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2018年1月13日 (土)

CMOSカメラ MM vs. MC 徹底比較

天文用CMOSカメラ、カラー版とモノクロ版がありますが、どこがどう違うのか、徹底比較してみました。

対象  モンキー星雲
撮影場所 秩父 美の山公園(光害多し)
撮影時間 それぞれ およそ30~40分
比較機種 ASI1600MM および ASI1600MC-Cool(非冷却)
共通データ
GINJI-150FN + SkyWatcher F4コマコレクター
SS-one CMOS Capture 露出2分 ゲイン10/25 リアルタイムダーク減算
SS-oneトラベラー + SS-one AutoGuider Pro

比較画像
MCのRGB一発 MMのRGB  MMのLRGB  MMのLとMCのRGBによるLRGB

コンポジットしただけの元画像と、簡単に強調処理、色補正した画像の2種類を掲載。

お断り
今回、星が丸く写りませんでした。ガイドミスではなく、GINJI改造で、斜鏡ヒーターの配線の影響か、遮光板が被ったかの影響と思われます。前回バラ星雲を撮ったときは丸かったので、たぶん、そのあと手を加えた影響と思われます。今度、ちゃんと原因を調べてみます。

1801131
それでは結果発表です。まずは、

1 MC一発撮り 2分×20枚

1801132

簡単な強調処理あり
1801133
感想
モンキーの中心部は少し青みがかっています。デジカメだと、真っ赤になるのですが。改造デジカメは赤が強すぎるのですが、CMOSカラーカメラはその辺はよいとこだと思います。
ただ、後で掲載するMMと比べると、星がボテっとしている感じです。ピンボケではないと思います。ピントは念入りに何度も納得いくまで合わせたのと光条が奇麗に出てるので、ピンボケではないように思います。
あと、色はMMと比べると寂しいような気がします。特に星がのっぺりしている。なんか2色カラーのような、Gが足りないのでしょうか。

2 MMのRGBフィルター撮影 各色2分×5枚
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簡単な強調処理あり
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感想
MCに比べると星がシャープです。星雲の青っぽい部分がオレンジぽくなるのは、このフィルターセットの特徴で、バラ星雲でも同じです。星の色も良く出ています。

3 MMのLRGB撮影 L 2分×6枚 RGB 各2分×5枚

1801137
簡単な強調処理あり
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感想
RGBとあまり変わらないです。ただL画像は圧倒的に明るいので、淡い対象の場合は効いてくると思います。

4 MMのLとMCのRGBによるLRGB L 2分×6 RGB 2分×20枚
1801138
簡単な画像処理あり
1801139
感想
いわゆるハイブリッド撮影です。MMのシャープさは出ましたが、色に関してはやはりという感じです。星の色がなんか淡白です。

結果

今回の結果だけをみる限るMMの圧勝です。解像度、色の自然さ。あとノイズもMCはクールピクセルが多く、MMほど滑らかではありません。ノイズ比較の画像を載せておきます。

18011310
ただ、たった一回の比較であること。カラーはすべてこうなのか。ASI1600MC特有なのかはさらに見極める必要があります。

カラーはたくまーさんから借りたASI071MCもあるので、次はそれで試してみたいです。それとデジカメのX-A1もあります。









 













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コメント

こんにちは
いろいろな比較テストを楽しみにしています。
今回のCMOS比較、やはりという感じでした。
お手軽にカラーCMOSを考えていましたが、やはりモノクロ強しですね。
CMOS対CCDのモノクロ比較も興味あります。
今後も、楽しみにしていますので、頑張ってください。

投稿: planet_cat | 2018年1月23日 (火) 11時16分

planet_catさん、
カラーは、山口氏が言うようにIRカット付けたらもう少し良くなると思います。ただ、モノクロの優位は変わらないと思いますが。
CMOS VS. CCDの比較は私も大変、興味あります。
ぜひ一度見てみたいです。

投稿: ほんまか | 2018年1月23日 (火) 11時47分

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