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2017年4月29日 (土)

SS-oneトラベラー実戦投入

出来たばかりのSS-oneトラベラー第3試作機をもって伊豆まで行ってきました。

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まだ電子極望付けてないので、極軸を適当に合わせて、撮影開始。ところが、DECモーターが音はするのですが回りません。RAモーターも導入速度になると停止します。

自動導入もオートガイドもできない状態です。こんな時のために、SS-oneポタ赤を予備としてもって行ったのですが、ウエイトシャフトを忘れる痛恨のミス。

仕方がないので、1軸オートガイドはできるみたいなので、露出15秒で撮影を始めました。伊豆まで来て、何もできないで帰るわけにはいきません。

極軸が適当なのでDEC方向にどんどんずれていくのですが、手動で補正しながら薄明までM8を撮ることができました。

結果、ご覧ください。

1704291M8(干潟星雲)
FSQ-85ED + ASI1600MM + SS-one CMOS Cap.
RGB 各15秒×64  ゲイン10/25 リアルタイムフラット
SS-oneトラベラー + SS-one AutoGuider

シャープなイメージの作品にしたかったので、LRGBでなくRGBにしました。LRGBだと、ボテボテのBチャンネルがLを通して、画像全体に波及してしまいます。

なかなかうまく撮れたと思います。流石、伊豆。これほど低空なのにカブリ補正なしでできました。久々に天体写真らしい写真撮れました。満足、満足。
(画像に縦の筋が見えますが、これは輝点ノイズがDECのずれによって一直線に並んで、筋のように見えるためです。ダークすれば現れないと思いますが、ダークを忘れました。)

SS-oneトラベラーですが、第3試作機は重すぎるので、実はもう第4試作機を設計中です、これは机上の計算では目標の4kgを切りそうです。どれだけ軽くなるか楽しみです。

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2017年4月24日 (月)

情報求む! 新情報追記あり

SS-one CMOS Cap.のニューバージョンですが、早速、不具合報告ですみません。

ASI071MC-Coolでライブビューにするとフリーズする報告が上がっております。

同様の情報をお持ちの方は、ご報告ください。
また、逆に正常だったという報告でも良いです。
よろしくお願いします。

なお、旧バージョンはこちらにあります。
https://www.dropbox.com/s/cbid2jyn62ii61m/ssonecmos010.img?dl=0

===追記===

その後、そのユーザ様から追加の情報がありました。

GPSユニットを外したらフリーズすることはなかったそうです。またもう一度つけてやったら、問題なかったとのこと。

どうやらASI071MCの問題というよりGPSの問題のようです。したがって、他の機種でもでる可能性あり。ただ絶対そうなるとは限らず、今のところ発生頻度は低そうです。引き続き、提供を求めます。

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2017年4月23日 (日)

試作機本体完成

CMOS CpptureのGPSユニットはこちらで買えます。
http://shop.ss-one.net/?pid=112161272

秋月電子で売ってるこれと同じです。
http://akizukidenshi.com/catalog/g/gM-09272/

本題。

SS-oneトラベラーの試作機本体部分が完成しました。極軸微動装置はまだです。

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モーターも回り、もう撮影もできます。今晩、テストしに行こうと思ったのですが、曇ってきました。

鏡筒側フル装備でたった1.2kgのウエイトでバランスします。また南の空なら、子午線超え鏡筒反転の必要もありません。形としてはベストであることが確認できました。

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鉄の塊で、いかにも重そうですが、実際、重いです。ここから、いかに軽くしていくかが課題です。まだまだ完成には程遠いです。

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2017年4月22日 (土)

SS-one CMOS Cap.アップデート

SS-one CMOS Cap.アップデートしました。

今回の変更点は

1 ファイルにゲインなど撮影情報を付加(ゲインはISO値として表示)
2 オプションのGPSユニットを付けた場合、さらに日時、撮影場所も付加
3 リアルタイムダーク減算、フラット補正

注意点
以前のバージョンで撮影されたtiffファイルは読めませんので、USBメモリはいったん空にしてご使用ください。ただ、ダークファイルとフラットファイルだけは読めます。

また、マニュアルも作成しました。アップデータとともにすべてはこのページにあります。

http://ss-one.net/downloads.html

直リンクも貼っておきます。

●アップデート方法
http://ss-one.net/doc/HowToUpadte.pdf

●SS-one CMOS Capture最新版
https://www.dropbox.com/s/zbsdxxd245z1qiy/ssonecmos020.zip?dl=0

●SS-one CMOS マニュアル
http://ss-one.net/doc/SSoneCMOS.pdf

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2017年4月20日 (木)

