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2017年8月30日 (水)

次試作機の作成開始

SS-oneトラベラー、星まつりで思いのほか評判が良かったので開発ペースを上げてます。次の試作機の開発に着手しました。前回までは基本的な構造や形を検証する試作機でしたが、今回からより製品に近く、重量や製造コストを重視した設計にしました。

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部品の方は揃ってきており、とりあえず極軸微動だけ出来ました。

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微動装置の重さは960gでトータルでは机上の計算で3.5kくらいになりそうです。このクラスで3.5kというのは相当軽いです。モーターも混みですからね。GP2よりも軽いし、SS-one Miniと比べてもMiniは微動装置が別に必要なことやトラベラーのウエイトが少ないことを考慮するとトータルで軽いです。

ウォームホイルは最初、市販品を利用すると言いましたが、結局特注することになりました。少しでも軽くするには市販品じゃ無理でした。やはり特注しかなかったです。

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歯数は152枚で一般的な赤道儀の144枚より少し多いです。

モーターは通常のハイブリッドモーターより2倍、PM型モーターより8倍の分解能をもつモーターを採用。これに1/128のマイクロステップと組み合わせることにより減速ギアの段数を減らせます。SS-one Miniは2段ギアですが、トラベラーは1段ギアで、ギア段数を減らすことによりバックラッシュを減らすことができます。(ちなみに通常の赤道儀に使われるギアードモーターの減速段数は4段以上)
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これから本体部分を作ります。できたらまた上げます。

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こちらは昨日一生懸命に作ってやっと5個できました。晴れたらピント合わせに行って、それから出荷です。

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2017年8月28日 (月)

CMOS Cap.ベータ版最終アップデート

CMOS Cap.ベータ版の最終アップデートが出来ました。予定していた機能はすべて組み込みました。

正直、まだ検証が不十分なのですが、晴れないし、待っててもいつできるか分からないので、ここはベータテスタさんの力を借ります。

これでバグの改修が一段落したら画面を5インチに拡大して正式版の販売です。

今回のアップデート内容は以下の通りです。
●ライブコンポジット機能の追加
●RGBフィルターローテート撮影機能の追加
●6枚以上のフィルターホイールに対応
SS-one AutoGuiderの機能を統合
これにより、CMOS Capとオートガイダーの同時使用が可能。またディザリングも可能
(ただし、電子極望、電子ファインダーを使うにはGPSユニットが必要です。正式版では時計内蔵のためGPSは不要)

オープニング画面はこんなににぎやかになりました。

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アップデートファイル
https://www.dropbox.com/s/4talxw3c74mgjat/ssonecmos030.zip?dl=0

アップデート方法(いつも通り)
http://ss-one.net/doc/HowToUpadte.pdf

新しいマニュアル
http://ss-one.net/doc/SSoneCMOS.pdf

また今回、アップデートされた部分だけのマニュアルを作りました。
http://ss-one.net/doc/SSoneCMOSd.pdf

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販売までもう少し

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2017年8月25日 (金)

東秩父村ミニ遠征

昨晩はちょっとでしたが晴れました。久しぶりですね。

東秩父村に、CMOS Capのテストを兼ねて行ってきました。

CMOS Capのテストなので撮り慣れた北アメリカを撮ってきました。この時期、ダーク減算は必須です。あと、はくちょう座がちょうど真上で重心の低いポタ赤はフレーミングが大変ですが、SS-oneは当然自動導入なので楽です。

さて結果です。

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SharpStar60ED + ASI1600MM + SS-one CMOS Cap. ゲイン9/25
SS-one Mini + ASI120MM-SS2 + SS-one AutoGuiderPro
L画像 1分×16枚 4枚ごとにライブコンポジット+ライブダーク減算
RGB画像 各1分×4枚 RGBローテート撮影+4枚ライブコンポジット+ライブダーク減算

SharpStarは片ボケ対策してからほんと良くなりました。拡大率の高いフォーサーズでこれだけの星像ならまずまずでしょう。
ライブコンポジットもRGBローテート撮影も良好でした。

元画像も載せておきます。撮って出しの画像です。L画像。

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RGB画像。

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RGB画像はほんと暗いですね。ヒストグラム見るとおよそ1/3~1/4くらいの光量です。LRGB合成がいかに効率の良い撮影方法かわかります。冷却CCDのユーザがよく冷却CCDの優位性を説くのに諧調とか解像度とか話題にするのですが、そんな分かりにくいこと言うよりこのL画像の明るさを見れば一目瞭然です。もっとこの辺を強調してくれれば良かったと思います。事実私は自分で使うまではこのことはまったく気にしなかったわけですから。まぁ、モノクロ派にとってはそれだけ当たり前の事実ということですかね。

