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2018年2月 9日 (金)

ASI294MCで電子望遠鏡テスト

昨晩は羽生の「スカイスポーツ公園」でASI294MCでの電子望遠鏡のテストをしてきました。

結論から言うと、「これは行ける」という手ごたえを感じました。

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鏡筒はSharpStar60EDにBORGの0.85レデューサーです。カメラの設定ですが、ゲイン20/25で8×8ビニングで感度を64倍にブースト。

適正露出は1/2秒で、たった1秒で飽和します。

ゲインが非常に高い値にも関わらず、背景が滑らかで、また星も色が良くわかり、見ていて奇麗です。これは今までのCMOSカメラにはなかったことで、なんか、今までのCMOSに比べて世代が違うなと感じました。

まずは星雲ということで定番のM42。写真だとしょぼいですが、実際見るともっと奇麗です。

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今回、星雲の中で「星雲」と分かるのは、このM42だけでした。

馬頭星雲付近は、「燃える木」がうっすらと何となくあるのが分かる程度。一般の人だと何も分からないでしょう。

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これはバラ星雲。星雲はまったく分からない。この294MC、唯一の欠点と言えば、赤の写りがいまいち。

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星雲に関しては、露出を伸ばすか、ゲインを上げるかしないとダメですが、とにかく背景レベルを抑えないとそれも出来ない。観望会とか、そうそう暗い場所ではできないので、背景レベルをいかに抑えるかが重要。

今度、光害カットフィルターか、ネビュラーフィルターを付けてやってみます。
いずれにせよ、星雲に関しては、うっすら、分かる程度だと思います。

今回一番楽しめたのは、散開星団。これはいい。
M38と上の方にM36。これも写真だとしょぼいのですが、実際見るとけっこう奇麗に見えます。1802095

M37

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M35

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とにかく星が奇麗に見えるので、色もはっきりわかる、夏の天の川なんか奇麗だろうなと推測します。

最後に系外銀河を試してみました。M81とM82。

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露出たった1/2秒でこんなにはっきり写っています。今回焦点距離が短すぎました。もっと長いともっと楽しめたと思います。

今度は、フィルターを付けて、FSQ85EDで見てみます。





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コメント

ほんまかさん

寒いのにお疲れ様です。
IRカットフィルタなしでの撮影でしょうか。
M42の赤い色が出にくいとなるとやっぱり物足りないですね。
でも画角を小さくして画面いっぱいに写せば見応えある絵になりそうです。
順調に進んでいて何よりです。

電子望遠鏡には294MCレベルの高感度カメラ必須ってことですかね。

投稿: Bergamot | 2018年2月 9日 (金) 10時16分

IRカットは、付けています。
一番最初の写真でわかるように、モノクロ用のフィルターホイールを付けて撮影しました。Lフィルターを通しているので、IRカットはされています。

星雲の大きさにあった焦点距離を選べば、もっと迫力が出ると思います。赤の写りが悪いのは、カラーCMOSカメラ全般に言えることで、逆に改造デジカメの赤ってなんであんなにはっきり写るんだろと不思議になってしまいます。

投稿: ほんまか | 2018年2月 9日 (金) 10時25分

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