しし座トリオ銀河

昨晩は久々に晴れたので、「CMOS Cap.」のアップデートの評価を兼ねて、秩父に撮影に行ってきました。

といっても、今の時期、朝の天の川以外、何も撮るもんないんですよね。豆粒くらいにしか写らないのは承知で、しし座トリオ銀河を撮ってきました。

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FSQ85ED+ASI1600MM+SS-one CMOS Cap
L:1分19枚 RGB:1分各10~15枚くらい(リアルタイムダーク減算+撮影後一括フラット)
SS-oneポタ赤 + ASI120MM + SS-one AutoGuider

とりあえあず、リアルタイムダーク減算はうまくいったみたいなので、これからリリースの準備します。

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2017年4月16日 (日)

ASI120MM-SS1

ASI120MM基板が完成しました。これぜ~んぶ、ASI120MMです。

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ケースも加工業者がゴールデンウイーク前に入れてくれるということのなので、ゴールデンウイーク中に販売できそうです。

こちらはラズベリーパイZEROと並べて撮ってみました。これで、超小型一体型オートガイダー完成です。モニタはないので、スマフォからアクセスします。基板を手に入れたことで、夢がいろいろ広がります。

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そういえば、ZWOが、Android用のASIカメラドライバをリリースしました。いちおうこれを使えば、本体なしでスマフォで直接オートガイド可能ですが、ただ、スマフォでオートガイドやったら、すぐバッテリーがなくなりそうです。一時的にしか使わない電子極望や、電子ファインダーの方が実用的です。いずれにせよ、夢が広がりますね。

とりあえず今回販売を考えているのは次のセットです。

1 ASI120MM-SS1  カメラ単体(ヒーター用電源コネクタ付き)

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2 ASI120MM-SS2 100mmレンズ一体型。ヒーター、ファン付き

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3 ASI120MM-SS3 75mmCマウントレンズ付き、ヒーター、フード付き

 

4 ASI120MM-SS4 50mmCマウントレンズ付き、ヒーター、フード付き

 

気になる価格ですが、カメラ単体は、ZWO ASI120MMとまったく同じ価格にするつもりです。ASI120MMの価格は変動したらそれに合わせてこちらの価格も変動します。

それ以外は、定価5万円くらいで、初期ロッド予約注文特別価格で4万円くらいを予定しています。50mmレンズセットはもうちょっと安くなるかな。あとAutiGuider Lightとセットなら3,000円くらい安くするつもりです。正確な金額はこれから電卓たたいて決めます。

ガイドカメラを取り付けるのに余計なプレートが要らず、直接取り付けられるのが便利です。またヒーター電源もありますので、ケーブルも減らせます。価格も安いので、初めてオートガイドする人や、複数の撮影システムをお持ちで、システムごとにオートガイダーを付けたい人に良いと思います。

なお、基板単体の販売もしていますので、興味ある方は個別にご連絡ください。

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2017年4月 6日 (木)

SS-oneトラベラーのウエイトオプション

今、必死こいて、CMOS Cap.のアップデート作業をしています。一番の目玉は、撮影情報の付加と、リアルタイムダーク、フラットです。

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撮影情報の付加は、撮影時の露出、ゲイン、オフセット、ガンマ。オプションのGPSを付ければ、撮影日時、場所なども保存されます。さらに、コンポ枚数や、ダーク減算済み、フラット補正済みまで保存されます。

リアルタイムダーク/フラットは事前に登録しておけば、画像保存時にダーク、フラットをした状態で保存します。とりあえず、今回のアップデートではここまでの作業です。

次の次のアップデートでは、いよいよリアルタイムコンポジットの導入です。もちろん、位置合わせをしたり、流れたコマは除外してのコンポジットです。

リアルタイムコンポは、ラッキーイメージング的な撮影方法では重要と考えています。リアルタイムでないと、ファイル数が1000枚とか2000枚とかになりますので、ディスクを入れ替えたり、後からの作業が大変です。たとえば10枚ごとにコンポする設定にしておけば、ファイル数を1/10にすることができます。

また、リアルタイムコンポでは、コンポの状況を常にモニタに表示しますので、淡い星雲がだんだん浮き上がっていくのを見ながら撮影できますので、どれだけコンポすれば良いのかもわかりやすいと思います。お楽しみに。

さて、本題のSS-oneトラベラーです。試作機が赤径部までできました。

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ウエイトはいつも通り、ビクセン互換の20φです。SS-one Miniのウエイトでほとんどすべての鏡筒で間に合うと思います。

ウエイトはすべてオプション構成にして、いろいろ選べるようにします。たとえば、四角いウエイトを作ってみました。

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なぜ、四角いかというと、収まりがいいからです。ウエイトを付けたまま運べる構成は、初代SS-oneポタ赤ゆずりです。

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四角いもうひとつの利点は、バッテリーを付けやすいことです。ウエイトをバッテリーにすれば、事実上、ウエイト0にできますので、ドイツ式赤道儀の欠点を一つクリアです。オプションで、バッテリーホルダーも用意します。

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