2018年1月31日 (水)
2018年1月30日 (火)
SS-one AutoGuider製品に関する重要なお知らせ
SS-one AutoGuider Pro
SS-one CMOS Capture
SS-one AutoGuider Light
をご使用の方、これからご購入を検討されている方への重要なお知らせです。
内容
1 最新かつ最終のバージョンをアップロードしました。
2 バックアップSDカード作成のお願い。
3 今後CMOSとAutoGuiderを分離します。
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1 最新かつ最終のバージョンをアップロードしました。CMOS CapとAutoGuiderが一緒になったバージョンはこれが最終となります。CMOS Capベータ版はこれが最後になります。
変更点
●CMOS Capのモノクロカメラでのライブコンポジットでファイルが保存されない不具合を修正
●CMOS Capのカラーカメラでのライブ加算平均コンポジットで色合いがおかしくなる不具合を修正
●CMOS Cap(最新ドライババージョン)で、カラーカメラを複数使っている場合に配色がおかしくなる不具合を修正
●Lightは今回修正はありませんが、バックアップ作成で必要になるのでダウンロードアドレスを掲載しておきます。
---------------PRO------------------
1 SS-one AutoGuider Pro (Ver1.01)
------------CMOS Cap---------------
2 SS-one CMOS Capture(Ver1.03 最新ドライババージョン、ZWOの最新カメラを使えるがAutoGuiderと同時使用できない場合がある)
3 SS-one CMOS Capture(Ver1.00-2 旧ドライババージョン、ZWOの最新カメラは使えない、AutoGuiderとの同時使用可能)
4 SS-one CMOS Captureベータ版(Ver0.304 最新ドライババージョン、ZWOの最新カメラを使えるがAutoGuiderと同時使用できない場合がある)
5 SS-one CMOS Captureベータ版(Ver3.02-2 旧ドライババージョン、ZWOの最新カメラは使えない、AutoGuiderとの同時使用可能)
---------------Light-----------------
6 SS-one AutoGuider Light(Ver1.01)
7 SS-one AutoGuider Ligh(Ver1.01 無線高解像度版)
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2 バックアップSDカード作成のお願い。
SS-one AutoGuider製品でSDカード内のファイルが壊れシステムが起動しない不具合の報告がいくつかありました。SDカードにシステムを再度書き込みすれば元に戻りますが、現場では不可能なため、もしもの時のためにバックアップSDを作っておいて常時携帯しておくことをお薦めします。
なお、今後販売するSS-one AutoGuider製品に関しては標準でバックアップSDを添付します。(そのため価格も改定させていただきます)
■SDカード内のシステムが壊れた場合の症状
液晶が真っ白になってそのままの状態になります。黒い画面にメッセージが流れるとこまでいき途中で止まる場合は再度起動するれば修復される可能性があります。
■バックアップSD作成方法(アップデート方法と同じです)
1 まず、市販のマイクロSDカードをご購入ください。マイクロSDカードは16GBのクラス10をご購入ください。8GBだと、セクタ数が少ない場合、書き込めない場合があります。16GBなら確実です。
2 対象の上記ソフトウェアをダウンロードしておいてください。(時間かかります)
3 マイクロSDカードの取り出し方は以下の通りです。
SS-one AutoGuider Pro「SS-onePro-SD-change.pdf」をダウンロード
SS-one CMOS Capture正式版「SS-oneCMOS-SD-change.pdf」をダウンロード
SS-one CMOS Captureベータ版と、Lightに関しては黒いテープを剥がせば取り出せます。
