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2017年10月31日 (火)

【青ハロ覚悟】「Nikkor Ai-s ED 400mm F3.5」

それでは、作例を掲載しますが、絞り別に撮ってきました。時間がなかったため、それぞれコンポ枚数4枚と少ないので星雲の強調はほとんどできませんでした。(F5.6は2枚)

また、構図が横構図の方がいいじゃん、と突っ込まれそうですが、カメラがアリガタにぶつかって回転できませんでした。あしからず。

共通データ
EOS 6D ISO3200
SS-oneトラベラー+SS-one AutoGuider Pro+100mmガイド鏡
F3.5 2分×4枚
F4   3分×4枚
F4.8 4分×4枚
F5.6 5分×2枚

●F3.5

171030f35_2

●F4.0
171030f40
●F4.8
171030f48
●F5.6
171030f56

(なお、今回からピクセル等倍の切り抜き拡大画像は載せないことにします。私の持論ですが、機材の評価は目標とする最終作品全体の印象で決めるべきで、何か特定のものデフォルメして、それをことさら重要視するのは私は嫌です。特にこの企画は安く天体写真を楽しむ企画で、粗探しではないです。)

感想
細かいこと気にしなければ開放から行けそうです。開放では少し星が太っています。
F4は開放より悪く、これはピンボケです。温度の影響と思われます。温度の影響は予測していたので、F4.8からはピント調整し直しています。たぶん、ピントをちゃんと合わせればもっと良いはずです。
F4.8まで絞ると星もシャープになります。F5.6とあまり変わらないので、F5.6まで絞る必要はなさそうです。

残念なのは周辺で色収差のため、色ずれを起こしています。倍率の色収差というやつです。倍率の色収差は絞っても改善されません。こうゆうところはオールドレンズだなと思います。フルサイズ周辺までちゃんとした星像を求める人には向かないと思います。私は許容範囲ですが、APS-Cやフォーサーズでは問題にはならないと思います。この辺は次回試してみたいと思います。あと、上の方は若干、片ボケ気味です。これも少し残念。

最後に周辺減光の様子です。

1710311
特に悪くも良くもなく普通だと思います。
以前説明した「簡易フラット」の方法ですべて完ぺきに補正できます。

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コメント

お世話になります。
オールドレンズの活用方法を検討しているのですが知識無く、申し訳ありませんが1点教えてください。

倍率色収差が激しい場合、冷却CMOSモノクロでLRGB合成を行えば色毎にピント合わせができるので改善が期待できるのでしょうか?

宜しくお願いします。

投稿: 初心者 | 2021年5月13日 (木) 21時33分

改善は期待できますが、レンズによると思います。
倍率色収差だけなら、合成するとき、青の画像サイズを変更するという技も使えます。

軸上色収差の場合、そもそも青が一点に収束しないレンズもあるので注意です。

投稿: ほんまか | 2021年5月13日 (木) 21時43分

ほんまかさん
早々のご回答、心から感謝いたします。

画面サイズを変更する技ですか、、、勉強になります。

軸上色収差が1点に収束するか否かの評価方法とかあれば教えて頂けないでしょうか。ご無理言ってスミマセン。

宜しくお願いします。

投稿: 初心者 | 2021年5月13日 (木) 22時03分

ライブビューでピント合わせしてみればすぐわかります。
どうやっても色にじみがとれません。

投稿: ほんまか | 2021年5月13日 (木) 22時28分

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