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2017年11月12日 (日)

新しい観望スタイル

Samさんという方が電視観望というのを推進されておられます。

彼にはCANP'17および胎内でお会いしてお話ししましたが、なかなか良い着眼点だと思いました。観望もこれかからは電子化と思っていましたところ、アストロアーツにeVscopeの記事が。eVscopeの良いところは、覗くとこなんですよね。

人間というのは望遠鏡を見ると、覗きたくなる習性のようで、事実、胎内星まつりでは曇っていても、置いてあるだけで覗いていくんですよ。みんな。

ということで両者のアイデアに刺激され、私も電視観望のプロトタイプを作ってみました。ただ両者に共通しているのは、自動導入なんですよね。私は、それを否定しませんが、観望では探す楽しさもあると思うので、自動導入ではなく、電子ファインダーや星図マッチングを取り入れてみました。

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中にはSS-one CMOS Captureが入っているのですが、違いは、

1 ライブビューで望遠鏡を動かさないと、自動的にスタッキングする。
2 電子ファインダーと連動し、ライブビュー画像に星図マッチングをかける
3 簡単な画像処理コマンドと印刷機能がありモバイルプリンタでその場で印刷できる

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使い方は以下の通り。

1 まず広角電子ファインダーで粗く導入。
2 ライブビュー画面で星図マッチングをかけ、星図を表示。対象天体があらかじめ登録されている場合は、その場所を表示。写野の中に対象天体がない場合は、その方向への矢印を表示。
3 望遠鏡を動かさないと、自動でスタッキング。
4 コントラストなど、簡単な画像処理ができ、モバイルプリンタへその場で出力

という仕様になっています。

従来の観望会ではお客さんは観るだけでしたが、この構想では、「探す、観る、残す」ということが体験できると思います。

来年の星まつりシーズンまでには、なんとか使えるものを完成させたいですね。

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コメント

面白い試みですね。
時代はそういう風に移り変わっていくんでしょうね。
わたしも自動導入より自分で入れるという方式に賛成です。

中坊時代に10cmの反赤で試行錯誤して視野に入ったときのうれしさは格別だったことが思い出されます。

SS-one AutoGuider Proにハンドコントローラーが欲しいです。
SkySafariからだとちょっと使いづらかったりして。

投稿: たくまー | 2017年11月12日 (日) 22時00分

たくまーさん、
天体写真の方ばかり、進歩して観望の方は取り残されているような気がします。アイピースとかの性能は上がってるのですが。初心者向けに何かアピールできるものがあればと。
コントローラは、通常のCMOS Capでも使えるようにしたいのですが、作業的にはけっこう大変。

投稿: ほんまか | 2017年11月13日 (月) 12時04分

観望会で思ったより参加者が集まった時に順番待ちのを埋める為に月や惑星をPCモニターに映して見て貰っていますが
眼視ではハッキリと見えない星雲などが見えてくるので幅が広がりますね。
(今の人はネットなどで鮮やかな画像を見慣れているので初めての眼視だとガッカリされるんですよね)

あと慣れない人はアイピースを覗くのが結構難しかったりするので便利そう。

投稿: koukiatu | 2017年11月13日 (月) 22時59分

koukiatuさん、
そうなんですよね。月や惑星(特に土星)は喜ぶけど、星雲になると、、、
ライブビューの蓄積で、少しずつ星雲が浮かび上がってくるのを観れるので、天体写真が光の蓄積であることがわかる教育的効果もあるかなと思ってます。時間がかかるので、あまり大人数には対応できないけど。
個人的には印刷機能がいいかなと思ってます。その場で印刷してお土産持たせることできます。

投稿: ほんまか | 2017年11月13日 (月) 23時09分

ほんまかさん

最近の観望会ではスマホでコリメート撮影をしたがる人が増えていて、月だと比較的簡単に撮影出来るのですが
惑星になると像が小さいので上手く画面に入れられず一人当たりの時間がかかって困りものです。

と、ここまでタイプして思いつきましたが、望遠鏡の一つにアダプターでスマホを取り付けておいてその画面を観たり撮影して貰うというのも有りですね。
次回の観望会は未定ですが段取りだけでもしておきます。

投稿: koukiatu | 2017年11月13日 (月) 23時22分

現時点で他に類をみない電視観望アイディア。
フィルタホイールを回しながら輝線画像を撮り、SAO等のカラーパレットに沿ってRGBにスタックされた結果を観望する、というのはどうでしょう。
光害地でもカラーで観れますし、惑星状星雲のフィラメント構造等、通常のカラーより明瞭に観れて、星の蘊蓄話がにぎやかになるかもしれません。

もう一つ。
複数の鏡筒から得た画像を、平行移動と回転移動とスケール調整して1枚の画像にスタックする、という方法。
同時に複数毎画像が得られますから、小口径でもリアルタイム電視の道が開けるかもしれません。

今、星見屋さん経由でASI385MCのモニターをやってますが、これ非常に高感度です。ゲインを従来機並に落とすと非常に低ノイズで、ガイドも格段に安定します。

投稿: HUQ | 2017年11月28日 (火) 12時23分

HUQさん、
ナローはいいかも知れません。

CMOSカメラなので、デジカメでは絶対出来ないことをやりたいですね。
最低でも、リアルタイムでフラットして、強調処理して表示しようと思っています。

投稿: ほんまか | 2017年11月29日 (水) 23時15分

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