあえずテープで固定しています。接着剤で固定することも考えています。あと、USBケーブルなどもテンションがかからないように取り回しに配慮しています。
とりあえず、今晩はこれでやってみます。
最近のコメント