4 以下の説明書にしたがってバックアップSDを作成します。
アップデート方法
4-1 USBにメモリにアプリの設定を保存
4-2 買ってきたマイクロSDカードにダウンロードしたファイルを書き込む
4-3 それを元のSDカードと交換して起動
4-4 USBメモリからアプリの設定を復帰
Lightは設定の保存復帰ができません。
元のSDカードはバックアップ用として常に携帯してください。またこの状態ではバックアップSDは最新版ではありませんが、もちろん最新版にアップデートしてもかまいません。
また元のSDカードと新しいSDカード、どちらをバックアップ用にしてもかまいません。
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3 今後CMOS CapとAutoGuiderを分離します。
CMOS Capには今現在、次のような根本的な問題があります。
ZWOの最新カメラを使うために、CMOS Capを最新ドライババージョンにすると、AutoGuiderと同時に使えない場合がある。
撮影用カメラとオートガイダーカメラを挿すUSBポートを選べば使用できる場合があるようです。また、撮影用カメラにUSBハブが搭載されている場合はそこにオートガイドカメラを挿せば使用できるようです。
ただし、いずれの場合も因果関係が不明で絶対保証できるわけではありません。この問題に関してはZWOに報告していますが、ZWOでは不具合を再現できず、修正するのは不可能な状態です。
この問題のため、CMOS Capは複数のバージョンが乱立し、ユーザには分かりにくく、また管理もしにくくなってなっています。
もともとCMOS CapとAutoGuiderは別々の製品であったことですので、この際、CMOS CapとAutoGuiderを両立させることは断念し、今後の製品、およびソフトウェアのアップデートに関しては、
SS-one AutoGuider ProからはCMOS Capの機能は削除し、
SS-one CMOS Caputureからは、AutoGuiderの機能は削除します。
同時に使用したい人は、上記ソフトをダウンロードして使用すれば使えます。(アップデートは行いません)
ただ製品としては今後は分離して扱うこととしました。
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ということですので、何卒よろしくお願いします。
バックアップSDはぜひ作っておいてください。お願いします。
2018年1月29日 (月)
2018年1月19日 (金)
あなたの反射鏡をイプシロンに
いきなり大それたタイトルですみません。イプシロンと言っても、明るさだけの話なんですが。最近はF3前後の光学系も出てきましたよね。でも高いですよね。少しでも安く、明るい光学系を手にする方法はないか。そんな中、星見屋さんから新製品が出ました。
Ackermann 2インチコマコレクター・レデューサー×0.73
2KORRR
焦点距離を0.73倍するコマコレクターだそうです。能書きは星見屋さんのページを見てもらうことにして、これを銀次15cm/600mm/F4に使うと、15cm/438mm/F2.92になります。明るい!!
星見屋さんから作例を作ってほしいと頼まれて借り受けました。
早速、使ってみるのですが、こういったコマコレやレデューサーはバックフォーカスが決まっています。こいつは、66.85mmだそうです。EOSに付けることを想定すると、EOSのフランジバックは、44mmなので、66.85mm-44mm=22.85mmで取り付けなければいけません。
そこで手持ちのリングを総動員して、ベストな組み合わせを探します。結果はこれ。
M48-TアダプターでTリングを付けただけでは短すぎるので、M48アジャスターとTリングアジャスターを挟んで光路長を稼ぎます。アジャスターといっても唯の薄いナットです。がらくたボックスの中から探してきました。この辺は、販売店のサポートを期待したいですね。
さて、これでカメラを付けて、反射鏡に差し込むのですが、
次に問題は無限遠でピントが出るかどうか。レデューサーなど焦点距離が短くなる補正光学系を入れるとたいがいは、ピント位置は内側に移動します。
