ASI071MC-Proでクラゲを狙うも失敗
昨晩は秩父に撮影に行ってきました。この6日で出撃したのは5日です。晴れるのはありがたいが、逆に疲れる。
さて、たくまーさんから借りている、ASI071MC-Proを試そうと、クラゲを狙ってみました。ASI071MC-Proですが電源相性問題か、ライブビュー中にフリーズすること2回。やはりなにか問題ありそうです。ただ撮影中はまったく問題なかったです。
2時間、2分60枚撮影してきましたが、帰ってフォルダーを開いてみてびっくり。
カブっています。現地でも気付いていたのですが、光害カブリと思っていました。ただこうして見ると光害ではなさそうです。光害にしては明るすぎること、変化が大きすぎること、一枚の中でも傾斜がおおきいこと。
何か光が漏れたようです。最初まったく原因が分からなかったのですが、いろいろ考えてやっと分かりました。天頂付近が一番被っていることから、反射鏡の下からCMOS Cap.の光が入ったようです。
いつもはCMOS Capは電気関係のボックスに入れているのですが、この日に限って三脚のストーンバックに置いておいたのが仇になりました。
反射望遠鏡はこんなことまで気を使うのか。まぁ最初だから仕方がない。これも経験。
仕方がなく、60枚のうち、比較的カブリの少ない20枚を選んでコンポジットしました。
GINJI-150FN改造 + SkyWatcher F4コマコレ + ASI071MC-Pro + SS-one CMOS Cap.
2分×20枚 ゲイン10/25
SS-oneトラベラー + SS-one AutoGuider Pro
カブっていたとはいえ、40分露出してこれだけ? というのが正直な印象。
デジカメならもっと写ると思います。特に赤い星雲が弱い。
どうもCMOSカメラはモノクロ、カラーを問わず赤が写らない。モノクロの場合はまだLのアシストがあるので良いのですが、カラーだけになるとどうも弱い。
まぁ、改造デジカメの赤が強すぎるのも問題ですが、たとえば、馬頭星雲近くの「燃える木」などは改造デジカメだとすごく赤っぽくなるのですが、CMOSカメラだとほんと奇麗に出ます。
もうちょっと1枚あたりの露出は伸ばしてみようか。CMOSカメラはリードノイズが小さいからラッキーイメージングのように短露出多コンポが有利とかいう実証されていない定説がありますが、ここでいう有利とはCCDに比べて有利であって、絶対的には、やはり1枚あたりの露出が長い方がいいのではないかと、ここ最近、思い始めています。特に電子望遠鏡のテストからも感じます。
以前にやったデジカメの検証でもそうですが、やはり天体写真はゲインや感度を抑えて、露出時間を伸ばした方が良いように思います。少なくとも悪くはならないと思います。
いずれにせよ、カラーCMOSは難しい。モノクロの方が扱いやすいです。
今夜も晴れそうなので、撮り直してきたいと思います。ここ最近、連日の撮影ですが、どれもこれもぱっとしない結果で、少し沈んでいます。ここらあたりで、バシっと気持ちの良い作品を仕上げたいです。
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コメント
昨夜はリアルタイムサポートありがとうございました。
お陰様で星空を楽しめました。
071はバージョンアップしても何かとクセが強そうですね。
投稿: たくまー | 2018年1月15日 (月) 21時38分
ほんまかさん
ASI071MC-ProとCMOS Cap.で毎日の様に撮影しています。
ライブビュー中にフリーズする現象は数回ありましたが、大体再起動で直るのでそんなに気にしていません。
ASI071MC(Proでない)ときは発生せずProで発生する現象として、インターバル撮影を開始すると、真っ黒の画像が撮影されることがかなりの頻度で発生します。3分も露出して真っ黒はさすがに変なので、ストップして再撮影を開始するとちゃんと写ります。
真っ黒の画像はストップするまで量産されるので、1枚目の撮影が成功しているか確認するようにしています。
クリスマスツリー星団を撮りましたが、総露出3時間かけて撮ってもかなり強力に画像処理しないと全く見えないくらいにしか映らないので、ASI071MCは扱いが難しいです。
投稿: minoji | 2018年1月16日 (火) 00時11分
minojiさん、
真っ黒な画面、今日、部屋でフラット撮影中におきました。なんでだろう。
クリスマスツリー3時間かけてダメでしたか。クリスマスツリーは、今度モノクロで撮ってみようと思います。
投稿: ほんまか | 2018年1月16日 (火) 17時15分