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2017年8月22日 (火)

美ヶ原高原に行ってきます。

今日はこれから、美ヶ原高原に行きます。

山本小屋に泊まる予定です。天気予報は曇り。星見目的ではなく普通に旅行なので別に晴れなくても良いのですが、天文屋が美ヶ原まで来て晴れて何もしないわけにはいかないので、急きょ軽量セットを組んでみました。

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これなら一式三脚ごと担いで運べそうです。カメラは軽量にするためEOS 6DでなくOMD E-M5にしました。ウエイトはビクセンガイドパックのものでこれでもまだ余ります。

それではそろそろ行きます。

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2017年8月20日 (日)

CMOS Cap.の5インチケースが出来ました。

以前お伝えしたCMOS Cap.正式版の概要の続きです。

ますはケースが完成しました。金属製のしっかりしたケースです。

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従来の3.5インチ液晶との比較です。かなり大きくなりましたね。

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価格は2万8千円くらいを予定しています。旧機種をお持ちの方は下取りも考えています。SS-one AutoGuider Proももうじき販売されますが、こちらも下取りを考えています。下取り対象商品。

SS-one2軸コントローラ
SS-one AutoGuider
SS-one AutoGuider Light
SS-one CMOS Capture
(複数下取り可)

金額等はまた追ってご知らせいたします。CMOS Cap.は値段が高くなってしまったため、SS-one AutoGuiderとの統合を考えています。ただ、シャッター機能はハード仕様としてありませんのでこれは未対応になります。

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CMOS Cap.のソフトウェアの方ですが、ベータ版の最後のバージョンアップ作業が終わりました。あとはテストを待つだけです。

ベータ最終版では、ライブコンポジットとRGBフィルターローテート撮影が加わります。

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これは、RGBローテート撮影の室内テストの様子です。モノクロカメラなのに画面にはカラーで表示されます(カラーと分かるようにペンを置きました)。モノクロに慣れちゃうと逆にちょっと不思議な感じになります。ただ、CMOSカメラをデジカメのような手軽さで使うという目標がこれで達成されます。お楽しみに。

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2017年8月10日 (木)

新しいポタ赤のアイデア

星景写真が大はやりです。

ところで、星景写真と言えば、一軸のポタ赤に自由雲台というのが一般的のようです。(これを望遠レンズまで拡大するのは絶対的に間違え)

しかし、これ、少し考えると無駄なように思えます。自由雲台自体、名前のとおり多自由度を持ってるのに、わざわざそこへもう一軸加える。自由雲台の球体自体を一定方向に回転できれば、それで赤道儀になると思うのですが、イメージとしてはこれに近いかな。

http://www.take-online.jp/products/?pid=1463017975-558106

これのリング状の部分を恒星時で回転できれば、そのまま赤道儀になりそうです。

もっといえば、球体をモーターで自由に制御できれば、それでそのまま赤道儀なりそうです。そんなモーターないかなと調べてみたら、ありました。

球面超音波モーターというらしいです。
https://youtu.be/2BkmjnfeT1I

これを天文で利用するのは、今すぐには、コストや分解能の面で無理そうですが、いつの日にか、という夢は抱かさせます。

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2017年8月 1日 (火)

CMOS Cap.正式版に向けて

既にベータ版の販売は終了しています。

今後、ライブコンポジット、フィルターローテート撮影など予定の機能を組み込んだら、正式版に昇格させたいと思ってます。

正式版で一番なんとかしなきゃいけないのが、ケースなんですが、どうせなら、LCDサイズもアップしようかなとも思ってます。オートガイダーとかだったら、小さい画面でも良いのですが、撮影画像の確認となると大きいほどいいのは確か。

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上から、現行3.5インチ、5インチ、7インチです。

7インチだとさすがにでかくタブレットでもいいような。ただタブレットだとUSBポートが貧弱だからこれはこれでいいと思うけど、値段もけっこう高くなります。

まぁ、中間をとって5インチではどうか。

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とりあえず、現アプリを起動してみた。けっこう広くなりますね。ケースはタカチの金属ケースを考えています。

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