測ってみると、ピント位置の移動は13.7mmでした。じゃ、ドロチューブの繰り出しに13,7mmの余裕があれば良いかと言うと、そうではなく、66.85mmのバックフォーカスを得るために入れたリングの光路長も考慮しないといけません。それは、TリングとTリング-2インチアダプターの光路長の合計を15mmとすると、余計な光路長は
66.85mm - 44mm - 15mm = 7.85mm
つまり、コマコレを使わない時に比べて、7.85mm余計長くなるので、この分もドロチューブを押しこまないといけません。結局、必要なドロチューブの繰り出し量は
13.7mm + 7.85mm = 21.55mm
これだけの繰り出し量が必要です。余裕を見て3cmは必要でしょう。
つまり、コマコレを付けない状態で、3cmくらいドロチューブが繰り出していればピントがでます。
ところで、銀次のホームページを見ると、デジカメでは35mmの2インチ延長筒を付けて合焦すると書いてあります。つまり、この延長筒を外せばコマコレでピントが出ることになります。
ただし、あくまでも机上の計算なので、保証はできません。
私の改造銀次は、CMOSカメラでドロチューブの繰り出しをぎりぎりに最適化しているので、このように主鏡フレームを移動させて対応しました。ただ、これだと計算上、斜鏡から光があふれてしまいます。まぁ、とりあえず、あふれる量もわずかなので、これでやることに。
早速、本栖湖に実写してきました。結果はこちら。
GINJI-150FN改造+2KORRR+ASI1600MM+SS-one CMOS Cap. 438mmF2.9
L: 2分×32 RGB 各2分×10 トータル2時間 ゲイン12/25
SS-oneトラベラー + SS-one AutoGuider Pro + ASI120MM-SS3
淡い、クリスマスツリー星雲が2時間でここまで写ってくれて、感動です。やっぱ明るいっていい。
コマコレとは話がそれますが、反射とモノクロの相性ってほんといいような気がします。なんかこういった奇麗な画像があっさり出てくるんです。理由は分からないけど。
コンポジットとフラットと、レベル調整だけのまったく画像処理していない画像がこちら。
下処理でここまで出てくれれば後は楽勝です。まぁそれはさておき、コマコレに話を戻します。
コマコレなので、周辺星像が気になります。こちら。
フォーサーズ4隅では、ほぼ完璧です。周辺減光も予想してたより少なかったです。今度はAPS-Cで撮ってみたいですね。
まぁちょっと高いのですが、銀次と合わせても20万以下なので、明るいのを求める人にはいいかも。
2018年1月18日 (木)
ケースのプロトタイプ
ケースのプロトタイプできました。
電子望遠鏡、完全なリアルタイム性(数秒程度)は無理そうです。数分程度の露出ならなんとかなりそうです。それさえも、CMOSセンサーに依存し、今はASI294MCに望みをかけています。
電子望遠鏡というよりも、カメラ一体型CMOS Cap.に近くなりそうです。今、一番の問題は画面がフルカラーにならないこと。
モバイルプリンタも買いました。ただ、ラズパイからダイレクトにプリントできる機種は限られていて、古い機種ばかりです。安く買えるのはいいのですが。こいつは2,000円でした。
また、プリントアウトのもう一つの方法として、WiFi搭載USBメモリ経由で、スマフォからプリントアウトする方法を考えてします。これなら、最新のプリンタも大丈夫です。
2018年1月16日 (火)
ASI071MCProで「くらげ星雲」リベンジ
リベンジしてきました。
前回あまり写りが良くなかったので、以下のようにパラメーターを変えました。
露出時間 2分->3分
ゲイン 10/25 -> 13/25
冷却ON -20度
これでトータル2時間分撮影してきました。
GINJI-150FN改造 + SkyWatcher F4コマコレ + ASI071MCPro(-20度)
+SS-one CMOS Cap. ゲイン13/25 3分×42枚
SS-oneトラベラー + SS-one AutoGuider Pro + ASI120MM-SS3
う~ん、やっぱり、「2時間かけてこれだけ?」感が否めない。
これ星を見るとつぶれ気味なの分かりますか?それだけ強引に強調しているのですが、出てこない。背景とかは滑らかで奇麗なんですがね。とにかく星雲が写らない。
