EF300mmF2.8L(3)USM + ASI183MM-Proのファーストライト
意を決して買った新兵器。ファーストライトを済ませてきました。
ファーストライトの前に、解決しておかなければならないことがあります。
まずは、レンズのたわみ対策とガイド鏡の保持。
大口径レンズの場合、レンズの固定を2点留めでしっかり固定しないと「たわみ」ます。どのくらい「たわむ」かというと、たくまーさんから借りたサンニッパの場合、1時間でこんなにたわみました。
べつにガイドエラーではないです。ガイドは完璧でしたが、レンズのたわみでこんなにずれてしまいました。もちろん星も伸びます。
それで、今回はどうしようかなと悩みましたが、レンズの形状から言って、2点留めは難しそうだったので、ガイド鏡をレンズまたはカメラ本体に固定することにしました。
たわんでも、ガイド鏡と一緒にたわむなら、オートガイダーが追従します。それでCNCフライスで作ったのがこれ、
最近のレンズは、カメラをつなげてないと、マニュアルフォーカスも出来ないみたい。USMというやつ? 買ってから気付きましたよ。(追記 ISモデルのサンニッパは大丈夫みたい)
そこで、接写リングからとった電子接点のパーツをZWOのカメラマウントに移植して、そこから、線を出しました。
次に、レンズとカメラの通信方式をネットで調べてみると、通信方式は、SPIというマイコンの世界ではありふれた通信方式。プロトコルもよく解析されていて、ネットで知ることができます。それどころか、ご親切にASCOMまであります。
面白そうですね。時間があれば、電動フォーカーサーが出来そうです。絞りもコントロールできそう。
といっても、マイコンいじってる時間もないので、とりあえず、カメラをつなげました。
SPI通信はUSBやLANと違って、差分電送ではないので、あまり長い配線はできません。
ピント合わせの時だけ、このカメラを接続します。
これでやっと、撮影できる状態になりました。いつもの河原に撮影に行きました。
EF300mm F2,8L(3)USM 開放
ASI183MM-Pro (外気温-20度) + SS-one CMOS Cap. ゲイン13/25 リアルタイムダーク減算
5分×28枚(140分)
SS-oneトラベラー + SS-one AutoGuider Pro
まず最初に思ったのはノイズの少なさ。冷却の効果もあるだろうけど、ASI1600MMと比べると、天と地。月とスッポン。私のASI1600MMは特にノイズが多いような気がする。
とにかく滑らかで、「買って良かった~」と思いました。これなら画像処理で思いっきり強調できそうです。
次にレンズ性能ですが、右側がやや片ボケ気味です。これはレンズ性能というよりどこかに問題あるんでしょうね。どうにか直したいです。それ以外はとてもシャープ。
あと、外気温変化によるピントのズレが、予想はしていたけど、やはりという感じです。
どれだけずれるかというと、2時間も外気温順応したにも関わらず、最初と最後でこんなに違います。
1時間ごとにピントの再調整をしたいところですが、ナローの場合、明るい星でないとピント合わせができなく、いったん、写野を外さないといけません。何か良い方法ないですかね?聞きたいです。(電動フォーカサーが出来たら、数値でステップごとに実写確認しようと思います。)
星の形は真円ではないですね。何か、けられてるようにも見えます。ただこれくらいなら自分的には全然OKです。これからの撮影が楽しみです。
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