とりあえず、他人の作例見てみたいですよね。AS071MCでなくて良いのですが、カラーCMOSでこれは凄いっていう作例どっかにないですかね? あったら教えてください。研究します。
海外とかありそうですが、海外って、けっこう45cmRCとか総露出時間10時間とか、淡い部分出てるけど荒れ荒れとか、力技ばっかなんですよ。普通に奇麗な作品。
2018年1月15日 (月)
ASI071MC-Proでクラゲを狙うも失敗
昨晩は秩父に撮影に行ってきました。この6日で出撃したのは5日です。晴れるのはありがたいが、逆に疲れる。
さて、たくまーさんから借りている、ASI071MC-Proを試そうと、クラゲを狙ってみました。ASI071MC-Proですが電源相性問題か、ライブビュー中にフリーズすること2回。やはりなにか問題ありそうです。ただ撮影中はまったく問題なかったです。
2時間、2分60枚撮影してきましたが、帰ってフォルダーを開いてみてびっくり。
カブっています。現地でも気付いていたのですが、光害カブリと思っていました。ただこうして見ると光害ではなさそうです。光害にしては明るすぎること、変化が大きすぎること、一枚の中でも傾斜がおおきいこと。
何か光が漏れたようです。最初まったく原因が分からなかったのですが、いろいろ考えてやっと分かりました。天頂付近が一番被っていることから、反射鏡の下からCMOS Cap.の光が入ったようです。
いつもはCMOS Capは電気関係のボックスに入れているのですが、この日に限って三脚のストーンバックに置いておいたのが仇になりました。
反射望遠鏡はこんなことまで気を使うのか。まぁ最初だから仕方がない。これも経験。
仕方がなく、60枚のうち、比較的カブリの少ない20枚を選んでコンポジットしました。
GINJI-150FN改造 + SkyWatcher F4コマコレ + ASI071MC-Pro + SS-one CMOS Cap.
2分×20枚 ゲイン10/25
SS-oneトラベラー + SS-one AutoGuider Pro
カブっていたとはいえ、40分露出してこれだけ? というのが正直な印象。
デジカメならもっと写ると思います。特に赤い星雲が弱い。
どうもCMOSカメラはモノクロ、カラーを問わず赤が写らない。モノクロの場合はまだLのアシストがあるので良いのですが、カラーだけになるとどうも弱い。
まぁ、改造デジカメの赤が強すぎるのも問題ですが、たとえば、馬頭星雲近くの「燃える木」などは改造デジカメだとすごく赤っぽくなるのですが、CMOSカメラだとほんと奇麗に出ます。
もうちょっと1枚あたりの露出は伸ばしてみようか。CMOSカメラはリードノイズが小さいからラッキーイメージングのように短露出多コンポが有利とかいう実証されていない定説がありますが、ここでいう有利とはCCDに比べて有利であって、絶対的には、やはり1枚あたりの露出が長い方がいいのではないかと、ここ最近、思い始めています。特に電子望遠鏡のテストからも感じます。
以前にやったデジカメの検証でもそうですが、やはり天体写真はゲインや感度を抑えて、露出時間を伸ばした方が良いように思います。少なくとも悪くはならないと思います。
いずれにせよ、カラーCMOSは難しい。モノクロの方が扱いやすいです。
今夜も晴れそうなので、撮り直してきたいと思います。ここ最近、連日の撮影ですが、どれもこれもぱっとしない結果で、少し沈んでいます。ここらあたりで、バシっと気持ちの良い作品を仕上げたいです。
2018年1月13日 (土)
CMOSカメラ MM vs. MC 徹底比較
天文用CMOSカメラ、カラー版とモノクロ版がありますが、どこがどう違うのか、徹底比較してみました。
対象 モンキー星雲
撮影場所 秩父 美の山公園(光害多し)
撮影時間 それぞれ およそ30~40分
比較機種 ASI1600MM および ASI1600MC-Cool(非冷却)
共通データ
GINJI-150FN + SkyWatcher F4コマコレクター
SS-one CMOS Capture 露出2分 ゲイン10/25 リアルタイムダーク減算
SS-oneトラベラー + SS-one AutoGuider Pro
比較画像
MCのRGB一発 MMのRGB MMのLRGB MMのLとMCのRGBによるLRGB
コンポジットしただけの元画像と、簡単に強調処理、色補正した画像の2種類を掲載。
お断り
今回、星が丸く写りませんでした。ガイドミスではなく、GINJI改造で、斜鏡ヒーターの配線の影響か、遮光板が被ったかの影響と思われます。前回バラ星雲を撮ったときは丸かったので、たぶん、そのあと手を加えた影響と思われます。今度、ちゃんと原因を調べてみます。
1 MC一発撮り 2分×20枚
簡単な強調処理あり
感想
モンキーの中心部は少し青みがかっています。デジカメだと、真っ赤になるのですが。改造デジカメは赤が強すぎるのですが、CMOSカラーカメラはその辺はよいとこだと思います。
ただ、後で掲載するMMと比べると、星がボテっとしている感じです。ピンボケではないと思います。ピントは念入りに何度も納得いくまで合わせたのと光条が奇麗に出てるので、ピンボケではないように思います。
あと、色はMMと比べると寂しいような気がします。特に星がのっぺりしている。なんか2色カラーのような、Gが足りないのでしょうか。
簡単な強調処理あり
感想
MCに比べると星がシャープです。星雲の青っぽい部分がオレンジぽくなるのは、このフィルターセットの特徴で、バラ星雲でも同じです。星の色も良く出ています。
3 MMのLRGB撮影 L 2分×6枚 RGB 各2分×5枚
簡単な強調処理あり
感想
RGBとあまり変わらないです。ただL画像は圧倒的に明るいので、淡い対象の場合は効いてくると思います。
4 MMのLとMCのRGBによるLRGB L 2分×6 RGB 2分×20枚
簡単な画像処理あり
感想
いわゆるハイブリッド撮影です。MMのシャープさは出ましたが、色に関してはやはりという感じです。星の色がなんか淡白です。
結果
今回の結果だけをみる限るMMの圧勝です。解像度、色の自然さ。あとノイズもMCはクールピクセルが多く、MMほど滑らかではありません。ノイズ比較の画像を載せておきます。
ただ、たった一回の比較であること。カラーはすべてこうなのか。ASI1600MC特有なのかはさらに見極める必要があります。
カラーはたくまーさんから借りたASI071MCもあるので、次はそれで試してみたいです。それとデジカメのX-A1もあります。
2018年1月12日 (金)
いろいろうまくいかない。。。
晴天が続いています。しかし、なかなか結果が出ない。。。
火曜、水曜の夜は、連ちゃんで羽生に「電子望遠鏡」のテスト。
新しい液晶ですが、ご覧のように色数が少ない。16ビットカラーが出ない。
いろいろ設定をいじるが、16ビットカラーにならない。仕方がないので、CMOS Cap.でテストすることに。
ASI224MCと、ASI1600MCでテストするがどうもおもわしくない。Samさんが以前、「一発目に出てくる画像の迫力に一番影響が出ます」と言っていましたが、まさにその通りで、
一発目、つまり1枚あたりの写りが良くない限り、いくらスタックしても、あるいはビニングしても、飛躍的に向上するということはないみたいです。0は何倍しても0ということか。
ということは、ある程度の露出時間(数秒~数十秒)が必要で、そうなると、「リアルタイム性」が問題になり、はたして電子望遠鏡と言えるかどうか。
ただ、多少なりとも光明があって、
1 ASI224MCの写りは、ASI1600MCに比べると圧倒的に良く、特に色の出が良い。ASI224MCクラスのCMOSセンサーならなんとかなるかも。ASI224MCクラスとなると、ASI385MCやASI294MCなどです。
2 ソニーのα7sのライブビューはそれなりにいけてるの、なんとかなるんではないかと期待。
と、まったくあきらめていないのですが、現在のところ「電子望遠鏡」にかけるモチベーションが落ちてきているのは事実。
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木曜の夜は、秩父は美の山公園に「ASI1600MC」のファーストライトをしに行きました。
30分くらい撮ったところで構図が気に入らなく、撮り直し、1時間半、撮ったところでピントが甘いので撮り直し、そんなことを繰り返したため、4時間滞在したのに、約1時間分の撮影データしか得られませんでした。
家に帰って、コンポジットしてみて、おかしいことに気づく。
GINJI-150FN改造+SkyWatcher F4コマコレ + ASI1600MC + SS-one CMOS Cap.
1分×80枚(4枚ごとにライブコンポジット、リアルタイムダーク減算) ゲイン10/25
SS-oneトラベラー + SS-one AutoGuider Pro
色が出てない。調べると、CMOS Capのベイヤー配列の情報取得ミスのバグと判明。
このバグですが、遭遇する確率は低いです。条件としては最新ドライババージョンで、ASI1600MCと他のソニーセンサーのカラーカメラを交互に使っている場合におきます。もちろん直します。
ということで作品にはならなかったのですが、バグがなくても、作品には仕上げられなかったと思います。この対象、けっこう淡いことを知った。秩父のような光害地ではなく、暗い空で、3時間以上かけないと奇麗にでそうもないです。
今夜も秩父に行こうと思います。クリスマスツリーは無理そうなので、クラゲでも撮ってこうようと思います。
2018年1月 9日 (火)
電子望遠鏡--1/3インチはやっぱつらい
帰ってきました。
秩父の予定でしたが、月昇るの早いし、目的が2つだと中途半端になるので、近場の羽生に電子望遠鏡のテストだけしてきました。
結果
自動レベル調整付きライブスタッキングはうまく機能しませんでした。プログラムの見直しです。
あと、やっぱ星雲とか奇麗でないです。考えてみれば当たり前で、
80mmのレンズで撮った星野写真の星雲の部分だけ切り取って拡大しても奇麗なわけはなく、しかも安物のレンズです。
やっぱ、フォーサーズくらいないと奇麗に出ないと思います。う~ん。
結論
電子望遠鏡--やっぱお金がかかる。
疲れたのでもう寝ます。。。
2018年1月 8日 (月)
電子望遠鏡に適したCMOSカメラ
電子望遠鏡に最適なCMOSカメラは何か、けっこう悩んでます。いちおうカラーカメラならどれでも使用できるようにはしたいのですが、目的に応じて、最適なカメラはあるはず。
とりあえず、フォーサーズから1/3インチまで一覧を作ってみました。(ビニングは640×480まで解像度を落とす前提でのソフトビニングのことです。)
写り具合、感度で言うなら、センサー固有の感度が高いものより、高画素のセンサーをビニングするのが圧倒的です。たとえば8×8なら感度64倍です。たった1秒の露出で64秒露出したのと同等になります。
そういった意味ではフォーサーズを選びたいですが、欠点があって、高価なこと。それから、ラズパイだとさすがに動作が重いです。カメラの向きを変えて、1~2秒後に画像が動く感じです。自動導入で、ビシビシ導入するならいいのですが、対象を探し回るなら、ちょっとストレスを感じると思います。
フォーサーズは、既に持っている人が使うなら良いのですが、電子望遠鏡のために新規に買うのはやはり価格が高い。
星見屋さんや、HUQさんが、ASI385MCは感度が高いので勧めてくれましたが、385ならASI224MCだと思います。385は1/2インチですが、横に長いんですよね。短辺は224と変わりません。感度もソニーのSNR1sで測るなら両者とも同じです。価格も安いので、ASI224MCの方が良いと思います。
ただ、1/3インチというのは、センサーサイズが小さすぎて、導入が大変です。
たとえば焦点距離500mmくらいの望遠鏡に1/3インチだとスバルも入らないんですよ。スバル全体を入れるなら200mmくらいです。
そう考えると、望遠鏡というよりカメラレンズですね。ズームレンズがいいと思います。実はもうズームレンズ買ってあるのです。トキナーの80-200mmF2.8です。訳あり品を6,000円くらいで購入しました。
広角端で導入して、ズームアップする。F2.8と明るいので写りも有利です。
欠点は、望遠鏡らしくないこと。はたして観望会で人気が出るかどうか。個人的に星空散歩を楽しむなら、ズームレンズはいいかも知れません。
ということで、それぞれ一長一短あるので、これというのはないのですが、中間をとるというか、バランスが良いのは、1/2インチで4×4ビニングまで出来るASI178MCではないかと思います。
●ライブスタッキングがカギ。
電子望遠鏡の成否のカギはライブスタッキングだと思います。
最初は加算で行っていたのですが、画像の荒れがひどく、直に飽和してしまいます。
その後、加算平均にしたのですが、写り具合は良くありません。
そこで一番いいと思うのは、自動レベル調整付きの加算スタックではないかと思っています。自動レベル調整付きなので、最初のうちは加算の効果が大きく、必要なレベルに達すると加算平均の効果が大きくなり、ノイズがどんどん減っていきます。もちろん飽和もしません。
短い時間のスタッキングによる天体写真の場合は、セルフオートガイドができる利点もあります。セルフオートガイド、つまり、オートガイド用に別に光学系やカメラが必要ありません。ただ残念なのは、SS-one AutoGuider Proはオートガイド信号の外部入力端子がないのでこの恩恵にあずかれません。今から考えると失敗でした。ST4ガイド入力があるならセルフオートガイドできます。
ライブスタッキングによる天体撮影は、でき具合を確認しながら写真を撮れるので、家に帰ってから失敗した~とかなく、ライトに天体写真を楽しみたい人には有効な方法になるかも知れません。
2018年1月 7日 (日)
あけましておめでとうございます。
遅くなりましたが、あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。
ブログの更新もせず、何してたかと言うと、「電子望遠鏡」の製作に没頭していました。ハード、ソフトともかなり進みました。これに関しては最後にまた。
まずは、冷却はCMOSカメラが揃ってきました。
左から、星見屋さんから借りている「ASI224MC-Cool」、Bergamotさんから超格安で購入した「ASI1600MC-Cool」、たくまーさんから借りている「ASI071MC Pro」。
何一つ、正規で購入したものがないというずうずうしい、ほんまかでした。皆さんの善意で支えられています。感謝感謝です。
「ASI1600MC-Cool」があるということで、MMとMCによるハイブリッド撮影ができ、撮影の効率があがりそうです。
また、
ASI1600MC
ASI071MC
ASI1600MMフィルターローテート撮影
の撮り比べができそうです。それぞれ一長一短があると思いますが、違いが知りたいですね。ほんとは、ASI294MCとか、CCDの8300とかとも比べたいのですがそれは無理。
ほんとに、ガチで撮影した機材比較って、ありそうでないんですよ。撮影対象が違っていたり、単なるダークの比較とか、そんなのはいっぱいあるのですが。
さて、今年も新製品がいっぱい出ます。
SS-oneトラベラー
これはもう私の手を離れて、あとは業者次第です。すでに依頼を出していて、試作機、量産という運びになります。夏の天の川が上がってくるころには。
2軸タイムラプス
優先順位は低いのですが、今年中にはなんとか完成させたいのですが。まったくの新規の部分が多く、難航すると思います。
電子望遠鏡
今一番、力を入れているところです。この正月、頑張ってかなり進めることができました。
使用するCMOSカメラはまだ決まっていないのですが、とりあえず、カラーならどれでも使用できるようにするつもりです。ただし、機種によって写り具合はかなり違います。
液晶は、3.5インチと、CMOSベータや、Proと同じですが、解像度が800×480に上がっています。従来の解像度でオープニング画面を出すと、こんなに小さいです。解像度の高さが分かると思います。 ただ、タッチパネルがないので、操作はすべてゲームパッドです。
カバーケースの試作機も今月中旬に出来る予定で1月中にはかなり使える形になると思います。印刷機能もあれこれ考えています。
完成すれば、新たな天体観測の楽しみ方が増えると思います。電視観望もそうですが、その場で撮影して画像処理して印刷するという「ライブ天体撮影」。楽しいですよ。きっと。写真メシエマラソンとか。
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SS-one AutoGuider Proの再販売はないか、かなりたくさんの方からお問い合わせ頂いています。すでに2回の販売で60台出たのですが、まだまだ需要がありそうです。計画ではトラベラーの後に作る予定です。トラベラーの前に作ってしまうと、トラベラーが財政的に作れなくなるリスクがあるためです。また30台すぐ完売する見込みがあるなら今すぐ作ってもいいのですが、とりあえず、ほしい人は要望を出してください。
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